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みなさん、こんにちは。
今回は CRM クライアントを一括で自動アップデート設定する方法をご紹介します。
CRM サーバーに既定でインストールされている CRM クライアント自動更新ツール(ClientPatchConfigurator) を使用することによりクライアントに修正プログラムの適用を自動で更新することができます。
注意 : 本ツールはクライアントのユーザーアカウントが管理者グループのメンバである場合に使用可能です。
CRM クライアント自動更新ツール (ClientPatchConfigurator) 使用手順
このツールは、既定では CRM サーバーがインストールされているサーバーの <Drive>:\Program Files\Microsoft Dynamics CRM\Tools\ フォルダ下にあり、ファイル名はMicrosoft.Crm.Tools.ClientPatchConfigurator.exe です。
以下に CRM クライアント自動更新ツール(ClientPatchConfigurator) を使用してクライアントを一括で自動更新する手順をご紹介します。
本ツールはクライアントにインストールする修正プログラムを定義する構成 XML ファイル を作成して、コマンド プロンプトから実行します。以下の例では、ツールを使用してクライアントに UR10 (KB979347) を適用する手順をご紹介します。
以下の手順では、クライアントが外部ネットワークに接続されていない場合の手順をご紹介します。
[メモ] クライアントが外部ネットワークに接続されている場合は、LinkId 値 https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId= を指定できます。
1. まずは、クライアントに適用したい修正プログラムを Web サイトに保存します。
この Web サイトは Outlook 用 CRM が修正プログラムをダウンロードするために使います。ここでは、CRM の Web サイト上を保管場所としての例にしましたが、CRM の Web サイト上である必要はありません。
2. 各クライアントにて、手順 1 で作成した修正プログラムが保存されている Web サイトの URL を指定するレジストリ値を追加します。
-- 追加するレジストリ値 --
キー : HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\MSCRMClient
追加する文字列値 : AutoUpdateDownloadUrl
値 : 手順 1 で修正プログラムを配置した URL を指定してください。(例 : https://CRMServerName:5555/crmpatches/)
3. ツール の実行に使用する 構成 XML ファイル作成の準備をします。
a. まずは、クライントに適用したい修正プログラム内の情報を確認します。
修正プログラム (ここでは UR10) を展開するため、コマンド プロンプトを開き、修正プログラムの exe ファイルがダウンロードされているフォルダ (例 : C:\KB979347) に移動して、次のコマンドを実行します。
コマンド例 : CRMv4.0-KB979347-i386-Client-JPN.exe /x
b . 上記画面のように、展開先を指定してファイルを展開します。
c. 展開されたフォルダ内に config.xml ファイルを確認します。
d. 後述の構成 XML ファイル内に使用するため、config.xml ファイル内の <patchid> 値をコピーします。
例 : 以下の画面にて本修正プログラム (UR10) では、patchid は {6249E511-52ED-4783-80DA-54D71FF0C76D} となっていることが確認できました。
PatchId 値は、CRM 4.0 の各言語バージョンによって異なります。
UR 10 の 各言語ごとの PatchId については、サポート技術情報 979347 でもご確認いただけます。
タイトル : Update Rollup 10 for Microsoft Dynamics CRM 4.0 is available
URL : https://support.microsoft.com/kb/979347/en-us (英語)
URL : https://support.microsoft.com/kb/979347/ja-jp (日本語機械翻訳)
セクション : Microsoft Dynamics CRM for Microsoft Office Outlook Auto Update IDs and Link IDs
上記の画面のとおり、UR10 日本語の場合は、 PatchId = {6249E511-52ED-4783-80DA-54D71FF0C76D} となります。
4. ツールで使用する構成 XML ファイルを作成します。
以下は、UR10 を各クライアントに自動適用する構成 XML ファイルの例です。
<ClientPatches>
<Create>
<ClientPatchInfo>
<PatchId>{6249E511-52ED-4783-80DA-54D71FF0C76D}</PatchId>
<Title>CRM UR10</Title>
<Description>Apply UR10</Description>
<IsMandatory>true</IsMandatory>
<IsEnabled>true</IsEnabled>
<ClientType>OutlookDesktop,OutlookLaptop</ClientType>
<LinkId>CRMv4.0-KB971782-i386-Client-JPN</LinkId>
</ClientPatchInfo>
</Create>
</ClientPatches>
ファイル名 (例 : ConfigKB979347.xml ) と名前を付けて、例として CRM の Tools フォルダ下に保存します。
<ClientPatchInfo> 要素を追加することにより、一度に複数の修正プログラムを適用することもできます。
<IsMandatory> タグは、各クライアントにて CRM を使用するのに本修正プログラムのインストールが必須であるのかについて指定できます。 <IsMandatory> 値を false に設定した場合は、ユーザーが Outlook クライアントの [CRM] メニューの [更新のチェック] をクリック、または、[スタート] をクリックして [すべてのプログラム]、[Microsoft Dynamics CRM 4.0] の順にポイントし、[更新] をクリックすると修正プログラムの更新画面が表示されます。
<ClientType> タグは OutlookDesktop、OutlookLaptop、もしくはその両方を指定できます。
その他の指定可能なタグについては、以下の実装ガイドをご参照ください。
タイトル : Microsoft Dynamics CRM 4.0 実装ガイド
URL : https://www.microsoft.com/downloads/details.aspx?displaylang=ja&FamilyID=1ceb5e01-de9f-48c0-8ce2-51633ebf4714
ファイル名 : Microsoft_Dynamics_CRM_IG_運用および保守.doc
セクション : [Outlook 用 Microsoft Dynamics CRM を自動的に更新する] セクション下の [Microsoft Dynamics CRM 修正プログラム構成ツールの XML 構成ファイル]
5. サーバー上でコマンド プロンプトを開き、ClientPatchConfigurator.exe の保存先 ([CRM サーバのインストールドライブ]\ [Program Files]\Microsoft Dynamics CRM\Tools) に移動して以下のコマンドを実行します。
コマンド例 : Microsoft.Crm.Tools.ClientPatchConfigurator.exe [構成XMLファイル名].xml
エラーが表示されない場合は、ツールが正常に実行されたことになります。
6. Outlook クライアントを起動すると、以下のように修正プログラム適用画面が表示されます。[今すぐ更新] ボタンをクリックして、更新プログラムのインストールを開始します。
インストール中は、以下の画面のように状態が [インストール中] と表示されます。
このツールにより、各クライアントに一括で UR を自動適用することができ、また、すべてのクライアントにおいて統一した UR の適用が簡単に設定できますので、是非ご活用ください!
- Dynamics CRM サポート 矢野 時枝
[情報元]
タイトル : CRM Client AutoUpdate
URL : https://blogs.msdn.com/crm/archive/2008/05/08/crm-client-autoupdate.aspx (英語)