イベントソースDisk イベントID 11のエラーについて

Windows OSを運用している際に、稀にイベントソースDiskのイベントID 11 のエラーが出ることがあります。本トピックではイベントID 11のエラーについて情報をご提供します。

問題

Windows OS 運用中に以下のエラーが発生する。

  • イベントログの種類: システム
  • イベントソース:disk
  • イベントID: 11
  • レベル:エラー
  • 記述:ドライバーは \Device\Harddisk0\DR0 でコントローラー エラーを検出しました。
    (※英語: The driver detected a controller error on \Device\Harddisk0\DR0.)

本挙動はAzureに限らず、オンプレミスの環境でも現象が発生します。

原因

OS 上のディスクドライバーの一時的な問題・タイミングの問題により書き込み・読み込みなどで一時的にエラーが発生した際に記録されます。

対応策

稀に発生したなど、一時的なもので数が少ない場合には、自動的にOS側で修復やリトライなどで対処するため、基本的には無視してよいエラーです。しかし、長期間にわたり、かなりの数のエラーが出ている場合には、ハードウェアやディスクの破損が疑われます。特にオンプレミス環境の場合には、ディスク破損の可能性が高いため、チェックディスクを実施されることをお勧めします。破損している場合にはディスク交換が必要です。

Azure上で展開されている場合には、実ディスクがストレージ上に展開されているため一時的な書き込み・読み込みエラーとして出ることがありますが、通常はリトライ作業が内部的に行われ問題はございません。

留意点:

Azure上に展開している場合、ディスクにかなりの読み込み・書き込みの高負荷をかけた場合には、ストレージサービス側のIOPS制限にかかり、当該エラーが発生することがあります。継続的に長時間にわたり発生する場合には、ディスクに対する期待されるパフォーマンスの要件を満たしていない可能性がありますので、よりIOPSを向上させる以下の対策をご検討ください。

  • 2つ以上のデータディスクを利用しRAID 0 (ストライピング) を利用する
  • データディスクとしてプレミアムストレージを利用する

以上ご参考になれば幸いです。

参考情報

仮想マシンのvhd が保存される、Azureのストレージサービスの IOPS制限については、以下をご参考ください。

プレミアム ストレージについては以下をご参考下さい。

RAID 0 構成については Linux は以下をご参考ください。Windows は一般的なストライピング構成ですので、各 OS バージョンでの構成をご参照ください。

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Azure サポートチーム
平原