Share via


顔認識機能を強化 – Video Indexer

執筆者: Moria Rais (Azure Media Services, Video Indexer)

このポストは、2019 年 3 月 29 日に投稿された People Recognition Enhancements - Video Indexer の翻訳です。

 

自分のアカウントに関連する人物がより正確に認識されるように、Video Indexer をトレーニングできるようになりました。

顔の検出機能と認識機能は、Video Indexer が提供するインサイトの中でとても広く利用されています。顔認識機能では、約 100 万人の著名人を識別できるほか、アカウント レベルでカスタム人物モデルをトレーニングすることで、特定の組織に関連する一般の人物を識別できます。以前よりお客様から、カスタム人物モデルの機能を強化してほしいという声をお寄せいただいていました。それにお応えするために、マイクロソフトは本日、カスタム人物モデルのトレーニングと管理を迅速化および容易化するさまざまな機能強化を発表しました。

これにより、たとえば、カスタム人物モデルの管理ページが一元化され、アカウント内で複数のモデルを作成できるようになりました。各モデルにはそれぞれ最大 100 万人を登録することができます。新しいモデルの作成や既存のモデルへの新しい人物の追加もこの管理ページ内で可能で、モデルの閲覧、名称変更、削除も行えます。さらに、ビデオをアカウントにアップロードする前から、人物の顔画像に基づいてその人物を識別するようトレーニングすることも可能です (現在パブリック プレビュー中)。たとえば、人物の画像が既にアーカイブに保管されていれば、そのアーカイブからモデルを事前にトレーニングできます。

複数の大規模なモデルに対応

Video Indexer は 1 アカウントにつき最大 50 個の人物モデル、1 モデルにつき最大 100 万人の人物をサポートします。アカウントに複数の人物モデルを作成できる点は、異なるユース ケースに対応する場合にとても便利です。たとえば、アカウント内のコンテンツがさまざまなチャネルに分類される場合、そのチャネルごとに個別の人物モデルを設定するということが可能です。

ビデオのインデックスを作成する際に使用するカスタム人物モデルを選択することもできます。モデルを指定すると、そのモデルに基づいてビデオ内の人物が識別され、モデルにない人物についてはビデオから直接更新されます。

Content model customization view

カスタム人物モデルの管理を一元化

Video Indexer ポータルの [Content model customization] セクションに新しい [People] タブが導入されました。このページでは、アカウント内のすべてのカスタム人物モデルを一元的に閲覧、管理でき、アカウントに新しい人物モデルを追加したり、既存のモデルに新しい人物を追加したりできます。カスタム人物モデルを使用してインデックスを作成していなかったビデオについては、ビデオ内でタグ付けされた顔が自動的に「既定の」人物モデルに登録されます。

Render and index dialog with people model options listed.

人物モデルを画像からトレーニング

既に人物の顔画像がアーカイブに保存されている場合、先にビデオがアップロードされていなくても、それらの画像でアカウント内の人物モデルをトレーニングできます。操作は、[Content model customization] ページの人物エントリに画像セットをドラッグ アンド ドロップするだけです。画像からトレーニングする機能は現在パブリック プレビュー中です。

モデルの各人物エントリは個別に管理できます。人物の [Manage] アクションをクリックすると、人物モデルのトレーニングに使用される画像がすべて表示されます。画像には、ビデオから取得されたものと、手動でアップロードした画像から取得されたものが含まれます。[Manage] アクションでは、人物の顔画像をアップロードしたり削除したりできます。さらに顔画像を追加すると、通常その人物の認識精度が向上します。

Person dialog details with the option to manage images.

重複した名前のサポート

場合によっては、異なる人物を同じ名前でタグ付けすることが必要になることもあります。今回、複数の人物を同じ名前で追加して、それぞれの人物を別の人物として識別できるようになりました。ただし、使いやすさを考慮すると、人物に対しては一意の名前を設定されることをお勧めします。

ご不明な点やご意見がございましたら、ぜひお聞かせください。 UserVoice (英語) にお寄せいただいたご要望は、今後の改善の参考にさせていただきます。また、メールへのお問い合わせもお待ちしております。