Azure DevOps Projects で Azure Kubernetes Service のサポートを強化
執筆者: Atul Malaviya (Principal Program Manager, Azure DevOps)
このポストは、2019 年 2 月 21 日に投稿された Update to Azure DevOps Projects support for Azure Kubernetes Service の翻訳です。
Kubernetes の普及はどんどん進んでいます。Kubernetes を新たに採用したお客様の中には、これまでコンテナ オーケストレーションの経験がない方も、Docker やコンテナの使用方法に既になじみがある方もいらっしゃいます。マイクロソフトでは、コンテナ イメージが必要なお客様や Git リポジトリのみが必要なお客様など、さまざまな要求を持つお客様をサポートすることと、アプリケーションをできるだけ少ない手順で Kubernetes で実行できるようにすることが必要だと考えています。またこのサポートはお客様が後からカスタマイズ可能な形で行うこと、そして、お客様がご自身の知識を基に構築できるようにすることも重要です。
マイクロソフトはお客様による Kubernetes の採用をスムーズにするために、次の 2 つのソリューションを提供しています。
1 つは、フルマネージド Kubernetes コンテナ オーケストレーション サービスの Azure Kubernetes Service (AKS) です。これを使用すると Kubernetes のデプロイと運用が容易になり、アプリケーション インフラストラクチャの動的スケーリングを安心して迅速に行うことができます。
もう 1 つは Azure DevOps Projects で、アプリケーションを任意の Azure サービスですばやく簡単に起動できます。たとえば、AKS や Azure Container Registry を数分でプロビジョニングし、すぐに Azure Pipelines でコンテナ アプリの構築を開始して AKS にデプロイすることができます。DevOps Project でプロジェクトを作成すると、Azure リソースがプロビジョニングされると同時に Git コード リポジトリの確保と Application Insights の統合が行われ、Azure へのデプロイメントに使用する継続的デリバリのパイプラインがセットアップされます。DevOps Project ダッシュボードでは、コードのコミット、ビルド、デプロイを Azure Portal でまとめて監視できます。
Azure DevOps Project の主なメリットは以下のとおりです。
- 新規アプリと CI/CD パイプラインの立ち上げから実行までわずか数分で可能
- .NET、Java、PHP、js、Python などの主要フレームワークを幅広くサポート
- ゼロからの開始にも GitHub の既存アプリケーションの利用にも対応
- コンテナ向けの Application Insights と Azure Monitor が標準で統合されており、すばやい分析と有用なインサイトの取得が可能
- Azure DevOps によるクラウド ベースの CI/CD を実現
既に AKS へのアプリのデプロイに Azure DevOps Projects を使用しているお客様がいらっしゃいます。そうした早期導入ユーザーの皆様からのご要望として、Azure DevOps Projects で既存の Azure Kubernetes Service (AKS) クラスタを再利用できるようにしてほしいというものがありました。そうすれば毎回新たに作成せずに済むためです。
これを受けて私たちは、Azure DevOps Projects で 1 つの AKS クラスタに複数のアプリをデプロイできるようにしました。この機能は Azure Portal で一般提供されます。Azure DevOps Projects を作成して、ぜひお試しください。詳細については、Azure DevOps Projects のドキュメントをご覧ください。