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こんにちは。System Center Support の本田です。
今回は、SCCM 2012 クライアントをインストールしたコンピューター上から、SCCM 2012 クライアントに関連する情報を完全に削除する方法について、ご案内します。
<※注意事項>
本手順は、SCCM 2012 クライアントがインストールされた、サイト システム サーバー (SCCM のサーバー側の管理ポイント・配布ポイントなどの役割を持つサーバー) では行わないでください。手順中で削除が必要なレジストリ キーは、SCCM のサーバー側各機能でも使用していることが多く、サイト システムとしての役割に支障をきたします。本手順は、あくまでも、クライアント OS の SCCM クライアントへのトラブルシュートや、マスター イメージ準備のためにご利用ください。
SCCM 2012 クライアントをインストールし、SCCM サイト サーバーへの接続が完了いたしますと、SCCM 2012 クライアントを一意に識別する GUID 情報や SMS 証明書 (自己署名証明書) がクライアントに保存されます。これらの情報は SCCM 2012 クライアントの通常アンインストールでは削除されません。
このような通常アンインストールしたクライアントを、マスター イメージとして取得し OS 展開すると、SCCM が各クライアントを管理する際に使用する GUID が、展開されたクライアントすべてで重複するという現象が発生する可能性があります。GUID の重複が発生すると、各クライアントを一意に特定することができなくなります。このため、正常にインベントリが収集できないといった現象が発生します。
このような現象を予防するため、SCCM 2012 クライアントをインストールして利用していたコンピューターを、マスター イメージとして作成し OS 展開するなどの場合などは、下記手順のようにコンピューター上から SCCM 2012 クライアントに関連する情報を削除してクリーンな状態に戻してから、イメージを取得する必要があります。
SCCM 2012 クライアントに関連する情報を削除する手順は以下の通りです。
なお、SCCM 2007 クライアントの場合は、2012 年 7 月 19 日の記事でご案内している手順 1. ~ 5. が参考になりますので、ご確認ください。
手順:
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1. SCCM 2012 クライアントをアンインストールします。
コマンド プロンプトを管理者として実行し、以下のコマンドを実行します。
%Windir%\ccmsetup\ccmsetup.exe /uninstall
※ コントロールパネルを開き、"Configuration Manager" という項目が消えたら、アンインストール完了と判断出来ます。また、アンインストールが成功すると、ccmsetup.log に以下のログが記録されます。
Uninstall succeeded.
2. 下記フォルダー、ファイルを削除します。
%windir%\CCM
%windir%\ccmsetup
%windir%\SMSCFG.ini
3. 下記レジストリが残存している場合、削除します。
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\SMS
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\CCM
HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\CCMSetup
4. 以下の手順で、SMS 証明書(自己署名証明書) を削除します。
1) コマンド プロンプトを開き、"mmc" を入力して実行します。
2) [ファイル] - [スナップインの追加と削除] をクリックします。
3) 左ペインから [証明書] をクリックして [追加] ボタンをクリックします。
4) "コンピューター アカウント" にチェックを入れて、[次へ] をクリックします。
5) "ローカル コンピューター" にチェックし、[完了] をクリックします。
6) 右ペインに "証明書(ローカル コンピューター)" が追加されていることを確認し [OK] をクリックします。
7) 左ペインにて、[証明書] - [SMS] - [証明書] を選択します。
8) 中央ペインに表示された 2 つの "SMS" 証明書に対して、それぞれ右クリックして [削除] を選択します。
「選択された証明書を永久的に削除しますか?」というメッセージが表示されますので、[はい] を選択します。
9) [ファイル] - [終了] をクリックします。「コンソールの設定を コンソール1 に保存しますか?」というメッセージが表示されますので、[いいえ] を選択して、mmc を終了します。
以下の手順は、GUID 重複に効果があるものではございませんが、SCCM クライアントをインストールした時に作成されるファイルを完全に削除したい場合に実施してください。
5. 下記フォルダーに移動し、"19c5cf..." ではじまるファイルが存在する場合には削除、またはリネームして別フォルダにコピーします。(該当のファイルが存在しない場合も問題ありません。)
- Windows Vista 以降
C:\ProgramData\Microsoft\Crypto\RSA\MachineKeys
※ ProgramData フォルダーは隠しフォルダーです。
6. ソフトウェア センターのショートカットが含まれる下記フォルダーを削除します。SCCM 管理コンソールをインストールしている場合は、「Configuraiotn Manager コンソール」のリンクなども本フォルダーに含まれます。管理コンソールはアンインストールしない場合などは、必要に応じて「ソフトウェア センター」のショートカットのみ削除してください。
- Windows Vista 以降
C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\Microsoft System Center 2012
※ ProgramData フォルダーは隠しフォルダーです。
手順は以上となります。
マスター イメージを作成する場合だけなく、検証などで SCCM クライアントをインストールした後、クリーンな状態に戻したい場合にも、ご活用ください。
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