Azure Log Analytics ワークスペースの削除と復旧

この記事では、Azure Log Analytics ワークスペースの論理的な削除の概念および削除したワークスペースを回復させる方法について説明します。

ワークスペースを削除するときの考慮事項

Log Analytics ワークスペースを削除すると、論理的な削除操作が実行されます。削除操作が不注意によるものであれ、意図的なものであれ、14 日以内であればそのデータや接続されているエージェントを含め、ワークスペースを回復させることができます。 論理的な削除の期間が過ぎると、ワークスペース リソースとそのデータは回復不能となります。それらはキューに格納され、30 日以外に完全に削除されます。 ワークスペース名は "リリース済み" であり、新しいワークスペースの作成に使用できます。

Note

論理的な削除の動作をオーバーライドして、ご利用のワークスペースを完全に削除する場合は、「ワークスペースの完全削除」の手順に従います。

重要なデータや構成が含まれているとサービスの運用に悪影響が生じるおそれがあるため、ワークスペースを削除する場合は注意が必要です。 エージェントやソリューションなど、Log Analytics にデータを格納する各種 Azure サービスを再確認してください。そうしたサービスとソースの例を次に示します。

  • 管理ソリューション
  • Azure Automation
  • Windows と Linux の仮想マシンで実行されているエージェント
  • 環境内の Windows および Linux のコンピューターで実行されているエージェント
  • System Center Operations Manager

論理的な削除操作では、ワークスペース リソースが削除され、関連するユーザーのアクセス許可がすべて破棄されます。 ユーザーは、他のワークスペースに関連付けられていれば、それらのワークスペースを使用して Log Analytics を使い続けることができます。

論理的な削除の動作

ワークスペースの削除操作では、ワークスペースの Resource Manager リソースが削除されますが、ワークスペースは見かけ上、削除されたように見えるだけで、その構成とデータは 14 日間維持されます。 ワークスペースに対してレポートするよう構成されたエージェントと System Center Operations Manager の管理グループは、論理的な削除の期間、孤立した状態で維持されます。 さらに、削除されたワークスペース (そのデータと接続されているリソースを含む) を回復させる、実質的には削除を元に戻すメカニズムも用意されています。

Note

インストールされているソリューションおよびリンクされたサービス (Azure Automation アカウントなど) は、削除時点でワークスペースから完全に削除され、回復させることはできません。 ワークスペースを以前に構成した状態に戻すには、回復操作の後で再構成する必要があります。

ワークスペースは、PowerShellREST APIAzure portal のいずれかの方法で削除することができます。

Azure portal

  1. Azure portal にサインインします。

  2. Azure Portal で [すべてのサービス] を選択します。 リソースの一覧で、「Log Analytics」と入力します。 入力を始めると、入力内容に基づいて、一覧がフィルター処理されます。 [Log Analytics ワークスペース] を選択します。

  3. Log Analytics ワークスペースのリストでワークスペースを選択して、中央ウィンドウの上部にある [削除] をクリックします。

  4. 過去 1 週間のワークスペースへのデータ インジェストを示す確認ページが表示されます。

  5. ワークスペースを完全に削除し、後で回復するオプションを消す場合は、 [ワークスペースを完全に削除する] チェック ボックスをオンにします。

  6. 確認するワークスペースの名前を入力し、 [削除] をクリックします。

    ワークスペースの削除の確定

PowerShell

PS C:\>Remove-AzOperationalInsightsWorkspace -ResourceGroupName "resource-group-name" -Name "workspace-name"

ワークスペースの完全削除

開発やテストなどの一部のシナリオでは、同じ設定とワークスペース名を使用してデプロイを繰り返す必要があるため、論理的な削除方法は適さない場合があります。 このような場合は、ワークスペースを完全に削除し、論理的な削除期間を "オーバーライド" できます。 ワークスペースの完全削除を行うと、そのワークスペース名は解放され、同じ名前を使用して新しいワークスペースを作成できるようになります。

重要

ワークスペースの完全削除操作を行うと元に戻すことができず、ワークスペースとそのデータを復元できないため、注意して使用してください。

Azure portal を使用してワークスペースを完全に削除するには、 [削除] ボタンをクリックする前に、 [ワークスペースを完全に削除する] チェック ボックスをオンにします。

PowerShell を使用してワークスペースを完全に削除するには、'-ForceDelete' タグを追加してワークスペースを完全に削除します。 '-ForceDelete ' オプションは、現在 Az.OperationalInsights 2.3.0 以降で使用できます。

PS C:\>Remove-AzOperationalInsightsWorkspace -ResourceGroupName "resource-group-name" -Name "workspace-name" -ForceDelete

ワークスペースを回復させる

誤って、または意図的に Log Analytics ワークスペースを削除すると、ワークスペースは論理的な削除状態になり、どの操作からもアクセスできなくなります。 論理的な削除期間中は、削除されたワークスペースの名前が維持されるため、新しいワークスペースを作成するときにその名前を使用することはできません。 論理的な削除期間が終了すると、ワークスペースは回復不可能になります。永続的な削除がスケジュールされて名前が解放され、新しいワークスペースの作成に使用できるようになります。

論理的な削除期間中は、データ、構成、および接続されているエージェントを含めてワークスペースを回復できます。 論理的な削除操作の前にワークスペースが配置されていたサブスクリプションとリソース グループに対する共同作成者アクセス許可が必要です。 ワークスペースの回復を実行するには、次のような削除されたワークスペースの詳細を含む Log Analytics ワークスペースを再作成します。

  • サブスクリプション ID
  • リソース グループ名
  • ワークスペース名
  • リージョン

重要

リソース グループを削除したとき、ワークスペースが削除された場合、まず、リソース グループを再作成する必要があります。

Azure portal

  1. Azure portal にサインインします。

  2. Azure Portal で [すべてのサービス] を選択します。 リソースの一覧で、「Log Analytics」と入力します。 入力を始めると、入力内容に基づいて、一覧がフィルター処理されます。 [Log Analytics ワークスペース] を選択します。 選択したスコープにあるワークスペースの一覧が表示されます。

  3. 左上のメニューにある [回復] をクリックして、論理的な削除状態にあり回復可能なワークスペースを含むページを開きます。

    Azure portal の、メニュー バーの [回復] が強調表示されている Log Analytics ワークスペース画面のスクリーンショット。

  4. ワークスペースを選択し、 [回復] をクリックしてそのワークスペースを回復させます。

    Azure portal の、ワークスペースが強調表示され、[回復] ボタンが選択されている [削除された Log Analytics ワークスペースの回復] ダイアログのスクリーンショット。

PowerShell

PS C:\>Select-AzSubscription "subscription-name-the-workspace-was-in"
PS C:\>New-AzOperationalInsightsWorkspace -ResourceGroupName "resource-group-name-the-workspace-was-in" -Name "deleted-workspace-name" -Location "region-name-the-workspace-was-in"

ワークスペースとそのすべてのデータは、復旧操作の後に戻されます。 ソリューションおよびリンクされたサービスは、ワークスペースが削除されたときに完全に削除されます。ワークスペースを以前に構成した状態に戻すには、これらを再構成する必要があります。 ワークスペースの復旧後、関連するソリューションが再インストールされ、そのスキーマがワークスペースに追加されるまで、一部のデータがクエリに使用できないことがあります。

トラブルシューティング

ワークスペースを削除するには、少なくとも "Log Analytics の共同作成者" のアクセス許可が必要です。

  • 削除されたワークスペースが論理的な削除状態で回復できるかどうかわからない場合は、Log Analytics ワークスペース ページの [ごみ箱を開く] をクリックして、サブスクリプションごとに論理的に削除されたワークスペースの一覧を表示します。 完全に削除されたワークスペースは一覧に含まれません。

  • ワークスペースの作成時に "このワークスペース名は既に使用されています" または "競合" というエラー メッセージが表示される場合は、次の原因が考えられます。

    • ワークスペース名を使用できず、組織内の誰か、または他の顧客によって使用されている。

    • ワークスペースが過去 14 日以内に削除されており、その名前は論理的な削除期間にわたって予約されている。 ご自分のワークスペースの論理的な削除をオーバーライドし、完全に削除して同じ名前の新しいワークスペースを作成するには、次の手順に従って、最初にワークスペースを回復してから、完全な削除を実行します。

      1. ワークスペースを回復します。
      2. ワークスペースを完全に削除します。
      3. 同じワークスペース名を使用して新しいワークスペースを作成します。

      削除呼び出しがバックエンドで正常に完了した後、ワークスペースを復元して、前に示したいずれかの方法で、永続的な削除操作を完了することができます。

  • ワークスペースを削除したとき、"リソースが見つかりません" の 204 応答コードが届いた場合、連続再試行が行われた可能性があります。 204 は空の応答で、通常はリソースが存在しないことを意味します。そのため、削除は何も行わずに完了します。

  • リソース グループと含まれるワークスペースを削除した場合、削除したワークスペースを [ごみ箱を開く] ページで表示できますが、リソース グループが存在しないため、復元がエラー コード 404 で失敗します。リソース グループを再作成し、もう一度復元をお試しください。