Enabled プロパティ (Microsoft Forms)

コントロールがフォーカスを受け取って、ユーザーが生成したイベントに応答できるかどうかを指定します。

構文

オブジェクト有効 [= ブール値 ]

Enabled プロパティの構文には、次の指定項目があります。

パーツ 説明
object 必須です。 有効なオブジェクトです。
Boolean オプション。 オブジェクトがユーザーの生成したイベントに応答できるかどうかを指定します。

Settings

Boolean の設定は以下のとおりです。

説明
True コントロールはフォーカスを受け取って、ユーザーが生成したイベントに応答でき、また、コントロールにコード経由でアクセスできます (既定)。
False ユーザーは、マウス、キーストローク、アクセラレータ、またはホット キーを使用してコントロールとやりとりできません。 ただし、通常、コントロールにはコード経由でアクセスできます。

注釈

Enabled プロパティを使うと、コントロールを選択できるかどうかを切り替えることができます。 Enabled プロパティに False を設定するとコントロールは淡色で表示され、True を設定するとコントロールは通常どおりに表示されます。 また、ビットマップを表示するコントロールでは、コントロールが淡色表示の場合はビットマップも同様に淡色で表示されます。 Image対して EnabledFalse の場合、コントロールはイベントを開始しませんが、淡色表示されません。

Enabled および Locked プロパティは連携して以下の効果をもたらします。

  • Enabled プロパティと Locked プロパティの両方が True のときは、フォーカスを取得でき、通常どおりに表示されます (淡色表示されません)。 コントロールのデータをクリップボードにコピーすることはできますが、編集することはできません。

  • Enabled プロパティが True で、 Locked プロパティが False のときは、フォーカスを取得でき、通常どおりに表示されます。 コントロールのデータをクリップボードにコピーしたり、編集することができます。

  • Enabled プロパティが False で、 Locked プロパティが True のときは、フォーカスを取得できず、淡色で表示されます。 コントロールのデータは、クリップボードにコピーすることも編集することもできません。

  • Enabled プロパティと Locked プロパティの両方が False のときは、フォーカスを取得できず、淡色で表示されます。 コントロールのデータは、クリップボードにコピーすることも編集することもできません。

Enabled および TabStop プロパティの設定を組み合わせて、ユーザーが Tab キーを使用してコマンド ボタンを選択することを防止できると共に、ユーザーがボタンをクリックすることを依然として許可できます。 TabStopFalse に設定すると、コマンド ボタンはタブ オーダーに表示されません。 ただし、 EnabledTrue の場合、 TakeFocusOnClickTrue に設定されている限り、ユーザーはコマンド ボタンをクリックできます。

ユーザーが有効な MultiPage または TabStrip にタブすると、コントロールの最初のページまたはタブにフォーカスが移動します。 マルチページ または タブストリップ の最初のページまたはタブが無効になっている場合、そのコントロールの最初の有効なページまたはタブがフォーカスを受け取ります。 マルチページ または タブストリップ のすべてのページまたはタブが無効になっている場合、コントロールは無効になり、フォーカスを受け取ることができません。

Frame が無効になっている場合、含まれるすべてのコントロールは無効になります。

選択できないように設定されているリスト ボックス ( ListBox ) コントロールをクリックしても、 Click イベントは発生しません。

関連項目

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