Transact-SQL ストアド プロシージャを使用したトレースの作成と実行

適用対象:SQL Server

トレースの作成や実行を Microsoft SQL Server プロファイラーを使用して行うか、システム ストアド プロシージャを使用して行うかによって、SQL トレースでのトレースの処理が異なります。

SQL Server プロファイラーの代替手段として、Transact-SQL システム ストアド プロシージャを使用してトレースを作成および実行できます。 システム ストアド プロシージャを使用したトレースの処理は、次のようになります。

  1. sp_trace_createを使用して、トレースを作成します。

  2. sp_trace_seteventによりイベントを追加します。

  3. 必要に応じて、 sp_trace_setfilterによりフィルターを設定します。

  4. sp_trace_setstatusによりトレースを開始します。

  5. sp_trace_setstatusによりトレースを停止します。

  6. sp_trace_setstatusによりトレースを閉じます。

    注意

    Transact-SQL システム ストアド プロシージャを使用すると、サーバー側のトレースが作成されます。これにより、ディスク上に空き領域があり、かつ書き込みエラーが発生しない限り、イベントが失われないことが保証されます。 ディスクがいっぱいになるか、ディスク障害が発生した場合、SQL Server インスタンスの実行は続行されますが、トレースは停止されます。 c2 audit mode が設定されていて、書き込みエラーが発生すると、トレースが停止され、SQL Server インスタンスがシャットダウンされます。 c2 audit mode 設定の詳細については、「 c2 audit mode サーバー構成オプション」を参照してください。

このセクションの内容

トピック 説明
SQL トレースの最適化 システム パフォーマンスへのトレースの影響を軽減する方法について説明します。
トレースへのフィルターの適用 トレースでのフィルターの使用について説明します。
トレース ファイルとテーブル サイズの制限 トレース データが書き込まれるファイルやテーブルのサイズを制限する方法について説明します。 SQL Server プロファイラーでのみ、トレース情報をテーブルに書き込むことができます。
トレースのスケジュール設定 トレースの開始時刻や終了時刻を設定する方法について説明します。

参照

sp_trace_create (Transact-SQL)
sp_trace_setevent (Transact-SQL)
sp_trace_setfilter (Transact-SQL)
sp_trace_setstatus (Transact-SQL)