ERROR_SEVERITY (Transact-SQL)

[アーティクル]
05/23/2023

適用対象:SQL Server Azure SQL Database Azure SQL Managed Instance Azure Synapse Analytics Analytics Platform System (PDW)Microsoft Fabric の SQL 分析エンドポイント Microsoft Fabric のウェアハウス

エラーが発生し、そのエラーによって TRY…CATCH 構文の CATCH ブロックが実行された場合、この関数によってエラーの重大度が返されます。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

ERROR_SEVERITY ( )

Note

SQL Server 2014 (12.x) 以前のバージョンの Transact-SQL 構文を確認するには、以前のバージョンのドキュメントを参照してください。

戻り値の型

int

戻り値

エラーが発生した CATCH ブロックの中で呼び出されると、ERROR_SEVERITY は CATCH ブロックの実行を引き起こしたエラーの重大度を返します。

ERROR_SEVERITY は、CATCH ブロックの範囲外で呼び出された場合に NULL を返します。

解説

ERROR_SEVERITY は、CATCH ブロックのスコープ内の任意の場所で呼び出すことができます。

ERROR_SEVERITY は、実行回数に関係なく、あるいは CATCH ブロックのスコープ内の実行場所に関係なく、エラーのエラー重大度を返します。エラーが発生したステートメントの直後のステートメントのエラー番号のみを返す、@@ERROR などの関数とは対照的です。

通常、ERROR_SEVERITY は入れ子になった CATCH ブロック内で動作します。 ERROR_SEVERITY は、CATCH ブロックを参照した CATCH ブロックのスコープに固有のエラー重大度を返します。たとえば、外側の TRY...CATCH 構造の CATCH ブロックの中に TRY...CATCH 構造が含まれることがあります。その内側の CATCH ブロック内では、ERROR_SEVERITY は内側の CATCH ブロックを呼び出したエラーの重大度を返します。 ERROR_SEVERITY が外側の CATCH ブロック内で実行される場合、外側の CATCH ブロックを呼び出したエラーの重大度を返します。

例: Azure Synapse Analytics、Analytics Platform System (PDW)

A. CATCH ブロックで ERROR_SEVERITY を使用する

この例では、0 除算エラーを生成したストアドプロシージャを示します。 ERROR_SEVERITY はそのエラーの重大度を返します。

BEGIN TRY  
    -- Generate a divide-by-zero error.  
    SELECT 1/0;  
END TRY  
BEGIN CATCH  
    SELECT ERROR_SEVERITY() AS ErrorSeverity;  
END CATCH;  
GO

結果セットは次のようになります。

-----------

(0 row(s) affected)

ErrorSeverity
-------------
16

(1 row(s) affected)

B. CATCH ブロックで ERROR_SEVERITY を他のエラー処理ツールと一緒に使用する

この例は、0 除算エラーを生成する SELECT ステートメントを示しています。ストアドプロシージャは、エラーに関する情報を返します。

BEGIN TRY  
    -- Generate a divide-by-zero error.  
    SELECT 1/0;  
END TRY  
BEGIN CATCH  
    SELECT  
        ERROR_NUMBER() AS ErrorNumber,  
        ERROR_SEVERITY() AS ErrorSeverity,  
        ERROR_STATE() AS ErrorState,  
        ERROR_PROCEDURE() AS ErrorProcedure,  
        ERROR_LINE() AS ErrorLine,  
        ERROR_MESSAGE() AS ErrorMessage;  
END CATCH;  
GO