Windows NTP 以外のサーバーと同期しようとすると、時刻の同期が成功しない場合があります

この記事では、Windows NTP 以外のサーバーと同期しようとすると時刻同期が成功しない可能性がある問題を解決します。

適用対象: Windows Server 2003
元の KB 番号: 875424

現象

Microsoft Windows Server 2003 ベースのコンピューターを、Microsoft Windows を実行していないネットワーク タイム プロトコル (NTP) サーバーに同期しようとすると、同期が成功しない可能性があります。 この問題が発生すると、次のイベントがシステム ログに記録される可能性があります。

原因

この問題は、コンピューターが対称アクティブ モードを使用して同期要求を送信するときに発生する可能性があります。 既定では、Windows Server 2003 ドメイン コントローラーはタイム サーバーとして構成され、対称アクティブ モードを使用して同期要求を送信します。 Windows を実行しない一部の NTP サーバーは、クライアント モードを使用する要求にのみ応答します。

解決方法

この問題を解決するには、Windows Time がタイム サーバーと同期するときにクライアント モードを使用するように構成します。 以下の手順を辿ることができます:

  1. [ スタート] ボタンをクリックし、[ ファイル名を指定して実行] をクリックし、「cmd」と入力して Enter キーを押します。

  2. コマンド プロンプトで、指定した順序で次のコマンドを入力します。 各コマンドを入力したら、Enter キーを押します。

    • w32tm /config /manualpeerlist: NTP_server_IP_Address, 0x8 /syncfromflags: MANUAL
    • net stop w32time
    • net start w32time
    • w32tm /resync

詳細情報

Windows Time が要求の送信に使用するモードは、次のレジストリ サブキーによって設定されます。 HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\W32Time\TimeProviders\NtpServer
このサブキーの Enabled エントリの値が 1 の場合、Windows Time では対称アクティブ モードが使用されます。 それ以外の場合、Windows Time ではクライアント モードが使用されます。

[解決] セクションのコマンドで参照される0x8設定は、クライアント モードを使用する Windows 時間を設定します。

/manualpeerlist スイッチで使用されるモードの有効な設定は次のとおりです。

  • 0x01 - 特殊なポーリング間隔 SpecialInterval を使用する
  • 0x02 - UseAsFallbackOnly
  • 0x04 - SymmetricActive モードとして要求を送信する
  • 0x08 - 要求をクライアント モードとして送信する