チャブーンです。
この件ですが、基本的には古い証明機関を新しい証明機関に「切り替える」ことをお奨めします。証明書の発行履歴やセキュリティ上の(ルート証明書やCRL・ALAの管理等)問題もありますが、単純に「新しい証明機関からの証明書の再発行」にとても手間を要するから、になります。
この前提であれば、Step by Stepでは、以下の資料などが適切かと思います。
https://petri.com/migrate-restore-windows-server-2012-r2-certification-authority-to-new-server/
日本語でのガイドが欲しい場合、以下の情報も役立つと思います。
https://ittrip.xyz/win-server/windows2012r2-adcs-migration
どうしても複数のAD CSを同時に展開したい、という場合、技術的には可能です。単純に新しい証明機関を立てればいいでしょう。ですが、以下の制約がかかります。
- 古い証明機関を「引き継ぐ」ことができないため、新しい証明機関で証明書の再発行が必要です。(古い証明書を『新しい証明機関が発行しました!』ということにはできないということです)
- 証明書テンプレート(エンタープライズCAで必要です)の情報が共有されてしまい、データの破損や予期しない混乱が起こる可能性があります。
- 「自動で証明書配布」したい場合、適切な設定を行わない限り、古い証明機関と新しい証明機関のどちらか任意の証明機関にアクセスしてしまいます。つまり制御ができません。
3.の問題を解決したい場合、証明機関に対して「特定のActive Directoryサイトからの要求を受け付ける」ように構成します。詳細については、以下の情報を見るとよいと思います。