システムを修復してWindows Updateをするという時に、やりがちな失敗が、ファイルシステムの健全性を確認せずに修復作業をしようとすることです。ファイルシステムが健全でなければファイルの更新なんて正常にできませんから、忘れずにやっておきましょう。
- Cドライブの空き容量は十分にありますか?
大規模更新とか機能更新プログラムといわれるアップグレードではない通常のWindows Updateでも20GB程度の空き容量がCドライブに必要です。
- 万一の場合でも失いたくないデータのバックアップをしましょう。
保存しておきたいデータを別のメディアにバックアップしてください。
Cドライブに空き容量が足りない場合にバックアップ後にデータを削除することで空き容量を確保すいるという目的と、既にWindows Updateが正常に実行できていないので最悪起動できない状態になってデータが失われるのを防ぐという意味があります。
- ファイルシステムに異常はありませんか?
まず、読み取り専用モードで問題があるかどうかの確認をします。
以下のコマンドを管理者特権があるコマンドプロンプトで実行してください。
chkdsk c:
エラーになったり問題が発見された場合には、管理者特権があるコマンドプロンプトで実行してください。
chkdsk c: /F
Windowsを再起動するときにストレージのチェックを実行するように設定するかどうかの確認がありますので、[Y]を入力してください。実行が終了したら、Windowsを再起動すると、Windowsの起動時にカウントダウン後にストレージのチェックを実行します。
- ファイルの整合性に異常はありませんか?
まず、異常があるかどうかの確認をします。
以下のコマンドを管理者特権があるコマンドプロンプトで実行してください。
Dism /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
Dism /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
エラーが表示されたら、以下を実行して修復してください。
Dism /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
Sfc /scannow
修復が成功した場合には、修復を完遂するためにWindowsを再起動してください。
修復が失敗した場合、Windows Updateによるシステムの更新はできません。強行してもエラーで失敗したり、システムが起動しなくなる可能性があります。Windowsをクリーンインストールしてください。
※復元ポイントによる復元や、Windowsの初期化、Windowsの上書きインストールといった手段では、エラーで失敗したり、システムが起動しなくなる可能性があります。
- 古いサードパーティ製セキュリティソフトウェアがインストールされていませんか?
サードパーティ製セキュリティソフトウェアがインストールされている場合には、アンインストールしてください。
もちろん、現在使用しているWindows 10のバージョンに対応したものであれば、Windows Updateの成功後に再インストールしても構いません。
- 処理を妨げる可能性がある作業用一時ファイルを削除しましょう。
以下のコマンドを管理者特権があるコマンドプロンプトで実行してください。
cleanmgr.exe /D C: /VERYLOWDISK /SETUP
コマンド実行後にWindowsを再起動し、ストレージへのアクセスが緩慢になってからログインしてください。
- Windowsを再起動し、再度Windows Updateを実行してみてください。
それでも、Windows Updateに失敗する場合には、他の要因でWindowsが正常に動作していない状態であるため、Windowsの初期化、Windowsの上書きインストール、Windowsをクリーンインストールといった方法でWindowsを正常な状態に再構成する必要があります。
参考:
Windows Update のエラーを解決する
https://support.microsoft.com/ja-jp/help/947821...