データの分析、グラフ作成、および通信のためのツールを備えた Microsoft 表計算ソフトウェアのファミリ。
こんにちは。
お書きになられている内容からして、お試しになったのは「セルの書式設定」ではなく「条件付き書式」ですよね。
「条件付き書式」をお使いなのでしたら、後はルールに設定する数式を工夫するだけでご希望の色付けが行えますが、色付けを開始したい行が奇数行か偶数行かによって数式を変えなければならないかと思います。
以下、色付けを開始したい行が奇数行(今回の場合は 11行目)からと仮定した場合の「条件付き書式」のルールの作成手順です。
念のため細かく書いていますので、必要のない部分は読み飛ばしてください。
<ルールの作成手順>
- 色付けしたいセル範囲を選択しておく。(今回の場合は仮に A11:P26 の範囲を選択しています。)
※ここで選択したセル範囲がルールの「適用先」( =$A$11:$P$26 )となります。 - 「ホーム」タブの「条件付き書式」で「新しいルール」を選び、表示される「新しい書式ルール」で「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択する。
- 「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に、下記の数式1を入力(あるいはコピー・貼り付け)する。(数式は一例です。)
・数式1
=(OFFSET($B11,MOD(ROW(A11),2),)="Declined")*(OFFSET($B11,MOD(ROW(A11),2)-1,)="Declined") - 「書式」ボタンをクリックし、表示される「セルの書式設定」の「塗りつぶし」タブの「背景色」で適当な色を選択し「OK」ボタン押下する。
- 「新しい書式ルール」に戻るので、「OK」ボタン押下して完了。
<数式1の動作概要>
左半分の MOD(ROW(A11),2) の部分では、評価する A列のセル(この場合 A11セル)が奇数行であれば 1を OFFSET 関数に渡します。
OFFSET 関数では、渡された数値を行方向の移動量として扱いますので、1を渡された場合は B12セルの値を返します。
これにより、数式の左半分の (OFFSET($B11,MOD(ROW(A11),2),)="Declined") の部分では、B12 = "Declined" の結果( TRUE または FALSE )が返されます。
右半分の MOD(ROW(A11),2)-1 の部分では、評価する A列のセル(この場合 A11セル)が奇数行であれば 0を OFFSET 関数に渡します。
OFFSET 関数では、渡された数値を行方向の移動量として扱いますので、0を渡された場合は B11セルの値を返します。
これにより、数式の右半分の (OFFSET($B11,MOD(ROW(A11),2)-1,)="Declined") の部分では、B11 = "Declined" の結果( TRUE または FALSE )が返されます。
数式全体の結果としては、左半分と右半分の論理積( * )をとることになりますので、B11セルと B12セルの値が両方とも "Declined" の場合のみ、A11セルに色付けが行われることになります。
また、「適用先」で指定した範囲内のセル全てが、この数式が TRUE を返すかどうかにより色付けするかどうか評価されますので、表全体の色付け結果は図1のようになります。
・図1
もし、色付けを開始したい行を偶数行(例えば 10行目)からにしたい場合は、ルールに設定する「適用先」と数式を下記のように変更する必要があるかと思います。(数式は一例です。数式の動作概要は省略します。)
・「適用先」
=$A$10:$P$25
・数式2
=(OFFSET($B10,-MOD(ROW(A10),2),)="Declined")*(OFFSET($B11,MOD(ROW(A11),2)-1,)="Declined")
※このように、色付けを開始したい行が奇数行か偶数行かで数式を変えなければならないのは、行結合されたセルと行結合されていないセルを条件に従って同一行と見なして色付けしなければならないためです。
尚、ルールの確認・編集・削除などを行いたい場合には、「適用先」内のどこかのセルを選択した状態で、「ホーム」タブの「条件付き書式」から「ルールの管理」を選んで表示される図2の「条件付き書式ルールの管理」で行えます。念のため。
・図2
Windows11 と Excel2021 の組み合わせで動作確認しています。
ご参考になれば幸いです。
<訂正>
数式1の動作概要の中で、「数式全体の結果としては、・・・」と書いている文章の後半部分を下記のように訂正しました。
訂正前: A11セルと A12セル
訂正後: A11セル
失礼いたしました。
<文章の修正>
数式1の動作概要の中の文章を以下のように修正しました。(文章の意味合いが意図したものとは微妙に違うため。)
・修正前
「適用先」で指定した範囲内のセル全てがこの数式により TRUE かどうか評価されますので、
・修正後
「適用先」で指定した範囲内のセル全てが、この数式が TRUE を返すかどうかにより色付けするかどうか評価されますので、
失礼いたしました。