kazumaru kuriyama (栗山 一丸 GE) san,
Windows SMB クライアントの ACL 処理仕様について整理します。Windows は NAS 側から返されるセキュリティ記述子をそのまま解釈しますが、基本仕様は Windows NTFS ACL と同一です。Allow/Deny ACE の評価順序は「Deny が先、Allow が後」であり、継承フラグ (OBJECT_INHERIT, CONTAINER_INHERIT) は Windows 側でも正しく解釈されます。特殊 SID(CREATOR OWNER/CREATOR GROUP)は Windows クライアント上では「ACL 編集時に動的に置換される SID」として扱われるため、NAS 側が静的に格納している場合は表示が不整合になることがあります。SMB バージョンや署名/暗号化設定は ACL の読み取り結果に影響しません。ACL は SMB セッションのセキュリティ記述子として返されるため、通信方式の違いは表示不整合の原因にはなりません。最後に、NAS が AD に参加していても SID 解釈は「ドメイン SID が正しく解決できるか」に依存します。NAS 側が SID→名前解決を正しく行えない場合、Windows クライアントは SID をそのまま表示し、結果的に「ACL が反映されていないように見える」状態になります。つまり、Windows の仕様としては正しく SID を解釈する設計であり、不整合は NAS 側の SID 解決や ACL 格納方式に起因するケースが多いです。
もし期待通りに表示されない場合は、NAS 側で wbinfo -n <username> や getent passwd を確認し、SID 解決が正しく動作しているかを検証することが推奨されます。
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Harry.