Exchange Online における Get-MessageTraceDetailV2 実行時のエラーについて

YUJI OHASHI 10 評価のポイント Microsoft 社員 モデレーター
2026-05-18T08:21:56.89+00:00

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Exchange Online PowerShell の Get-MessageTraceDetailV2 コマンドを使用した際、特定のメッセージに対して以下のエラーが発生し、メッセージ追跡の詳細ログが取得できない場合があります。

 

Write-ErrorMessage :

WriteOutput errored on Index was out of range.

Must be non-negative and less than the size of the collection. (Parameter 'index')

 

■ 発生条件

本事象は、以下の条件に該当するメッセージにおいて発生することが確認されています。

 

・同一の Message ID に対して複数回の配送処理が行われる

・メッセージ追跡ログ上で、以下のイベントが記録される

  • DELIVER(配送成功)
  • DUPLICATEDELIVER(重複と判定され、配信が抑止された処理)

 

このようなケースでは、Get-MessageTraceDetailV2 の内部処理において一部のエントリーが正しく処理されず、結果として上記エラーが発生する場合があります。

 

■ 挙動の詳細

本事象に該当するメッセージでは、以下のような挙動となります。

 

・対象メッセージの追跡詳細が正常なレコードとして構築されない

・一部のイベントが「空のエントリー」として扱われる

・その結果、コレクションの参照時に Index エラーが発生する

 

■ 背景・要因

上記のような重複配送のシナリオが発生する背景として、以下の要因が確認されています。

 

・送信者メールボックスにおいて「送信済みアイテム」フォルダーのアイテム数が上限(1,000,000 件)に達している

・この制限に抵触した場合、メッセージ送信時に「保存済みアイテム」フォルダーに保存する際に内部的なエラーが発生し、サービスの可用性を確保するための機能により再送信が行われ、結果として同一 Message ID の複数配送(重複配送)が発生する可能性があります。

 

■ 現在の対応状況

本来のコマンドの結果としては、該当メッセージの詳細は返却されず、エラーも発生しないことです。

本事象については Microsoft 365 側で認識されており、現在も調査および修正の検討が継続されています。

 

■ 回避策 (発生抑止の観点)

本事象の直接的な回避は困難ですが、再発抑止の観点では、同一 Message ID の複数配送(重複配送)を防ぐ対応が有効です。

 

・送信済みフォルダーのアイテム数を定期的に整理する

・アーカイブ ポリシーや保持ポリシーを活用する

・不要なメールの削除や別フォルダーへの移動を行う

 

これにより、メールボックスの制限に抵触することを防ぎ、結果として重複配送の発生を抑制できる可能性があります。

※ 既に発生しているログに対しての影響はありません

 

■ 代替手段 (ログ確認方法)

本事象により PowerShell での詳細ログ取得ができない場合、Exchange 管理センターの UI を利用したメッセージ追跡では、該当メッセージの情報を確認できます。

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