グループ ポリシーの基本設定による電源オプションの配布について
みなさんこんにちは。
Windows プラットフォーム サポートの丸山です。
本日は、グループ ポリシー基本設定の電源オプションを設定し、クライアント端末に配布した場合にクライアント端末への適用時には効果が反映されず、次回コンピューターの起動時に効果が反映される動作であることについてご紹介いたします。
■ どんな事象なのか
Windows では、グループ ポリシーの基本設定機能を利用して、電源オプションの内容をドメイン上の端末に配布することができます。
図:グループ ポリシーの基本設定にある "電源オプション" 画面
グループ ポリシーを設定後にクライアント端末にてグループ ポリシーの適用が行われると、電源オプションの内容が変更され、電源オプションの GUI や powercfg コマンドの結果から、クライアント端末に対して電源オプションの設定内容が正しく反映されているように見えます。
図:"次の時間が経過後ディスプレイの電源を切る" ポリシー設定の例
図:ポリシーの内容がクライアント端末に反映されている例 (Windows 10 Version 1703)
しかしながら、実際には直前の電源設定が適用されたままとなっており、次回コンピューター再起動時まで設定が反映されません。
■ 対処策について
本事象に遭遇した場合には、お手数ですが、コンピューターの再起動をお願いいたします。
ドメインの管理者様がグループ ポリシーの基本設定を利用して電源オプションの配布を実施いただく場合、電源オプションの GUI 画面や powercfg コマンドの結果からはグループ ポリシーの内容の通りに電源オプションが設定されているように見えますが、実際には次回コンピューターの起動時に設定が反映される動作となります。
設定内容が有効になるタイミングにご注意ください。
なお、グループ ポリシーの基本設定による電源オプションの設定は、適用後もユーザーの操作により電源オプションの設定を変更することが可能ですので、設定を強制することはできません。
同様の事象に遭遇したお客様がいらっしゃいました場合には、本ブログ記事の情報がお役に立てますと幸いです。
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丸山 健一 (マルヤマ ケンイチ)
Windows プラットフォーム サポート
日本マイクロソフト株式会社