オートメーション フレームワーク用の SAP システムのデプロイ

SAP システムの作成は、Azure 上の SAP デプロイ オートメーション フレームワークのプロセスの一部です。 SAP システムによって、SAP アプリケーション用の仮想マシン (VM) とサポート コンポーネントが作成されます。

SAP システムによって、次のデプロイが行われます。

アプリケーション層

アプリケーション層では、顧客が定義した数の VM がデプロイされます。 これらの VM は、サイズが Standard_D4s_v3 で、30 GB のオペレーティング システム (OS) ディスクと 512 GB のデータ ディスクを搭載しています。

アプリケーション サーバーの数を設定するには、パラメーター ファイルでこの層のパラメーター application_server_count を定義します。 たとえば、application_server_count= 3 のようにします。

セントラル サービス層

SAP セントラル サービス (SCS) 層では、顧客が定義した数の VM がデプロイされます。 これらの VM は、サイズが Standard_D4s_v3 で、30 GB の OS ディスクと 512 GB のデータ ディスクを搭載しています。 この層では、Azure Standard Load Balancer もデプロイされます。

SCS サーバーの数を設定するには、パラメーター ファイルでこの層のパラメーター scs_server_count を定義します。 たとえば、scs_server_count=1 のようにします。

Web ディスパッチャー層

Web ディスパッチャー層では、顧客が定義した数の VM がデプロイされます。 この層では、Azure Standard Load Balancer もデプロイされます。

Web サーバーの数を設定するには、パラメーター ファイルでこの層のパラメーター web_server_count を定義します。 たとえば、web_server_count = 2 のようにします。

データベース層

データベース層では、VM、そのディスク、そして Azure Standard Load Balancer がデプロイされます。 データベース VM には、HANA データベースまたはAnyDB データベースを使用することができます。

この層のパラメーター size を使用して、データベース VM のサイズを設定できます。 例えば、HANA データベースの場合は"size": "S4Demo"、AnyDB データベースの場合は、"size": "1 TB" です。 使用可能な値については、HANA データベース VM オプションおよび AnyDB データベース VM オプションの表のサイズパラメーターを参照してください。

既定では、オートメーション フレームワークによって HANA データベースのデプロイに適切なディスク構成がデプロイされます。 HANA データベースのデプロイの場合、フレームワークは VM サイズに基づいて既定のディスク構成を計算します。 ただし、AnyDB データベースのデプロイの場合、フレームワークはデータベース サイズに基づいて既定のディスク構成を計算します。 デプロイでカスタム JSON ファイルを作成することで、必要に応じてディスク サイズを設定できます。 例については、次の JSON コード サンプルを参照し、ご使用の構成の必要に応じて値を置き換えます。 次に、データベース層のパラメーター ファイルに db_disk_sizes_filename パラメーターを定義します。 たとえば、db_disk_sizes_filename = "path/to/JSON/file" のようにします。

また、新しいシステムにディスクを追加したり、既存のシステムにディスクを追加したりすることもできます。

コア構成

次のパラメーター ファイルの例では、必須のパラメーターのみを示します。

# The environment value is a mandatory field, it is used for partitioning the environments, for example (PROD and NP)
environment="DEV"

# The location value is a mandatory field, it is used to control where the resources are deployed
location="westeurope"

# The network logical name is mandatory - it is used in the naming convention and should map to the workload virtual network logical name 
network_name="SAP01"

# sid is a mandatory field that defines the SAP Application SID
sid="S15"

app_tier_vm_sizing="Production"
app_tier_use_DHCP=true

database_platform="HANA"

database_size="S4Demo"
database_sid="XDB"

database_vm_use_DHCP=true

database_vm_image={
  os_type="linux"
  source_image_id=""
  publisher="SUSE"
  offer="sles-sap-15-sp2"
  sku="gen2"
  version="latest"
}

# application_server_count defines how many application servers to deploy
application_server_count=2

application_server_image= {
  os_type=""
  source_image_id=""
  publisher="SUSE"
  offer="sles-sap-15-sp2"
  sku="gen2"
  version="latest"
}

scs_server_count=1

# scs_instance_number
scs_instance_number="00"

# ers_instance_number
ers_instance_number="02"

# webdispatcher_server_count defines how many web dispatchers to deploy
webdispatcher_server_count=0


SAP システムのデプロイ

サンプルの SAP システム構成ファイル DEV-WEEU-SAP01-X01.tfvars は、~/Azure_SAP_Automated_Deployment/samples/WORKSPACES/SYSTEM/DEV-WEEU-SAP01-X01 フォルダーにあります。

次のコマンドを実行すると、SAP システムがデプロイされます。

ヒント

Deployer からこのタスクを実行します。

サンプル構成ファイルをコピーして、デプロイ自動化フレームワークのテストを開始することができます。

cd ~/Azure_SAP_Automated_Deployment

cp -Rp sap-automation/deploy/samples/WORKSPACES WORKSPACES

cd ~/Azure_SAP_Automated_Deployment/WORKSPACES/SYSTEM/DEV-WEEU-SAP01-X01

${DEPLOYMENT_REPO_PATH}/deploy/scripts/installer.sh          \
        --parameterfile DEV-WEEU-SAP01-X01.tfvars           \
        --type sap_system

出力ファイル

デプロイによって、Ansible プレイブックに必要な入力である Ansible ホスト ファイル (SID_hosts.yaml) と Ansible パラメーター ファイル (sap-parameters.yaml) が作成されます。

次のステップ