エンコード方式および Windows フォームのグローバリゼーション

Windows フォーム アプリケーションは Unicode に完全に対応しています。各文字は、プラットフォーム、プログラム、または言語に関係なく、一意の数字によって表されます。 Unicode の詳細については、Unicode コンソーシアムの Web サイト (http://www.unicode.org/) を参照してください。

Unicode の利点

Unicode 対応フォームの利点には、ヒンディー語などの Unicode 限定の言語を使用できるようになったことが挙げられます。 さらに、単一のフォーム上で複数の言語を使用できるようになりました。 Unicode では、すべての文字が 2 バイト長で表されるため、2 バイト文字を表すための特別な操作は不要になりました。 また、すべてのプラットフォーム上で動作するコードの単一のセットを記述できます。 この点は、Windows NT や Windows 98 などの異なるプラットフォームに対して異なるコードを書く必要があった以前のバージョンの Visual Basic から変更されています。

ただし、一部のコントロールは Windows 98 と Windows Millennium Edition で Unicode をサポートしません。 これらのコントロールはすべて、コモン コントロールから継承されており、ANSI などの Windows コード ページでデータが処理されます。 これらのコントロールとは、TabControlListViewTreeViewDateTimePickerMonthCalendarTrackBarProgressBarImageListToolBar、および StatusBar です。 このため、前述のプラットフォーム上ではこれらのコントロールに Unicode データを表示することはできません。 たとえば、英語版の Windows 98 オペレーティング システムで日本語の文字は表示できません。

Unicode 対応の代替手段としては、ToolBar コントロールと StatusBar コントロールの代わりに ToolStrip コントロールと StatusStrip コントロールを使用します。この場合は古いコントロールが置き換えられます。 アプリケーション内のビジュアル要素間で同じような外観を保つには、MainMenu の代わりに、MenuStrip コントロールを使用してメニューを描画します。 ToolStripStatusStrip と同様、MenuStrip でも Unicode 文字を処理して表示できます。

参照

その他の技術情報

Windows フォームのグローバル化