Exchange 2013 のエージェント構成ファイルの要素

exchange 2013 の agents.config および fetagents.config 構成ファイルの XML 要素に関する情報を確認します。

製品: Exchange Server 2013

Exchange サーバーにクライアント アクセス サーバーの役割またはメールボックス サーバーの役割をインストールすると、サーバーにインストールされたエージェントに関する構成情報を格納する XML ファイルがインストーラーによって作成されます。 このファイルに直接書き込むことはできません。

フロント エンド トランスポート サービスはクライアント アクセス サーバー上で実行し、fetagents.config という名前のファイルに書き込みを行います。トランスポート サービスとメールボックス トランスポート サービスはメールボックス サーバー上で実行し、agents.config という名前のファイルに書き込みを行います。クライアント アクセス サーバーの役割とメールボックス サーバーの役割の両方を備えたコンピューターには、fetagents.config と agents.config の両方のファイルが存在することになります。

これらのファイルへの書き込みは、Exchange 管理シェルでトランスポート エージェントのコマンドレットを使用する方法のみがサポートされています。 トランスポート エージェント コマンドレットの詳細については、「TechNet 上の メール フロー コマンドレット 」を参照してください。

注:

クライアント アクセス サーバー上のフロント エンド トランスポート サービスを拡張するエージェントと、メールボックス サーバー上のトランスポート サービスを拡張するエージェントを区別するために、トランスポート エージェントのコマンドレットには TransportService パラメーターがあります。トランスポート サービスの場合は、このパラメーターの値を "Hub" にして、フロント エンド トランスポート サービスの場合は "FrontEnd" にします。

agents.config ファイルまたは fetagents.config ファイルを読み込むことで、サーバー上に 1 つ以上のエージェントが存在するかどうかと、そのエージェントの構成情報を確認できます。 このドキュメントでは、agents.config ファイルまたはfetagents.configの情報を読み取るために使用できるリファレンスを提供します。これらの両方のファイルの形式は同じです。 このドキュメントでは、これらのファイルへの書き込み方法に関する情報は提供していません。

注意

agents.config ファイルや fetagents.config ファイルへの書き込みにサポートされていない方法を使用すると、トランスポート サービスまたはトランスポート エージェントのどちらか、または両方に障害が発生するなど、予期できない結果を招くことになります。 これらのファイルは、どちらも直接書き込んではいけません。 これらのファイルへの書き込みは、Exchange 管理シェルのトランスポート エージェントのコマンドレットを使用する方法のみがサポートされています。

トランスポート エージェント構成ファイルの場所

Exchange 2013 をインストールすると、インストールされているサーバーロールに応じて、ExchangeInstallFolder\TransportRoles\Agents フォルダー (ExchangeInstallFolder>> は Exchange 2013 をインストールしたフォルダー) に、<agents.config.template または fetagents.config.template という名前の XML ファイルが<作成されます。 クライアント アクセス サーバーの役割をインストールすると、Exchange 2013 は fetagents.config.template ファイルをfetagents.configにコピーします。メールボックス サーバーの役割をインストールする場合、Exchange 2013 はagents.config.template ファイルをagents.configにコピーします。Exchange 2013 は、サーバー上のトランスポート エージェントの構成を変更するときに、このファイルを読み書きします。

トランスポート エージェントのインストールの検証

.NET Framework が提供する XML 機能を使用すると、XML ファイル (agents.config または fetagents.config) を読み取って検証できます。 トランスポート エージェントのインストールと構成を検証するには、構成ファイルの XML を読み取って、トランスポート エージェントに対応する agent 要素を見つけます。 特定のトランスポート エージェントの agent 要素が存在しない場合、そのトラスポート エージェントはインストールされていません。 トランスポート エージェントがインストールされている場合は、agent 要素の属性を読み取ることで、そのエージェントの構成を確認できます。

構成ファイルの要素の階層構造

次のコードは、構成 XML ファイルの要素の階層構造を示しています。

<configuration>
    <mexRuntime>
        <monitoring>
            <agentExecution/>
            <messageSnapshot/>
        </monitoring>
        <agentList>
            <agent/>
            <agent/>
            <agent />
        </agentList>
    </mexRuntim>
</configuration>

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