反復的な TCP/IP モデルと同時 TCP/IP モデル

IBM は、CICS と IMS のサーバー・アプリケーションにアクセスするための 2 つのモデルを定義します。 どちらのモデルでも、TCP/IP 接続リスナーと、アプリケーション全体に対するサーバーの側面があります。 アプリケーションのリスナーとサーバーの部分を実装する方法によって、モデルが反復的か同時実行かが決まります。

  • 反復モデル。 反復モデルでは、アプリケーションのリスナー部分とサーバー部分が同じ CICS または IMS TP に共存し、同じ CICS タスクの一部として実行されます。 したがって、サーバー アプリケーションは、すべてのアプリケーション処理が完了するまでソケットを保持します。 つまり、クライアント TP がサーバー TP を開始した後、別のクライアント TP は、最初のクライアントが完了するまでリスナーまたはサーバー TP にアクセスできません。

  • 同時実行モデル。 同時実行モデルでは、アプリケーションのリスナーとサーバーの部分は、さまざまなタスクの制御下で実行されます。 リスナーの目的は、接続を受け入れてサーバー タスクを呼び出することです。 アプリケーションのサーバー部分は、アプリケーション データの送受信と、アプリケーションに依存する処理の実行をすべて処理します。 リッスン ソケットは 1 つのクライアントによって保持されず、代わりに複数のクライアントに同時にリッスンできるため、このモデルを使用すると、トランザクションのコンカレンシーが高くなります。 TCP/IP プログラミング・モデルを使用する CICS MS Link は同時呼び出されませんが、サーバー TP は反復的ではなく同時に機能します。

    IMS Connect 以外の 4 つの TI でサポートされる TCP/IP モデルには、TCP/IP 接続リスナーの側面とサーバーの側面の両方があります。 アプリケーションのリスナーとサーバーの部分を実装する方法によって、反復アクセス モデルと同時実行アクセス モデルのどちらを使用するかが決まります。 同時実行アクセス モデルでは、トランザクション要求メッセージ (TRM) を使用する必要があります。反復モデルはしません。 TRM は、呼び出される IMS または CICS トランザクション・プログラム (TP) とその特性を識別するフォーマット済みデータ・レコードです。

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反復的なモデル

同時実行モデル

参照

プログラミング モデル