タイムゾーンを調整する

[アーティクル]
05/29/2023

日時エンティティにより、協定世界時 (UTC) の日付と時刻を取り込むことができます。ただし、代わりにユーザーの場所に基づいて日付と時刻を表示したい場合があります。

前提条件

Power Virtual Agents がユーザーのタイムゾーンを決定する方法

Power Virtual Agents は、次の手順に従って、ユーザーのタイムゾーンを決定します。

Conversation.LocalTimeZone システム変数が Noda Time からの有効なタイムゾーンに設定されている場合、タイムゾーンとして使用します。
チャネルがユーザーのメッセージにローカルタイムゾーンを含む場合は、それを使用します。
それ以外の場合は、UTC をタイムゾーンとして使用します。

ユーザーのタイムゾーンを取得する

次のシステムレベル変数を使用して、ユーザーのタイムゾーンに関する情報を取得します。

Conversation.LocalTimeZone (読み取り/書き込み):ユーザーのタイムゾーンを文字列として保存します。この変数には、オプションで Noda Time のウェブサイトに記載されている任意のタイムゾーンを設定することができます。
Conversation.LocalTimeZoneOffset(読み取り専用): Conversation.LocalTimeZone から UTC オフセットを取得し、時刻の値として保存します。

ユーザーのタイムゾーンを手動で設定する

ボットがユーザーに日付と時刻の入力を求めたとき、Power Virtual Agents はユーザーのタイムゾーンを自動的に決定します。タイムゾーンを手動で設定することもできます。

ユーザーのタイムゾーンを設定するトピックを開きます。
変数値の設定 ノードを追加します。
- 変数の設定 で Conversation.LocalTimeZone システムトピックを選択します。
- 終了値には、Noda Time Web サイトからのゾーン ID 値の 1 つである America/Los_Angeles を入力します。
メッセージ ノードを追加します。
テキストボックスの種類に The local time zone is: を入力し、変数の挿入 ({x}) を選択して、システム変数 Conversation.LocalTimeZone を挿入します。
2 番目のメッセージ ノードを追加します。
テキストボックスの種類に The local time zone offset is: を入力し、変数の挿入 ({x}) を選択して、システム変数 Conversation.LocalTimeZoneOffset を挿入します。
チャットボットを保存して、テストします。

ローカルタイムゾーンの日付と時刻を表示する

Power Virtual Agents は UTC の日付と時刻を格納します。日付と時刻を顧客に表示する前に、タイムゾーンオフセットを追加して、値をユーザーのローカルタイムゾーンに変換します。

この例では、Power Fx の Now() 関数を使って現在の日付と時刻を取得し、タイムゾーンオフセットを加えています。 Power Fx 式で Conversation.LocalTimeZoneOffset システム変数を直接使用することはできません。代わりに、変数値の設定ノードを使用して、新しい変数を作成し、Conversation.LocalTimeZoneOffset の値を割り当てることができます。

トピックを作成し、トリガーフレーズ what time is itを追加します。
作成キャンバスで、ノードの追加 (+) を選択します。 変数値を設定するを選択します。
- 変数を設定するで、offset という名前の変数を作成します。
- 終了値には、システム変数 Conversation.LocalTimeZoneOffsetを選択します。
2つ目の 変数値の設定 ノードを追加します。
- 変数を設定するで、nowLocal という名前の変数を作成します。
- To value には、Power Fx 式 DateAdd(Now(), Topic.offset) を入力します。
メッセージ ノードを追加します。メッセージ The current date and time is {Topic.nowLocal} を入力します。
テストボット ウィンドウでボットをテストして、ユーザーのタイムゾーンの日付と時間を取得します。