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Universal Data Access

Visual Studio 6.0

Universal Data Access

Universal Data Access は、デスクトップからエンタプライズまで、企業内のあらゆるタイプの情報(リレーショナル データと非リレーショナル データを含む)に対して高性能のアクセスを提供することを目的とする Microsoft の戦略です。Universal Data Access により、すべての Visual Studio ツールが、任意のプラットフォーム上の任意のデータ ソースにアクセスできるようになります。Universal Data Access は、OLE DB、Open Database Connectivity(ODBC)、および ActiveX Data Objects(ADO) の3つのコア テクノロジから構成されています。

OLE DB Microsoft の、多様なデータ ソースに対するシステム レベルのプログラミング インターフェイスです。OLE DB は、各種のデータベース管理サービスをカプセル化あるいは隠蔽する、Microsoft COM インターフェイスのセットを定めています。OLE DB は、多様なプラットフォーム上のリレーショナルな情報ソースだけでなく、非リレーショナルな情報ソースも考慮に入れて設計されています。これには電子メールとファイル システム ストア、グラフィカルおよび地理的データ、カスタム ビジネス オブジェクトなどが含まれます。

ODBC 現在も、市販されているほとんどのリレーショナル データベース システムへの標準的なアクセスを提供しています。また、OLE DB Provider for ODBC は、リレーショナル データのアクセスに既存の ODBC ドライバを使用します。

すべての Visual Studio 6.0 ツールには、Microsoft が新しく開発した、Microsoft SQL Server、Microsoft Access、Microsoft FoxPro、Oracle、および AS/400 VSAM データベースへの OLE DB プロバイダまたは ODBC ドライバ (あるいはその両方) が含まれています。標準で含まれている以外にも、Informix、Sybase、IBM DB/2 など他のデータベース システム用のサードパーティの OLE DB プロバイダと ODBC ドライバも利用できます。また、独立系ソフトウェア ベンダは、独自のストレージ フォーマットをサポートするカスタムの OLE DB プロバイダを簡単に作成できます。

ActiveX Data Objects
ADO は、下位の OLE DB および ODBC テクノロジの違いを開発者に意識させない Microsoft の戦略的な高水準のデータ インターフェイスです。ADO はオープンなアプリケーション レベルのデータ アクセス オブジェクト モデルを提供し、企業内のプログラマは任意の言語を使って、OLE DB データを使用するデータベース アプリケーションを作成することができます。すべての Visual Studio ツールは、データへのアクセスに ADO を使用することができます。ADO のおかげで、開発者はこれまでよりも多くのタイプのデータにアクセスすることができ、複雑なクライアント サーバー コードの作成に費やす時間も大幅に短縮されます。