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ProcDump

作成者: Mark Russinovich

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概要

ProcDump は、CPU スパイクを見つけるためにアプリケーションを監視し、管理者や開発者がスパイクの原因を特定するために使用できるクラッシュ ダンプをスパイク中に生成することを主な目的とするコマンド ライン ユーティリティです。また、ProcDump では、ハング状態に陥ったウィンドウの監視 (これには Windows およびタスク マネージャーで使用するのと同じウィンドウ ハング定義を使用します)、ハンドルされない例外の監視、およびシステム パフォーマンス カウンターの値に基づいたダンプの生成も可能です。さらに、ProcDump は汎用的なプロセス ダンプ ユーティリティとして他のスクリプトに埋め込むこともできます。

ProcDump の使用

使用法: procdump [-64] [[-c <CPU 使用率>] [-u] [-s <秒数>]] [-n <超過>]  [-e [1]] [-h] [-m <コミットの使用量>] [-ma] [-o] [-p <カウンター> <しきい値>] [-r] [-t] < <プロセス名または PID> [<ダンプ ファイル>]] | [-x <イメージ ファイル> <ダンプ ファイル> [<引数>]>

-64 既定では、Procdump を 64 ビット版 Windows 上で実行すると、32 ビット プロセスの 32 ビット ダンプがキャプチャされます。このオプションを指定すると、この既定の設定が無効になり、64 ビット ダンプが作成されます。
-c CPU しきい値を指定します。このしきい値に達すると、プロセスのダンプが作成されます。
-e ハンドルされない例外がプロセスで発生した場合にダンプを書き込みます。
-h ハング状態に陥ったウィンドウ (ウィンドウ メッセージに 5 秒以上応答しないウィンドウ) がプロセスに存在する場合に、ダンプを書き込みます。
-m メモリ コミットのしきい値を MB 単位で指定します。このしきい値に達すると、プロセスのダンプが作成されます。
-ma すべてのプロセス メモリの情報をダンプ ファイルに書き込みます。既定のダンプ形式には、スレッドおよびハンドルの情報が含まれます。
-n 終了前に書き込むダンプの数です。
-o 既存のダンプ ファイルを上書きします。
-p 指定したパフォーマンス カウンターの値がしきい値を超えたときにダンプをトリガーします。
-r ダンプのプロセスを反映 (複製) して、プロセスが中断される時間を最小限に抑えます (Windows 7 以上のみ)。
-s CPU しきい値に達した状態がどのくらいの時間続いた場合にダンプを書き込むかを、秒単位で指定します (既定値は 10)。
-t プロセスの終了時にダンプを書き込みます。
-u CPU 使用率を、単一コアを基準とした値として扱います。
-x 指定したイメージを起動します。必要に応じて引数を指定します。

Sysinternals のライセンス契約に自動的に同意するには、-accepteula というコマンド ライン オプションを使用します。

単に実行中のプロセスのダンプを作成するには、CPU しきい値を省略します。ダンプ ファイルの名前を省略すると、既定で <プロセス名>.dmp という名前になります。

"consume" という名前のプロセスの CPU 使用率が 20% を超えた状態が 5 秒間続いた場合に、このプロセスの最大 3 つのダンプを、c:\dump\consume ディレクトリに consume.dmp という名前で書き込むには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump -c 20 -s 5 -n 3 -o consume c:\dump\consume

"hang.exe" という名前のプロセスに含まれるウィンドウが応答しない状態が 5 秒以上続いた場合にこのプロセスのダンプを書き込むには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump -h hang.exe hungwindow.dmp

5 秒おきに 3 つのダンプを書き込むには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump -s 5 -n 3 notepad.exe notepad.dmp

プロセスを起動し、そのプロセスで CPU 使用率が高くなりすぎていないかどうか監視するには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump -c 30 -s 10 -x consume.exe consume.dmp

"iexplore" という名前のプロセスのダンプを、iexplore.dmp という既定の名前のダンプ ファイルに書き込むには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump iexplore

システムの CPU 使用率の合計が 20% を超えた状態が 10 秒間続いた場合に、"outlook" という名前のプロセスのダンプを書き込むには、次のコマンドを使用します。

C:\>procdump outlook -p "\Processor(_Total)\% Processor Time" 20

 

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動作環境

  • クライアント: Windows XP 以上
  • サーバー: Windows Server 2003 以上