CBaseAllocator::ReleaseBuffer

ReleaseBuffer メソッドは、フリー メディア サンプルのリストにメディア サンプルを戻す。このメソッドは IMemAllocator::ReleaseBuffer メソッドを実装する。

構文

  HRESULT ReleaseBuffer(
    IMediaSample *pSample
);

パラメータ

pSample

メディア サンプル オブジェクトの IMediaSample インターフェイスへのポインタ。

戻り値

S_OK を返す。

注意

メディア サンプルの参照カウントがゼロになると、サンプルはサンプル自身をパラメータとして ReleaseBuffer を呼び出す。このメソッドは次の動作を実行する。

• メディア サンプルをフリー リスト (CBaseAllocator::m_lFree) に戻す。
• CBaseAllocator::NotifySample メソッドを呼び出して、 CBaseAllocator::GetBuffer メソッドの呼び出しでブロックされたスレッドを解放する。
• CBaseAllocator::SetNotify メソッドが以前に呼び出されていた場合は、IMemAllocatorNotifyCallbackTemp::NotifyReleaseメソッドを呼び出す。
• 最後のサンプルが解放されるとき、ペンディング状態の CBaseAllocator::Decommit 呼び出しがある場合は、CBaseAllocator::Free メソッドを呼び出してバッファ メモリを解放する。(基底クラスの場合、Free は純粋仮想メソッドである。)

参照

• CBaseAllocator クラス