GraphEdit の概要

GraphEdit は、フィルタ グラフを作成するためのビジュアル ツールである。GraphEdit を使うと、アプリケーション コードを書く前にフィルタ グラフをテストできる。また、アプリケーションで作成するフィルタ グラフをロードし、アプリケーションで正しいグラフが作成されることを検証できる。カスタム フィルタを開発した場合は、GraphEdit を使ってフィルタをすばやくテストできる。テストを行うには、カスタム フィルタを使ってグラフをロードし、グラフを実行するだけでよい。DirectShow を使ったことがない場合、GraphEdit は、フィルタ グラフおよび DirectShow アーキテクチャに慣れるよい方法である。

次の図は、GraphEdit で簡単なフィルタ グラフがどのように表現されるかを示している。

GraphEdit での簡単なフィルタ グラフ

各フィルタは矩形で表される。フィルタの周囲に付いている小さい四角はピンを表す。入力ピンはフィルタの左側にあり、出力ピンは右側にある。矢印はピンの間の接続を表す。

GraphEdit を使うと、次のことができる。

  • ドラッグ アンド ドロップ式のビジュアル インターフェイスを使ってフィルタ グラフを作成、編集する。
  • IGraphBuilder::RenderFile など、グラフを作成するためのプログラムによる呼び出しをシミュレーションする。
  • グラフを実行、ポーズ、ストップ、シークする。
  • 使用しているコンピュータに登録されているフィルタを確認し、各フィルタのレジストリ情報を表示する。
  • フィルタ プロパティ ページを表示する。
  • ピン接続のメディア タイプを表示する。