@ Master
ASP.NET ページのパーサーおよびコンパイラで使用されるマスター ページ (.master ファイル) 固有の属性を定義します。
<%@ Master attribute="value" [attribute="value"...] %>
属性
語句 |
定義 |
|---|---|
AutoEventWireup |
有効期間の特定の段階について、明示的なフックやイベントのシグネチャを使用せずに、構文 Page を使用して、単純なイベント ハンドラーを定義できるかどうかを示します。 イベントの自動接続が有効な場合は true。それ以外の場合は false。 既定値は、true です。 詳細については、「ASP.NET Web サーバー コントロールのイベント モデル」を参照してください。 |
ClassName |
マスター ページの処理時に、マークアップから自動的に生成され、コンパイルされるクラスのクラス名を指定します。 この値には、すべての有効なクラス名を指定でき、名前空間を含めることもできます。 |
CodeFile |
イベント ハンドラーを定義する部分クラスや、その他のマスター ページ固有のコードを含む、個別のファイルの名前を指定します。 詳細については、「ASP.NET Web ページのコード モデル」を参照してください。 |
CompilationMode |
ASP.NET マスター ページを実行時にコンパイルするかどうかを指定します。 オプションは、常にページをコンパイルする場合は Always、ASP.NET が可能な限りページのコンパイルを回避する場合は Auto、ページまたはコントロールをコンパイルしない場合は Never です。 既定値は、Always です。 |
CompilerOptions |
ページをコンパイルするために使用されるコンパイラ オプションを含む文字列を示します。 C# と Microsoft Visual Basic では、これはコンパイラ コマンド ライン スイッチのシーケンスです。 |
Debug |
デバッグ シンボルを使用してマスター ページをコンパイルするかどうかを示します。 デバッグ シンボルを使用してコンパイルする場合は true、それ以外の場合は false です。 |
Description |
マスター ページのテキスト説明を指定します。 ASP.NET パーサーでは、この値は無視されます。 |
EnableTheming |
テーマが適用された場合に、マスター ページ、およびマスター ページ上のコントロールの外観を変更できるかどうかを示します。 テーマを適用できる場合は true。それ以外の場合は false です。 既定値は、true です。 EnableTheming 属性の設定は、ページのテーマが Web.config ファイルで定義されており、既定ですべてのページに適用される場合に、特に便利です。 詳細については、「ASP.NET のテーマとスキン」を参照してください。 |
EnableViewState |
ビューステートがページ要求間で維持されるかどうかを指定します。 ビューステートを維持する場合は true。それ以外の場合は false です。 既定値は、true です。 |
Explicit |
Visual Basic の Option Explicit モードを使用してページをコンパイルするかどうかを示します。 Visual Basic の Explicit コンパイル オプションを有効にして、すべての変数を Dim、Private、Public、ReDim のいずれかのステートメントを使用して宣言する必要があることを示す場合は true、それ以外の場合は false を指定します。 既定値は、false です。 .gif "メモ") メモ
Explicit 属性は、Visual Basic 以外の言語では無視されます。
Machine.config ファイルでは、Explicit 属性が true に設定されています。 詳細については、「Machine Configuration Files」を参照してください。 |
Inherits |
継承するページの分離コード クラスを指定します。 このクラスには、MasterPage クラスから派生した任意のクラスを指定できます。 分離コード クラスの詳細については、「ASP.NET ページ クラスの概要」を参照してください。 |
Language |
ページ内のすべてのインライン表示ブロック (<% %> および <%= %>) とコード宣言ブロックをコンパイルするときに使用する言語を指定します。 .NET Framework がサポートしている任意の言語 (VB (Visual Basic)、C#、JScript など) を表す値を指定できます。 |
LinePragmas |
生成されたコード内にランタイムがプラグマを生成するかどうかを決定します。 |
MasterPageFile |
マスター ページのマスター ページとして機能する .master ファイルを指定します。 MasterPageFile 属性は、マスター ページを入れ子にする場合に、子マスター ページを定義するために、マスター ページ内で使用されます。 詳細については、「入れ子にされた ASP.NET マスター ページ」を参照してください。 |
Src |
ページが要求されるときに、動的にコンパイルする分離コード クラスのソース ファイル名を指定します。 ページのプログラミング ロジックは、分離コード クラスに組み込むか、.aspx ファイルの コード宣言ブロック に組み込むかを選択できます。 |
Strict |
Visual Basic の Option Strict モードを使用してページをコンパイルするかどうかを示します。 Option Strict が有効な場合は true。それ以外の場合は false。 既定値は、false です。 メモ
Strict 属性は、Visual Basic 以外の言語では無視されます。
|
WarningLevel |
コンパイラにページのコンパイルを中止させるコンパイラの警告レベルを指定します。 有効値は 0 から 4 です。 詳細については、「WarningLevel」を参照してください。 |
解説
@ Master ディレクティブは、マスター ページ内でのみ使用できます。 マスター ページは、.master という拡張子の付いたファイルで定義します。 1 つの .master ファイルには、@ Master ディレクティブを 1 つだけ含むことができます。
使用例
ASP.NET のページ コンパイラに対し、インライン コード言語として Visual Basic を使用するよう指示する方法を、次のコード例に示します。 イベント処理コードは、MasterPageSample という名前の部分クラスで定義されています。 MasterPageSample クラスのコードは、MasterPageSample.master.vb ファイル内にあります。
<% @ Master Language="VB" CodeFile="MasterPageSample.master.vb" Inherits="MasterPageSample" %>