ICorDebugStepper::StepRange メソッド
この ICorDebugStepper が、その格納スレッド内でシングル ステップ実行し、指定した範囲の最後を超えたコードに達したときに戻るようにします。
HRESULT StepRange (
[in] BOOL bStepIn,
[in, size_is(cRangeCount)] COR_DEBUG_STEP_RANGE ranges[],
[in] ULONG32 cRangeCount
);
パラメーター
bStepIn
[入力] true に設定し、スレッド内で呼び出される関数にステップ インします。 false に設定し、関数をステップ オーバーします。ranges
[入力] それぞれが範囲を指定する、COR_DEBUG_STEP_RANGE 構造体の配列。cRangeCount
[入力] ranges 配列のサイズ。
解説
StepRange メソッドは ICorDebugStepper::Step メソッドと同じような機能を果たします。ただし、指定した範囲の外にあるコードに到達するまで終了しません。
このメソッドは、一度に 1 つの命令のみをステップ実行する方法に比べて効率的です。 範囲は、ステッパの先頭フレーム以降にあるオフセット ペアのリストとして指定します。
範囲の基準は、メソッドの Microsoft Intermediate Language (MSIL) コードです。 メソッドのネイティブ コードを基準として範囲を指定するには、false に設定して ICorDebugStepper::SetRangeIL を呼び出します。
必要条件
プラットフォーム: 「.NET Framework システム要件」を参照
ヘッダー: CorDebug.idl、CorDebug.h
ライブラリ: CorGuids.lib
.NET Framework のバージョン: 4、3.5 SP1、3.5、3.0 SP1、3.0、2.0 SP1、2.0、1.1、1.0