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MED-V ワークスペースのアプリケーションのインストールと削除

適用対象: Microsoft Enterprise Desktop Virtualization 2.0

ホスト オペレーティングシステムと互換性のないアプリケーションは、MED-V ワークスペースで実行することができます。また、ホスト コンピューターと同じ方法 ([スタート] メニューか、ローカルホストのショートカット) で MED-V ワークスペースからアプリケーションを開くことができます。

MED-V ワークスペースの展開後に、MED-V ワークスペースで使用するアプリケーションをインストールまたは削除する方法がいくつかあります。ここでは、次の方法について説明します。

  • グループ ポリシーを使用したアプリケーションの追加と削除

  • ESD システムを使用したアプリケーションの追加と削除

  • APP-V を使用したアプリケーションの追加と削除

  • コア イメージへのアプリケーションの追加と削除

重要

インストールしたアプリケーションがホストに自動的に公開されるようにするには、仮想マシンにすべてのユーザー用としてインストールする必要があります。アプリケーションの公開の詳細については、「MED-V ワークスペースのアプリケーションを公開する方法と非公開にする方法」を参照してください。

ヒント

MED-V は、ゲストからホストへのコンテンツのリダイレクトをサポートしていません。たとえば、MED-V ワークスペースの Internet Explorer で Microsoft Word ドキュメントをダブルクリックしても、ホストで開くことはできません。そのため、ダブルクリックして開くという既定の機能をエンド ユーザーが使えるようにするには、Microsoft Word を MED-V ワークスペースにインストールする必要があります。

グループ ポリシーを使用したアプリケーションの追加と削除

グループ ポリシーとグループ ポリシー オブジェクトを使用して、エンタープライズのすべてまたは一部の MED-V ワークスペースにアプリケーションを割り当てたり、公開したりできます。アプリケーションを割り当てた場合は、エンド ユーザーがコンピューターにログオンしたときに、そのアプリケーションが [スタート] メニューに表示されます。新しく割り当てられたアプリケーションをエンド ユーザーが初めて選択したときに、そのアプリケーションがインストールされて使用できるようになります。アプリケーションを公開した場合は、そのアプリケーションは [スタート] メニューに表示されません。エンド ユーザーが [コントロール パネル] の [アプリケーションの追加と削除] を使用するか、アプリケーションに関連付けられているファイルを開くことにより、アプリケーションをインストールできるようになるだけです。

同様に、グループ ポリシーとグループ ポリシー オブジェクト使用して、MED-V ワークスペースからアプリケーションを削除することができます。

グループ ポリシーを使用してアプリケーションを追加および削除する方法の詳細については、「グループ ポリシー ソフトウェア インストール」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=195931) を参照してください。

ESD システムを使用したアプリケーションの追加と削除

電子ソフトウェア配布 (ESD) システムは、ネットワーク接続を経由して、多数の異なるコンピューターにソフトウェアを効率よく展開するように設計されています。組織でソフトウェアを展開するのに ESD を使用している場合は、物理コンピューターにアプリケーションを追加および削除するのと同じ方法で、MED-V ワークスペースのアプリケーションを追加および削除できます。

APP-V を使用したアプリケーションの追加と削除

Microsoft Application Virtualization (App-V) には、エンド ユーザーのコンピューターにアプリケーションを直接インストールしなくても、そのコンピューターでアプリケーションを使用できるようにする管理機能が備わっています。したがって、MED-V と App-V を一緒に使用すると便利な場合があります。たとえば、Windows XP の App-V でシーケンスしたアプリケーションを再シーケンスすると、組織の Windows 7 への移行が遅れる可能性がある場合です。

MED-V を App-V と共に使用して、MED-V ワークスペースに展開された仮想アプリケーションを追加したり削除したりできます。この方法でアプリケーションを管理するには、まず、MED-V ゲスト オペレーティング システムに App-V エージェントをインストールする必要があります。次に、MED-V ワークスペースで App-Vを使用して、仮想アプリケーションを追加または削除します。

App-V のインストールと使用方法の詳細については、「Application Virtualization」(https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=122939) を参照してください。

重要

MED-V ワークスペースに公開される App-V のアプリケーションには、ホスト コンピューターからゲスト仮想マシンにリダイレクトできない、ファイルの種類の関連付けが設定されています。ただし、エンド ユーザーは、公開された App-V アプリケーションの [ファイル] メニューの [開く] をクリックして、これらの種類のファイルにアクセスできます。

これらのファイルの種類の関連付けを強制的にリダイレクトするには、まず、コマンド プロンプトで「sftmime /QUERY OBJ:TYPE」と入力し、App-V でマップされたファイルの種類の関連付けを照会します。次に、これらのファイルの種類の関連付けを、ホスト コンピューターでマップします。

コア イメージへのアプリケーションの追加と削除

MED-V のベスト プラクティスではありませんが、アプリケーションをコア イメージに直接追加したり、コア イメージから削除したりできます。アプリケーションを追加または削除したら、MED-V ワークスペースを最初に展開したのと同じように、エンタープライズにもう一度展開します。

コア イメージにアプリケーションを追加または削除する方法の詳細については、「Windows Virtual PC イメージへのアプリケーションのインストール」を参照してください。

重要

この方法でアプリケーションを管理するのは、お勧めできません。コア イメージにアプリケーションを追加、または削除して MED-V ワークスペースをエンタープライズに展開し直すと、初回セットアップを再実行しなければならなくなり、仮想マシンに保存されていたデータもすべて失われます。

注意

MED-V ワークスペースへのアプリケーションのインストールが完了しても、エンド ユーザーがそのアプリケーションを使用できるようにするには、アプリケーションを公開しなければならない場合があります。たとえば、インストールしたアプリケーションのショートカットが、自動的に [スタート] メニューに作成されない場合は、そのアプリケーションを公開する必要があります。同様に、アプリケーションを非公開にするには、[スタート] メニューからショートカットを手動で削除しなければならないことがあります。

既定では、ほとんどのアプリケーションがインストール時に公開され、ショートカットが自動的に作成されて有効になります。

参照:

タスク

アプリケーションの公開をテストする方法
MED-V ワークスペースのアプリケーションを公開する方法と非公開にする方法

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