ネイティブ イメージの生成
ネイティブ イメージを生成すると、マネージ アプリケーションのパフォーマンスが向上します。 ネイティブ イメージは、マネージ アセンブリに対してコンパイルされたプロセッサ固有のマシン語コードを含む実行可能ファイルです。 これはローカル コンピューターのネイティブ イメージ キャッシュに格納されます。 .NET Framework ランタイムは、Just-In-Time (JIT) コンパイラを使用してアセンブリをコンパイルする代わりに、キャッシュにあるネイティブ イメージを使用できます。 ネイティブ イメージの使用によって通常はアプリケーションの起動時間が短縮されるため、アプリケーションに恩恵がもたらされます。 .NET Framework を構成するアセンブリなどの共有アセンブリも、ネイティブ イメージの生成によってメモリ要件が軽減されるため、恩恵を得ることができます。アセンブリが JIT コンパイラによってコンパイルされる場合、重複するコードがコンパイルされます。 一方、アセンブリのネイティブ イメージはそれを利用する各アプリケーションで同一であるため、オペレーティング システムではネイティブ イメージをアプリケーション間で共有し、必要とされる全体のメモリ量を削減できます。
.NET Framework 4.5 以降では、ネイティブ イメージはアプリケーションの使用に基づいて自動的に生成し、再利用できます。 旧バージョンの .NET Framework では、開発者がアプリケーションのインストール作業の一部としてネイティブ イメージの生成を要求する必要がありました。 このセクションのトピックでは、ネイティブ イメージの生成と、ネイティブ イメージが .NET Framework によって自動的に処理されるシナリオについて説明します。
関連トピック
タイトル |
説明 |
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ネイティブ イメージについてと、イメージの自動生成が不可能なシナリオでネイティブ イメージを使用する場合の考慮事項について説明します。 |
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ネイティブ イメージが自動的に生成および再利用されるシナリオについてと、Ngen.exe ツールを使用してネイティブ イメージを手動で生成し、インストールする方法について説明します。 |
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自動的にインストールされたネイティブ イメージの再利用と、ネイティブ イメージの手動アンインストール プロセスについて説明します。 |
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アセンブリの依存関係、アセンブリの共有、デバッグとプロファイル、バインディングに関する問題、およびイメージの手動生成の他の機能について説明します。 |
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ネイティブ イメージ生成の成功および失敗に関する情報を記録するログ ファイル (ngen.log) と、ログ エントリの詳細レベルの設定方法について説明します。 |
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Windows Store 向けのアプリケーションの認定テスト中にネイティブ イメージの自動生成でエラーが発生した場合に情報を取得し、問題を報告する方法について説明します。 |