Microsoft Online Services – 2011 年 12 月の新機能
発行日: 2011 年 12 月
2 つの既存の PowerShell コマンドレッドに対する更新が Microsoft Online Services で利用可能になりました。Get-MSOnlineUser と Set-MSOnlineUserPassword への更新により、管理者はパスワードと代理受信者の設定を行いやすくなり、パスワードの期限切れについてより多くのことが行えるようになりました。
Get-MSOnlineUser: このコマンドレットは、Microsoft Online Services の特定のユーザーの属性を取得するために使われます。このコマンドレットの出力として 3 つの属性が追加されました。
PasswordLastSetDate: ユーザーが最後にパスワードを設定した日付を返します。ユーザーが次のログオンでパスワードを変更するように設定されている場合は、"1/1/0001 12:00:00 AM" が返されます。
ForwardingAddress: ユーザーのメールボックスに設定された転送アドレス (代理受信者) を表示します。転送アドレスが設定されていない場合は、空の文字列が返されます。
DeliverToMailboxAndForward: 転送アドレスが設定されているときに、メッセージがどこに配信されたかを示すブール値を返します。
- 転送アドレスが設定されており、メッセージが転送アドレスのみに配信された場合、この属性は False を返します。
- 転送アドレスが設定されており、メッセージがユーザーのメールボックスと転送アドレスの両方に配信された場合、この属性は True を返します。
Set-MSOnlineUserPassword: Set-MSOnlineUserPassword コマンドレットが更新され、"Password" パラメータをオプションで持てるようになりました。これにより、管理者はユーザーに新しいパスワードを設定する代わりに、ユーザーが現在の認証でログインを行った後にパスワードの変更を強制することができます。管理者は今までと同様にこのコマンドレットを使ってユーザーのパスワードを特定の値に設定して、オプションで次回のログオン時にリセットさせることができます。ユーザーに次回のログオンでのパスワード変更を要求すると、そのユーザーの "PasswordNeverExpire" の設定を False にリセットすることに注意してください。
更新されたコマンドレットを利用するには、管理者は最新の 32 ビット、もしくは 64 ビットの Microsoft Online Services 移行ツールをダウンロードする必要があるます。