ServiceDeliveryReport レポート
ServiceDeliveryReport REST URI は、Office 365 組織の電子メールの送信コネクタ (「発信コネクタ」としても知られている) の構成とステータスを返します。このレポートと OutboundConnectorReport レポートを使用すると、メールフローとコネクタ構成に関する問題の検証、モニター、トラブルシューティングに役立ちます。このレポートには、他のレポートのような期間はありませんが、代わりに現在存在している発信 (送信) コネクタをレポートします。 詳細については、Exchange Server 2013 のコネクタを参照してください。
最終更新日: 2015年9月17日
適用対象: Office 365
REST URI
https://reports.office365.com/ecp/reportingwebservice/reporting.svc/ServiceDeliveryReport[?ODATA options]
フィールド
次のフィールドは、$select、$filter、$orderby ODATA2 クエリ オプションに指定できます。$select オプションが指定されない場合、すべてのフィールドが返されます。
名前 |
WCF 型* |
EDM 型* |
[入力/出力]** 説明 |
値の例 |
提供されたバージョン |
---|---|---|---|---|---|
ConnectorName |
string |
Edm.String |
[入力/出力] OutboundConnectorReport を使用してコネクタが作成および取得されたときに設定されたコネクタ名。 |
OutConn-1F35-07 |
2013-V1 |
IsListeningOnPort25 |
boolean |
Edm.Boolean |
[入力/出力] true の場合、送信コネクタの対象メール システムは、デフォルトの SMTP ポートである TCP/IP ポート 25 でリッスンしているように見えます。 |
True |
2013-V1 |
IsOnPremMailbox |
boolean |
Edm.Boolean |
[入力/出力] true の場合、送信コネクタの対象は社内の Exchange メールボックスです。 |
True |
2013-V1 |
IsSuccessfullyReceivingMail |
boolean |
Edm.Boolean |
[入力/出力] true の場合、送信コネクタが最後に使用されたとき、メッセージが正常に転送されています。 |
True |
2013-V1 |
Organization |
string |
Edm.String |
[入力/出力] 組織の名前です。 |
example.onmicrosoft.com |
2013-V1 |
Recipient |
string |
Edm.String |
[入力/出力] コネクタが対象とする社内メールボックスの電子メール アドレスです。 |
user1@mail.onpremises.example.com |
2013-V1 |
SmartHost |
string |
Edm.String |
[入力/出力] メッセージを転送するために、この送信コネクタが使用する完全修飾ドメイン名 (FQDN) です。 |
mailrelay.example.com |
2013-V1 |
*WCF 型は、Visual Studio に Windows Communications Framework (WCF) Service Reference を作成する場合にフィールドに割り当てられる .NET Framework データ型を参照します。EDM 型は、Atom 形式のレポートで返される ADO.NET エンティティ データ モデル (EDM) 型を参照します。
**[入力/出力]: 詳しくは、「入力パラメーターとレポート出力列」のセクションを参照してください。
解説
レポート内の各エントリには複数のメタデータ フィールドが含まれます。詳しくは、「Office 365 レポート Web サービスが返す一般的なメタデータ」を参照してください。
例
準備中…
入力パラメータとレポート出力列
フィールド表の [入力/出力] という表記には、次の意味があります。
フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、主に $filter=、$orderby= およびレポートが返すエントリを制限する他のクエリ オプションで使用するためのものです。フィールド表で [入力] が付いているフィールドは、$select= オプションに含めることができ、レポート エントリに表示されますが、有用なデータは入っていません。
フィールド表で [入力/出力] が付いているフィールドは、列選択 ($select=) およびエントリ制限 ($filter= と $orderby=) オプションの両方で使用できます。これらのフィールドを $select= オプションに含めると、レポート エントリに表示され、利用可能な場合には有用なデータが入っています。
互換性
ServiceDeliveryReport が Office 365 サービス バージョン 2013-V1 で導入されました。バージョン管理の詳細については、「Office 365 レポート Web サービスのバージョン管理」を参照してください。
対応する PowerShell コマンドレット
ServiceDeliveryReport は、Get-ServiceDeliveryReport Windows PowerShell コマンドレットと同じ情報を返します。
権限
レポートにアクセスするアカウントには、その Office 365 組織の管理権限が必要です。このレポートを Office 365 コントロール パネルで表示できる場合、そのアカウントには REST Web サービスからデータを取得する権限があります。このレポートでは、参照のみ可受信者の役割にユーザーを割り当てる必要があります。既定の Office 365 権限構造では、次の管理者権限があるユーザーはこのレポートにアクセスできます: 課金管理者、全体管理者、パスワード管理者、サービス管理者、ユーザー管理の管理者。
データの粒度、永続性、可用性
これらのレポートで使用可能な情報は、HTTP X-timezone ヘッダーに呼び出し元アプリケーションによって報告されているタイムゾーンの午前 0 時から始まる 1 日ごとに分けることができます。
このレポートの情報は、1 年間またはサブスクリプションをキャンセルするまで利用可能です。
イベントがレポートに表示されるまで、最大で 24 時間遅れる場合があります。