Set-SenderIdConfig
適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1
トピックの最終更新日: 2012-04-26
エッジ トランスポート サーバーの役割またはハブ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Sender ID の構成を変更するには、Set‑SenderIdConfig コマンドレットを使用します。
構文
Set-SenderIdConfig [-BypassedRecipients <MultiValuedProperty>] [-BypassedSenderDomains <MultiValuedProperty>] [-Confirm [<SwitchParameter>]] [-DomainController <Fqdn>] [-Enabled <$true | $false>] [-ExternalMailEnabled <$true | $false>] [-Instance <SenderIdConfig>] [-InternalMailEnabled <$true | $false>] [-SpoofedDomainAction <StampStatus | Reject | Delete>] [-TempErrorAction <StampStatus | Reject | Delete>] [-WhatIf [<SwitchParameter>]]
解説
Set-SenderIdConfig コマンドレットを使用するには、使用するアカウントに次の権限が委任されている必要があります。
- Exchange サーバー管理者の役割および対象サーバーのローカル Administrators グループ
エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータで Set‑SenderIdConfig コマンドレットを実行するには、そのコンピュータのローカルの Administrators グループのメンバであるアカウントを使用してログオンする必要があります。
Microsoft Exchange Server 2007 を管理するために必要なアクセス許可、役割の委任、および権限の詳細については、「アクセス許可に関する考慮事項」を参照してください。
パラメータ
パラメータ | 必須かどうか | 種類 | 説明 |
---|---|---|---|
BypassedRecipients |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty |
BypassedRecipients パラメータには、1 つ以上の SMTP アドレスを指定できます。このパラメータに列挙されている SMTP アドレス宛てのメッセージは、Sender ID エージェントによる処理から除外されます。複数の SMTP アドレスを入力する場合は、コンマを使用してアドレスを区切り、アドレスを二重引用符で囲みます。たとえば、「 入力できる受信者の最大数は 800 です。 |
BypassedSenderDomains |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.MultiValuedProperty |
BypassedSenderDomains パラメータには、1 つ以上のドメイン名を指定できます。このパラメータに列挙されているドメインから発信されたメッセージは、Sender ID エージェントによる処理から除外されます。複数のドメインを入力する場合は、コンマを使用してドメインを区切り、アドレスを二重引用符で囲みます。たとえば、「 入力できるドメイン名の最大数は 800 です。 |
Confirm |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
Confirm パラメータを指定すると、コマンドの処理が一時停止します。処理を続行するには、コマンドの処理内容を確認する必要があります。Confirm パラメータに値を指定する必要はありません。 |
DomainController |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Fqdn |
この構成の変更を Active Directory ディレクトリ サービスに書き込むドメイン コントローラの完全修飾ドメイン名 (FQDN) を指定するには、コマンドに DomainController パラメータを含めます。DomainController パラメータは、エッジ トランスポート サーバーの役割がインストールされているコンピュータではサポートされません。エッジ トランスポート サーバーの役割は、ローカルの ADAM インスタンスにのみ書き込みを行います。 |
Enabled |
省略可能 |
System.Boolean |
Enabled パラメータに対する有効な入力は、 |
ExternalMailEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
ExternalMailEnabled パラメータに対する有効な入力は、 |
Instance |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.SenderIdConfig |
Instance パラメータを使用すると、オブジェクト全体をコマンドに渡して処理することができます。オブジェクト全体をコマンドに渡す必要があるスクリプトで主に使用されます。 |
InternalMailEnabled |
省略可能 |
System.Boolean |
InternalMailEnabled パラメータに対する有効な入力は、 |
SpoofedDomainAction |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.SenderIdAction |
このパラメータは、送信者ドメインがスプーフィングされているという証拠を示している場合に、Sender ID エージェントがメッセージに対して行う処理を指定します。SpoofedDomainAction パラメータの値は、 |
TempErrorAction |
省略可能 |
Microsoft.Exchange.Data.Directory.SystemConfiguration.SenderIdAction |
このパラメータは、TempError の Sender ID の状態が返されたときに、Sender ID エージェントがメッセージに対して行う処理を指定します。TempErrorAction パラメータの値は、 |
WhatIf |
省略可能 |
System.Management.Automation.SwitchParameter |
WhatIf パラメータには、オブジェクトに対して行われる操作をシミュレートすることを指定します。WhatIf パラメータを使用することで、実際に変更を加えずに、発生する変更内容を表示することができます。WhatIf パラメータに値を指定する必要はありません。 |
入力の種類
戻り値の種類
エラー
エラー | 説明 |
---|---|
|
例
次のコード例は、Sender ID の構成に以下のような変更を加える Set‑SenderIdConfig コマンドを示しています。
- スプーフィングされているドメインから送信されるすべてのメッセージを削除するように Sender ID エージェントを設定します。
- Sender ID エージェントがメッセージを処理する際に除外する 2 つの受信者を指定します。
Set-SenderIdConfig -SpoofedDomainAction Delete -BypassedRecipients user1@contoso.com,user2@contoso.com
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。