シェル変数

 

適用先: Exchange Server 2007 SP3, Exchange Server 2007 SP2, Exchange Server 2007 SP1, Exchange Server 2007

トピックの最終更新日: 2006-08-17

シェル変数は、Exchange 管理シェルによって自動的に作成および宣言される一連の変数です。変数は、システム状態の一部としてセッションを通じて維持され、そのセッションで動作するすべてのコマンド、スクリプト、およびアプリケーションで利用できます。

Exchange 管理シェルは、2 種類のシェル変数をサポートします。

• 自動変数は、コマンド、スクリプト、およびアプリケーションとの間で情報を受け渡しするメカニズムを提供します。
• ポリシー変数は、Exchange 管理シェルの状態に関する情報を格納します。

シェル変数は、他の種類の変数を同じように使用できます。たとえば、$PSHome シェル変数は Exchange 管理シェルがインストールされているディレクトリの名前を格納し、$_ シェル変数は現在のパイプライン オブジェクトを格納しています。次の例で示すように、コマンドの中でこれらの変数を使用して、ファイルの場所を指定したり、Get-ChildItem オブジェクトのプロパティを呼び出したりできます。

Get-ChildItem $PSHome | Sort {$_.Name}

このコマンドは、Exchange 管理シェルのインストール ディレクトリからすべてのアイテムを取得し、$_ 変数に格納されているオブジェクトの名前プロパティを使用して、表示の際にデータを並べ替えます。

一般的なシェル変数

表 1 は、Exchange 管理シェルで使用できる一般的な自動変数の一覧です。

表 1   一般的な自動変数

自動変数	説明
$$	この変数には、Exchange 管理シェルが取得した最後の行の最後のトークンが含まれます。
$?	この変数には、最後の操作の成功または失敗の状態が含まれます。
$^	この変数には、Exchange 管理シェルが取得した最後の行の最初のトークンが含まれます。
$_	この変数には、スクリプト ブロック、フィルタ、および Where ステートメントで使用される現在のパイプライン オブジェクトが含まれます。
$Error	この変数には、コマンドレットで処理されたときにエラーが発生したオブジェクトが含まれます。
$ExBin	この変数は、Exchange Server\bin ディレクトリの完全なパスを表します。
$ExScripts	この変数は、Exchange のスクリプト ディレクトリの完全なパスを表します。
$ForEach	この変数は、ForEach ループの列挙子を示します。
$Home	この変数は、ユーザーのルート ディレクトリを指定します。%HomeDrive%%HomePath% と同じものです。
$MaximumHistoryCount	この変数は、コマンド履歴に保存できるエントリの最大数を指定します。
$PSHome	この変数は、Exchange 管理シェルがインストールされているディレクトリを指定します。

参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。