Exchange 2007 SP3 パスワード リセット ツールを有効にする方法
適用先: Exchange Server 2007 SP3
トピックの最終更新日: 2010-03-29
ここでは、レジストリ エディタを使用して、Microsoft Exchange Server 2007 パスワード リセット ツールを有効にする方法について説明します。
Microsoft Office Outlook Web Access (OWA) には、ユーザーが自分のパスワードを変更するための機能が用意されています。ただし、この機能を使用してパスワードを変更するには、ユーザーは OWA にログオンする必要があります。ユーザーのパスワードの有効期限が切れた場合や、ユーザーが最初にログオンするときにパスワードを変更しなければならない場合は、ユーザーは OWA にログオンしてパスワード変更機能にアクセスすることはできません。以前のバージョンの Microsoft Exchange では、このような場合にユーザーを支援するため、IISADMPWD Web アプリケーションを構成するという方法がありました。管理者はこの方法で、パスワードの有効期限が切れたユーザーのために、パスワードをリセットするための匿名アクセスが可能な Web ページを用意することができました。Windows Server 2008 では、IISADMPWD は使用できません。したがって、Windows Server 2008 ベースの環境の Exchange 2007 ユーザーは、このパスワード リセット機能を使用できません。
Exchange 2007 SP3 では、クライアント アクセス サーバー (CAS) の役割に新しい機能が追加されています。この機能では、有効期限の切れたパスワードを検出し、ユーザーをパスワード変更ページにリダイレクトするための、インターネット インフォメーション サービス (IIS) 7 の新しいモジュールが作成されます。既定では、この機能は無効になっています。このパスワード リセット機能を有効にするには、レジストリ キーを設定する必要があります。
パスワード リセット機能を有効にするには、次の操作を行います。
ローカルの管理者権限を持つアカウントを使用して、CAS の役割を実行している Exchange サーバーにログオンします。
レジストリ エディタを起動し、次のレジストリ サブキーを見つけます。
HLKM\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\MSExchange OWA
次の DWORD 値が存在しない場合は、これを作成します。
値の名前 : ChangeExpiredPasswordEnabled値の種類 : REG_DWORD 値のデータ : 1
レジストリ エディタを終了します。
![]() |
---|
パスワード リセット機能は、ChangeExpiredPasswordEnabled が 0 以外の値に設定されている場合に有効になります。このレジストリ値が存在しない場合、または 0 に設定されている場合、パスワード リセット機能は無効になります。 |
参照している情報が最新であることを確認したり、他の Exchange Server 2007 ドキュメントを見つけたりするには、Exchange Server TechCenter を参照してください。