Outlook Web App の Web ビーコンと HTML フォーム フィルターを構成する

 

適用先: Exchange Server 2010 SP2, Exchange Server 2010 SP3

トピックの最終更新日: 2012-07-23

シェルを使用して、Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームを無効にできます。Web ビーコンは、透明なグラフィックや画像などの、Web サイト上や電子メール メッセージ内に埋め込まれるファイル オブジェクトです。通常、Web ビーコンは HTML Cookie と組み合わせて使用され、Web サイト上でのユーザーの動作を監視したり、Web ビーコンを含む電子メール メッセージが開かれるときに受信者の電子メール アドレスを検証したりします。Web ビーコンおよび HTML フォームには有害なコードが含まれることもあり、電子メール フィルターをかいくぐるために使用されることもあります。

既定では、Web ビーコンおよび HTML フォームは UserFilterChoice に設定されています。これにより、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされますが、ユーザーは個々のメッセージについてブロックを解除できます。管理者はシェルを使用して、Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツに使用されるフィルターの種類を定義することができます。

Web ビーコンの構成は、組織内の Outlook Web App 仮想ディレクトリごとに、仮想ディレクトリ単位で設定されます。

Web ビーコンの詳細については、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。

Outlook Web App の他の高度な管理タスクについては、「Outlook Web App の拡張機能の管理」を参照してください。

シェルを使用して Outlook Web App の Web ビーコンおよび HTML フォームをブロックする

この手順を実行する際には、あらかじめアクセス許可を割り当てる必要があります。必要なアクセス許可の一覧については、以下を参照してください。「クライアント アクセス許可」の「Outlook Web App 仮想ディレクトリ」。

この例では、ローカル サーバー上の既定のインターネット インフォメーション サービス (IIS) Web サイトにある Owa という名前の Outlook Web App 仮想ディレクトリで、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームのコンテンツをブロックしています。

Set-OwaVirtualDirectory -identity "Owa (Default Web Site)" -FilterWebBeaconsAndHtmlForms ForceFilter

FilterWebBeaconsandHtmlforms で設定可能な値は次のとおりです。

  • UserFilterChoice   既定では、この値で Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされますが、ユーザーが個々のメッセージについて Web ビーコンおよび HTML フォームを許可できます。

  • ForceFilter   この値では、すべての Web ビーコンおよび HTML フォームがブロックされます。

  • DisableFilter   この値では、Web ビーコンおよび HTML フォームが許可されます。

注意

UserFilterChoice および ForceFilter の両方を使用することで、ユーザーが個々のメッセージ上のブロックされているコンテンツをブロック解除できます。パラメーターを ForceFilter に設定すると、コンテンツはユーザーの選択に関係なくブロックされます。

構文およびパラメーターの詳細については、「Set-OwaVirtualDirectory」を参照してください。

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