PSI 拡張機能の開発

[アーティクル]
09/24/2014

適用対象: Office 2010 | Project 2010 | Project Server 2010 | SharePoint Server 2010

Microsoft Project Server 2010 用の Project Server Interface (PSI) は、Windows Communication Foundation (WCF) インターフェイスを使用することにより、独自のサービスで拡張できます。PSI 拡張機能は、Project Server と密接に統合され、他の PSI メソッドを呼び出すことができ、他の PSI と同じセキュリティインフラストラクチャを使用できます。

Microsoft Office Project Server 2007 では、PSI 拡張機能には ASMX ベースの Web サービスの作成が必要です。それをグローバルアセンブリキャッシュ (GAC) にインストールした後、フロントエンドの .asmx ファイルおよび Project Server 共有サービスバックエンドの .disco ファイルと .wsdl ファイルを通じて Web サービスを探索できるようにします。詳細については、「[ウォークスルー] PSI 拡張機能を作成する」を参照してください。

Project Server 2010 では、Web サービスは Project Web App フロントエンドでのみ使用できます。さらに、Web サービスは WCF インフラストラクチャを基礎にしており、一般に .asmx ファイルではなく .aspx ファイルを使用しています。認証はクレームの処理によって行われます。これには WCF サービスの使用が必要です。WCF ベースの PSI サービスの呼び出しは、Project Web App の ProjectServer サービスを経由します。これはバックエンドサービスへのルーターとして機能します。そのため、Project Server 2010 用の PSI 拡張機能は WCF を使用して記述され、GAC にインストールされます。この拡張機能は、Project Web App 用の共有 Web Server Extensions にインストールされた .svc ファイルを通じて探索できるようになります。

以下、PSI 拡張機能による利点を示すシナリオをいくつか示します。

レポートデータベース (RDB) からデータを取り出す: PSI 拡張機能は、サーバーの RDB に直接クエリを送ることができます。たとえば、ファイアウォールの外部に展開されるサードパーティアプリケーションは Project Server 上の RDB に直接クエリを送ることはできませんが、PSI 拡張機能サービスを使用して RDB にクエリを送ることができます。
複数の PSI 呼び出しによる情報を統合する: 帯域幅を節約し、サーバーへの呼び出しを 1 つにします。
データをサードパーティアプリケーション用に操作したり書式設定したりする: 作業をサーバー上で実行し、アプリケーションで使用するデータだけを返すことにより、クライアント側の処理を節約します。
サードパーティアプリケーションや基幹業務 (LOB) アプリケーションとの統合を強化する: PSI 拡張機能を使用して、人事、財務、CRM などの LOB アプリケーションのクライアントアプリケーションやミドルウェアコンポーネント用に Project Server の機能を拡張します。

PSI 拡張機能とそれらの機能を使用するアプリケーションには、適切なセキュリティチェックを含めてください。適切なグローバルアクセス権やカテゴリ権限のないユーザーが、PSI 拡張機能を通じて Project Server のデータにアクセスできないようにします。ただし、PSI 拡張機能を過度に使用するのは避けてください。PSI 拡張機能を効果的に使用して、サーバーのパフォーマンスへの悪影響を少なくすることが大切です。

ヒント

RDB ユーザービューには、有用なデータコレクションが数多く含まれています。企業ファイアウォール内から単にデータを読み取って統合する PSI 拡張機能を作成する前に、RDB に対する単純なクエリの使用について詳しく調べてください。

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Project Server 2010 の PSI 拡張機能を作成する

[方法] RDB のユーザー設定フィールドを読み取る PSI 拡張を作成する方法

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