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Microsoft Script Editor を使用する

Microsoft Script Editor が Microsoft® Office XP アプリケーションに提供されていることによって、HTML コード、DHTML オブジェクト、および Office ドキュメント内のスクリプトを、Office アプリケーション内から操作することができます。Script Editor を開くには、[ツール] メニューの [マクロ] をポイントし、[Microsoft Script Editor] をクリックしてください。

メモ   Microsoft Script Editor は、Microsoft® Outlook® では使用できません。Outlook でスクリプトを使用するには、Outlook Script Editor を使用してください。

Script Editor は、Visual Basic Editor と同様に使用できるようデザインされています。Visual Basic Editor との相違点は、Script Editor のインスタンスは一度に 1 つのみ開かれる点で、Script Editor の プロジェクト エクスプローラ を使用することにより、開かれた Script Editor を持つすべての開いている Office ドキュメントにアクセスできます。

Script Editor で Office ドキュメントを表示すると、Web ページとして表現された際、このドキュメントを構成する HTML および XML (Extensible Markup Language) コードが表示されます。

Office ドキュメントの XML コードについて

Script Editor またはほかの HTML エディタで Office ドキュメントを表示すると、典型的な HTML ドキュメントには見られない情報が多く含まれている場合があります。多くの場合、これらは Office アプリケーションによりドキュメントに追加された XML 要素と呼ばれるものです。Office ドキュメントにおける <XML> タグ間の情報が、XML コードとなります。

既定で Office ドキュメントに表示される XML データは、ドキュメントの作成に使用したアプリケーションによって異なります。Microsoft® Excel、Microsoft® PowerPoint®、および Microsoft® Word の XML データは、ドキュメント プロパティ、またはオプション設定など、ドキュメントに固有の情報を保存するために使用され、ページが Office アプリケーションで開かれると、Office ドキュメントとして正確に表現されます。Microsoft® Access データ アクセス ページの XML データは、非表示となっている Microsoft Office のデータ ソース コントロール (MSODSC) へのデータ供給に使用されます。HTML エディタを使用する場合、Office ドキュメントに表示される XML コードを操作する必要はありません。

注意   Access の データ アクセス ページ内のデータ ソース コントロールに関連する XML コードの操作は行わないでください。

Script Editor のユーザー環境について

Script Editor では、エディタ ウィンドウ下部の [ソース] タブにより、Office ドキュメント内の HTML コードおよびスクリプトについての作業を行います。

メモ   Script Editor には [デザイン] タブも表示されていますが、Office ドキュメントでの作業中にデザイン ビューを使用することはできません。

エディタ ウィンドウの左側では、ツールボックスおよび ドキュメント アウトライン ウィンドウを利用することができます。Visual Basic Editor の UserForms で作業する場合と同様、Script Editor のツールボックスを使用してページ上の HTML コードにコントロールを追加します。ページにおける HTML オブジェクトの階層を確認するには、ドキュメント アウトライン ウィンドウを使用します。Visual Basic Editor と同様、Script Editor の [ソース] ビューでは、利用可能なオブジェクトおよび関連するメソッドとプロパティを表示するドロップダウン リストと共に、ドキュメントの中で色分けされた HTML コードが含まれています。

メモ   Script Editor のユーザー環境に関する詳細なドキュメントについては、Script Editor の [ヘルプ] メニューの [目次] をクリックしてください。

Script Editor を使用してイベント プロシージャを追加する

ドキュメント アウトライン ウィンドウにより、Office ドキュメントへ簡単にイベント プロシージャを追加できます。たとえば、document オブジェクトの onClick イベントにイベント プロシージャを追加するには、[スクリプト アウトライン] ウィンドウ内の document オブジェクトの横にある [+] 記号をクリックし、onClick をダブルクリックします。Script Editor により、ドキュメントの VBScript の {CE} ブロックを挿入し、onClick イベント プロシージャを追加します。

Office ドキュメントに Script Editor でイベント プロシージャを追加した場合と、Visual Basic Editor で追加した場合とでは、その結果が大きく異なります。Script Editor ではかっこまたは必須の引数 (該当する場合) がイベント プロシージャの最後に追加されません。

引数を必要としないイベント プロシージャでは、空のかっこがない場合でもページがブラウザに表示されるとスクリプトが実行されますが、引数を必要とするイベント プロシージャでは、かっこがないとプロシージャで欠如している引数を使用しない場合でもスクリプトが実行されません。この点を認識していない場合、引数の欠如がスクリプトをデバッグする際の障害となります。

追加の引数を必要とするイベント プロシージャ、およびそのプロシージャに必要な引数を決定します。決定後、引数を手動で追加します。オブジェクトに関連するイベント プロシージャについての詳細な解説については、オブジェクトのヘルプ ファイルを参照するか、またはオブジェクト ブラウザを使用してください。次の例は、Office スプレッドシート コントロールの Calculate イベントに使用するイベント プロシージャで、Script Editor では追加されない引数が必要となります。

Sub Spreadsheet1_Calculate(EventInfo)
   document.all("txtTotal").value = formatNumber(document _
      .all("Spreadsheet1").Range("A7").value, 2, TristateTrue, TristateTrue)
End Sub

この例にあるかっこおよび EventInfo 引数は手動で追加され、引数の情報は Office スプレッドシート コントロールのヘルプ ファイルにある Calculate イベントについてのヘルプ トピックから取得されています。ここで使用した EventInfo は、実際にヘルプ ファイルにある引数名ですが、名前の変更は可能です。各引数にプレースホルダがある限り、引数に同じ名前を使用する必要はありません。

参照

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