トレース ログ
開発者がアプリケーションをプログラムして、トレース ログに独自の運用メッセージを書き込むことができます。このログは、Windows SharePoint Services が開発者向けの情報やイベントを記録するために使用するものと同じです。Windows SharePoint Services と同じトレース ログに書き込むことにより、サードパーティの開発者が複数のトレース ログを相関させる手間をかけずに、Windows SharePoint Services の運用という大きな文脈の中で独自のアプリケーション トレースを表示できます。さらに、トレース ログはデバッグなどの開発プロセスに関する情報の主要な記録先としても利用できます。これにより、開発者が通常はシステム管理者が使用する他の場所 (Windows イベント ログなど) に開発情報を記録することの必要性が軽減されます。
重要
お客様への技術サービスおよびサポートの一環として、トレース ログが Microsoft にアップロードされる可能性があります。したがって、開発者はトレース ログに個人情報や機密情報を書き込まないよう注意してください。
トレース ログに書き込みを行うコードの作成方法の詳細、およびサンプル コードについては、「トレース ログに書き込む」を参照してください。
さらに、Windows SharePoint Services には、アプリケーションによって生成されるトレース ログ メッセージに使用するカテゴリを、Windows SharePoint Services のサーバーの全体管理ユーザー インターフェイス内で定義および公開するためのインターフェイスがあります。管理者はこのインターフェイスを使用して、それらのカテゴリの選ばれたプロパティ (イベントとトレースの重要度など) と、カテゴリをインターフェイスに表示するかどうかを設定できます。
カテゴリの定義の詳細については、「トレース ログ カテゴリ」を参照してください。
Windows SharePoint Services には IDiagnosticsManager クラスもあります。このクラスは前に説明したインターフェイスを実装するので、管理者はこのクラスを使用して Windows SharePoint Services のトレース カテゴリを管理できます。また、管理者はこれを使用して、書き込み先トレース ログの場所や、保存するトレース ログ ファイルの数など、トレース ログ自体のプロパティを指定することもできます。
トレース ログの場所を指定する
管理者は SPDiagnosticsService クラスの LogLocation プロパティを使用して、書き込み先トレース ログの場所を指定できます。
トレース ログの場所を指定する実際のレジストリ キーは LogDir といい、次の場所にあります。
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Shared Tools\Web Server Extensions\12.0\WSS]
ただし、この値は決して直接編集しないでください。