インポート接続を管理する

組織内のユーザーに関する個人情報は、Active Directory、Lightweight Directory Access Protocol (LDAP) などのディレクトリ サービス、またはビジネス データ カタログに登録された基幹業務アプリケーションに保存されます。この情報を使用して、個人用に設定したコンテンツや対象コンテンツをサイトで表示したり、組織内のユーザーを検索したりするには、この情報をユーザー プロファイル ストアにインポートしておく必要があります。各ソースへの接続を構成および管理し、更新された情報をソースからインポートすることによって、ユーザー プロファイルの情報はユーザーに関連付けられた最新の状態が保たれます。

時間の経過による組織変更に応じて各ソースへの接続を更新するには、組織の拡大時に追加されたドメイン サーバー、新しい基幹業務アプリケーションのデータなど、組織のユーザーの新しい情報ソースへの接続を追加します。また、使用されなくなったサーバーへの接続を削除したり、既存の接続のプロパティを変更することもできます。

既定では、現在のドメインまたは現在のドメインがあるフォレスト全体からプロファイルにインポートするように構成できます。このオプションを選択した場合は、インポート接続のカスタム構成を行う必要はありません。LDAP、ビジネス データ カタログ、または複数のサーバーや複数のフォレストのリソースへの接続を管理するには、1 つ以上のソースへのカスタム接続を管理する必要があります。

接続を管理する前に、組織のディレクトリ サービスおよび基幹業務アプリケーションの管理者に問い合わせて、各接続に使用するサーバーと設定に関する考慮事項を確認しておいてください。多くのシナリオでは、[接続の追加] ページの既定値を使用するだけで接続を設定できます。この接続は、サーバーの名前や場所が変更された場合のみ変更する必要があります。シナリオによっては、ドメイン サーバーのパフォーマンス、セキュリティなど、運用上の考慮事項において、特定のドメイン サーバーやプロバイダを使用したり、接続を特定のリソースに制限したりするように提案されることがあります。

複数のフォレストのシナリオでは、追加の手順も実行する必要があります。複数フォレストのシナリオの詳細については、「複数フォレスト内のドメイン間の接続を管理する」を参照してください。

接続を追加または削除したか、既存の接続の設定を変更した後は、ユーザー プロファイルをインポートする必要があります。ユーザー プロファイルの情報は、完全インポートを実行するまでは更新されません。

インポート接続が適切に管理されていると、組織内のユーザーに関する情報をユーザー プロファイルと個人用サイトで使用できるほか、リンク、SharePoint リスト、Web パーツなど、コンテンツを対象ユーザーに発信するために使用することができます。この情報のいずれかを使用できない場合には、インポート接続の設定を変更する必要があります。

タスクの要件

このタスクの手順を実行するには、次のことが必要です。

  • 管理者が共有サービス プロバイダ (SSP) 管理サイトへのアクセス権限を持ち、有効なユーザー プロファイルの管理アクセス許可を持っている。

  • ディレクトリ サービスを実行しているサーバーが適切に構成され、ディレクトリ サービス情報の場所がわかっている。

  • インポートする情報を保存する基幹業務アプリケーションがビジネス データ カタログに登録されている。これを行うには、アプリケーション定義をインポートし、関連するエンティティやビジネス データの種類の設定を構成します。

インポート接続を管理するには、次の手順を実行します。

関連項目

概念

ユーザー プロファイルをインポートする