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レポート アイテムを Web アーカイブ ファイルとしてエクスポートした場合の動作 (レポート ビルダ)

Web アーカイブ エクスポート オプションでは、レポート ビルダのレイアウトおよびデータが HTML ファイルとして保存されます。各アイテムがどのように表示されるかは、レポート アイテムごとに異なります。

レポート アイテム

表、マトリックス、およびグラフは、表内の TD 要素として保存されます。TD 要素の page-break-inside プロパティの値が avoid に設定されます (HTML 4.0)。

次の表は、一般的なレポート アイテムのサブ要素が TD 要素内でどのように表示されるかを示します。各レポート アイテムに固有のサブ要素については、このトピックの後半で説明します。

RDL 要素 保存方法

Name

無視されます。

Top

アイテムの上位置を決定します。また、アイテムが重なっている場合に最初に配置するアイテムも決定します。

Left

アイテムの左位置を決定します。また、アイテムが重なっている場合に最初に配置するアイテムも決定します。

Height

高さを変更できないアイテムの HEIGHT 属性です。

Width

幅を変更できないアイテムの WIDTH 属性です。

ZIndex

アイテムが重なっている場合に最初に配置するアイテムを決定します。

Label

TITLE 属性です。画像の ALT 属性としても表示されます。

HTML ではアイテムの重なりがサポートされないので、そのようなアイテムはページ上で隣り合うように配置されます。エクスポート オプションにおいて、重なっているアイテムの位置を決定するための評価順は、アイテムの Top 要素の値、次に Left 要素の値、最後に ZIndex の値となります。

マトリックス

マトリックスは、HTML ドキュメントの TABLE タグとして保存されます。この表には、マトリックスのコーナー、列、行がそれぞれ別々のセルに含まれます。TR タグは、列要素ごとおよび行の値または集計ごとに保存されます。

コーナー

コーナーは、HTML ドキュメントの TD タグとして保存されます。このタグには、列要素の数と等しい値を持つ ROWSPAN 属性、および行要素の数と等しい値を持つ COLSPAN 属性が含まれています。

列グループ

列グループは、HTML ドキュメントの TR タグとして保存されます。このタグには、各データ値と集計を表す TD 要素が含まれます。また、列グループの列の数と等しい値を持つ COLSPAN 属性も含まれます。Height 書式オプションによって、列グループの TR タグの高さが決まります。

行グループ

行グループは、行の値または集計ごとに HTML ドキュメントの TR タグとして保存されます。このタグには、各データ値と集計を表す TD 要素が含まれます。また、行グループの行の数と等しい値を持つ ROWSPAN 属性も含まれます。非表示に設定されている行グループでは、行を表示しない代わりに集計が表示されます。

RowGrouping RDL 要素内の Width 要素によって、行グループの TR タグの幅が決まります。

集計

集計は、集計の名前を含んでいる TD タグとして保存されます。この TD タグにも COLSPAN 属性または ROWSPAN 属性があります。

マトリックスのセル

マトリックスのセル内に含まれるレポート アイテムは、行および列ごとに TD タグとして保存されます。TD 要素の高さと幅は、マトリックスの列の幅とマトリックスの行の高さによって決まります。

表は、HTML ドキュメントの TABLE タグとして保存されます。この表には、表の列、表の行、および詳細がそれぞれ別々のセルに含まれます。

表の列

Width 書式オプションによって、列の幅が決まります。

表の行

各行は、HTML ドキュメントの TR タグとして表示されます。Line height 書式オプションによって、表の行の TR タグの高さが決まります。

表のセル

表のセルは、HTML ドキュメントの TD タグとして表示されます。

グラフ

グラフは、HTML ドキュメントの IMG タグとして表示されます。

テキスト ボックス

テキスト ボックスは、SPAN 属性を含む DIV 要素として HTML ドキュメントに保存されます。出力形式が HTML 3.2 の場合、テキスト ボックスは 1 つのセルを持つ TABLE 要素として保存されます。

HTML 表示拡張機能を使用すると、CanGrow および CanShrink RDL 要素は次のように表示されます。

CanGrow HTML 4.0 HTML 3.2

False

テキスト ボックスの高さと幅が表示されます。overflow は表示されません。

テキスト ボックスの高さと幅が表示されます。

True

テキスト ボックスの高さと幅が表示されます。overflow も表示されます。

テキスト ボックスの幅が表示されます。高さは無視されます。

False

テキストが DIV 親要素の内部に表示されます。DIV の高さと幅が表示されます。overflow は表示されません。

テキスト ボックスの高さと幅が表示されます。

True

テキスト ボックスの幅が表示されます。overflow-y は表示されますが、overflow-x は表示されません。高さは無視されます。

テキスト ボックスの幅が表示されます。高さは無視されます。

画像

画像は、HTML ドキュメントの IMG タグとして保存されます。次の表は、Web アーカイブ エクスポート オプションによって画像の書式オプションがどのように保存されるかを示します。

サイズ変更 HTML 4.0 HTML 3.2

クリップ

IMG タグが DIV タグの内部に格納されます。overflow は表示されません。高さと幅がスタイルとして DIV に適用されます。

幅と高さがピクセルに変換され、属性として保存されます。

フィールドに合わせる

幅と高さがスタイルとして保存されます。

幅と高さがピクセルに変換され、属性として保存されます。

元のサイズに比例して合わせる

IMG タグが DIV タグの内部に格納されます。overflow は表示されません。高さと幅がスタイルとして DIV タグに適用されます。JavaScript が有効である場合、画像がブラウザにダウンロードされた後、画像のサイズを変更するために JScript スクリプトが埋め込まれます。

幅と高さがピクセルに変換され、属性として保存されます。

自動調整

幅と高さがどちらも保存されません。

幅と高さがどちらも保存されません。

Web アーカイブ エクスポート オプションによって、レポートのレポート定義言語 (RDL) 要素が Web アーカイブ ファイルとしてどのように保存されるかをよく理解するには、RDL 要素についてさらに詳しく学習する必要があります。RDL 要素の詳細については、SQL Server 2005 Books Online の「レポート定義言語」のトピックを参照してください。

参照

処理手順

別の種類のファイルとしてレポートをエクスポートする方法 (レポート ビルダ)

概念

別の種類のファイルとしてのレポートのエクスポート (レポート ビルダ)
別の種類のファイルとしてレポートをエクスポートする場合のデザイン上の注意事項 (レポート ビルダ)
Web アーカイブ ファイルとしてのレポートのエクスポート (レポート ビルダ)

ヘルプおよび情報

SQL Server 2005 の参考資料の入手