sp_MSchange_distribution_agent_properties (Transact-SQL)

Microsoft SQL Server 2005 以降のバージョンのディストリビュータで実行されるディストリビューション エージェント ジョブのプロパティを変更します。このストアド プロシージャは、パブリッシャが SQL Server 2000 インスタンスで実行されている場合に、プロパティを変更するときに使用します。このストアド プロシージャは、ディストリビュータ側でディストリビューション データベースについて実行されます。

Transact-SQL 構文表記規則

構文

sp_MSchange_distribution_agent_properties [ @publisher = ] 'publisher'
        , [ @publisher_db = ] 'publisher_db'
        , [ @publication = ] 'publication' 
        , [ @subscriber = ] 'subscriber' 
        , [ @subscriber_db = ] 'subscriber_db' 
        , [ @property = ] 'property' 
        , [ @value = ] 'value' ]

引数

• [ @publisher = ] 'publisher'
  パブリッシャの名前を指定します。publisher のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @publisher_db= ] 'publisher_db'
  パブリケーション データベースの名前を指定します。publisher_db のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @publication = ] 'publication'
  パブリケーションの名前です。publication は sysname であり、既定値はありません。

• [ @subscriber= ] 'subscriber'
  サブスクライバの名前を指定します。subscriber のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @subscriber_db= ] 'subscriber_db'
  サブスクリプション データベースの名前を指定します。subscriber_db のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @property=] 'property'
  変更するパブリケーション プロパティを指定します。property のデータ型は sysname で、既定値はありません。

• [ @value = ] 'value'
  新しいプロパティ値を指定します。value のデータ型は nvarchar(524) で、既定値は NULL です。

  次の表に、変更可能なディストリビューション エージェント ジョブのプロパティと、プロパティの値に関する制限を示します。

  プロパティ	値	説明
  distrib_job_login		エージェントの実行に使用する Microsoft Windows アカウントのログインです。
  distrib_job_password		エージェント ジョブの実行に使用する Windows アカウントのパスワードです。
  subscriber_catalog		OLE DB プロバイダへの接続に使用されるカタログです。このプロパティは、SQL Server以外のサブスクライバに対してのみ有効です。
  subscriber_datasource		OLE DB プロバイダが理解できるデータ ソースの名前です。このプロパティは、SQL Server以外のサブスクライバに対してのみ有効です。
  subscriber_location		OLE DB プロバイダが理解できるデータベースの場所です。このプロパティは、SQL Server以外のサブスクライバに対してのみ有効です。
  subscriber_login		サブスクリプションを同期させるため、サブスクライバに接続するときに使用するログインです。
  subscriber_password		サブスクライバのパスワードです。 空白のパスワードは使用しないでください。強力なパスワードを使用してください。
  subscriber_provider		SQL Server 以外のデータ ソースの OLE DB プロバイダを登録するのに使用する一意なプログラム識別子 (PROGID) です。このプロパティは、SQL Server以外のサブスクライバに対してのみ有効です。
  subscriber_providerstring		データ ソースを識別する OLE DB プロバイダ固有の接続文字列です。このプロパティは、SQL Server 以外のサブスクライバに対してのみ有効です。
  subscriber_security_mode	1	Windows 認証です。 可能な場合は、Windows 認証を使用します。
  	0	SQL Server 認証です。
  subscriber_type	0	SQL Server サブスクライバです。
  	1	ODBC データ ソース サーバーです。
  	3	OLE DB プロバイダです。
  subscriptionstreams		変更のバッチをサブスクライバに並列的に適用するために、ディストリビューション エージェントごとに許可される接続の数を表します。SQL Server 以外のサブスクライバ、Oracle パブリッシャ、ピアツーピア サブスクリプションではサポートされません。

  注
  エージェントのログインまたはパスワードを変更したら、エージェントを停止して再起動し、変更を反映させる必要があります。

戻り値

成功した場合は 0 を、失敗した場合は 1 をそれぞれ返します。

説明

sp_MSchange_distribution_agent_properties は、スナップショット レプリケーションおよびトランザクション レプリケーションで使用します。

パブリッシャが SQL Server 2005 以降のバージョンのインスタンスで実行されている場合、ディストリビュータで実行されているプッシュ サブスクリプションと同期するマージ エージェント ジョブのプロパティを変更するには、sp_changesubscription を使用します。

権限

sp_MSchange_distribution_agent_properties を実行できるのは、ディストリビュータの固定サーバー ロール sysadmin のメンバだけです。

関連項目

参照

sp_addpushsubscription_agent (Transact-SQL)

sp_addsubscription (Transact-SQL)

概念

レプリケーション トポロジにおける複数バージョンの SQL Server の使用