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Integration Services プロジェクト

SQL Server では、Business Intelligence Development Studio および SQL Server Management Studio の 2 つの環境が用意されており、これらを使用して Integration Services パッケージの開発と管理を行います。

  • Business Intelligence Development Studio は、Integration Services パッケージの開発をサポートします。 パッケージで使用するデータ ソースおよびデータ ソース ビュー オブジェクトも作成できます。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio の紹介」を参照してください。

  • SQL Server Management Studio は、Integration Services サービスを使用して、テスト環境および運用環境内の Integration Services パッケージの管理をサポートします。 詳細については、「SQL Server Management Studio の概要」を参照してください。

両環境ともソリューション内のプロジェクトという概念を使用して、ビジネス インテリジェンス ソリューションの構築時に使用するアイテムの編成と管理を行います。 詳細については、「ソリューション、プロジェクト、および項目の紹介」を参照してください。

注意注意

Microsoft Visual Studio 2010 は Business Intelligence Development StudioIntegration Services、SQL Server 2008 の Report Services および Analysis Services プロジェクトをサポートしていません。 この問題を回避するには、同じマシンに Visual Studio 2008 と一緒に Visual Studio 2010 をインストールしてから、Visual Studio 2008 で Business Intelligence Development Studio プロジェクトを開きます。

Integration Services プロジェクトについて

SQL Server Management Studio と Business Intelligence Development Studio でのプロジェクトは、Integration Services パッケージを開発するコンテナーです。

Business Intelligence Development Studio では、Integration Services プロジェクトにはパッケージに関連するファイルが格納され、グループ化されます。 たとえば、プロジェクトには、パッケージ、データ ソース、データ ソース ビューの定義など、特定の抽出、変換、および読み込み (ETL) ソリューションの作成に必要なファイルが含まれます。

Integration Services プロジェクトを作成する前に、この種のプロジェクトの基本的な内容を理解しておく必要があります。 プロジェクトの内容を理解すれば、Integration Services プロジェクトの作成および作業を開始することができます。

Integration Services プロジェクトのフォルダー

次の図は、Integration Services プロジェクト内のフォルダーを示しています。

Integration Services プロジェクトおよびフォルダ

次の表では、Integration Services プロジェクトに表示されるフォルダーについて説明します。

フォルダー

説明

データ ソース

複数のパッケージによって参照可能な、プロジェクト レベルのデータ ソースが含まれます。 詳細については、「データ ソース (SSIS)」を参照してください。

データ ソース ビュー

データ ソース上に構築され、変換元、変換、および変換先によって参照可能な、データ ソース ビューが含まれます。 詳細については、「データ ソース ビュー (SSIS)」を参照してください。

SSIS パッケージ

パッケージが含まれます。 詳細については、「Integration Services パッケージ」および「パッケージの設計と実装 (Integration Services)」を参照してください。

その他

データ ソース、データ ソース ビュー、およびパッケージ ファイル以外のファイルが含まれます。

Integration Services プロジェクトのファイル

新しい Integration Services プロジェクトまたは既存のプロジェクトをソリューションに追加すると、Business Intelligence Development Studio により、.dtproj、.dtproj.user、および .database 拡張子を持つプロジェクト ファイルが作成されます。

  • *.dtproj ファイルには、プロジェクトの構成と、データ ソースやパッケージなどのアイテムに関する情報が含まれます。

  • *.dtproj.user ファイルには、プロジェクト処理の設定に関する情報が含まれます。

  • *.database ファイルには、Business Intelligence Development Studio で Integration Services プロジェクトを開くために必要な情報が含まれます。

ソリューションについて

SQL Server Management Studio および Business Intelligence Development Studio で、ソリューションとは、エンド ツー エンドのビジネス ソリューションを開発するときに使用するプロジェクトを、グループ化して管理するコンテナーのことです。 ソリューションを使用すると、複数のプロジェクトを 1 単位として処理し、ビジネス ソリューションに役立つ 1 つ以上の関連プロジェクトをまとめることができます。 詳細については、「コンテナとしてのソリューション」を参照してください。

SQL Server Management Studio および Business Intelligence Development Studio のソリューションには、さまざまな種類のプロジェクトを含めることができます。 SSIS デザイナーを使用して Integration Services パッケージを作成する場合は、Business Intelligence Development Studio で用意されているソリューション内の Integration Services プロジェクトで作業します。 詳細については、「Business Intelligence Development Studio の紹介」を参照してください。

新しいソリューションを作成すると、Business Intelligence Development Studio のソリューション エクスプローラーにソリューション フォルダーが自動的に追加され、拡張子 .sln および .suo のファイルが作成されます。

  • *.sln ファイルには、ソリューションの構成情報、およびソリューション内のプロジェクトの一覧が格納されます。

  • *.suo ファイルには、ソリューションを操作するうえでのユーザー設定情報が格納されます。

新しいプロジェクトを作成すると Business Intelligence Development Studio でソリューションが自動的に作成されますが、空白のソリューションを作成して、プロジェクトを後で追加することもできます。

注意注意

既定では、Business Intelligence Development Studio で新しい Integration Services プロジェクトを作成すると、そのソリューションはプロジェクト エクスプローラー ペインに表示されません。 既定の動作を変更するには、[ツール] メニューの [オプション] をクリックします。 [オプション] ダイアログ ボックスで、[プロジェクトおよびソリューション] を展開し、[全般] をクリックします。 [全般] ページで、[常にソリューションを表示] を選択します。

Integration Services のアイコン (小) 最新の Integration Services の入手

マイクロソフトが提供する最新のダウンロード、アーティクル、サンプル、ビデオ、およびコミュニティで選択されたソリューションについては、MSDN または TechNet の Integration Services のページを参照してください。

これらの更新が自動通知されるようにするには、ページの RSS フィードを購読してください。

変更履歴

変更内容

Visual Studio 2010 の Business Intelligence Development Studio プロジェクトのサポートに関する情報を追加しました。