ユーティリティ スポットライト: Windows 8 との互換性はありますか

Windows 8 Release Preview に同梱されているアップグレード アシスタントでは、現在使用しているハードウェアおよびソフトウェアと Windows 8 との互換性を確認できます。

Lance Whitney

Windows 8 の展開を検討していたり、単純に広範なプラットフォームのテストの実行したりする場合は、無償のアップグレード アシスタントを実行して、使用しているシステムが新しい OS に対応しているかどうかを簡単に確認できます。このユーティリティは Windows 8 Release Preview に同梱されているので、探す必要はありません。

マイクロソフトは、これまでのようにスタンドアロンのアップグレード アドバイザーを提供する代わりに、Windows 8 Release Preview のセットアップに新しいアップグレード アシスタントを同梱しました。アップグレード アシスタントでは、Windows 8 の互換性を即座に評価できるだけでなく、テスト用の PC に OS をインストールしたり、ISO ファイルを作って他の場所にインストールしたりすることもできます。

まず、現在使用している OS をインストールした PC を 2 ～ 3 台セットアップします。正確で完全なテストを行うには、組織でサポートしているアプリケーションをできるだけ多くインストールするようにします。また、通常使うプリンターなどのハードウェアに接続すると、互換性テストの精度が向上します。

ブラウザーを起動し、Windows 8 Release Previewのページにアクセスします。[今すぐダウンロード] をクリックして、Windows 8 Release Preview の iso ファイルをダウンロードします。ダウンロードした iso ファイルから作成したセットアップを実行すると、Windows 8 セットアップ プロセスの一環として、アップグレード アシスタントがすぐに起動します。アップグレード アシスタントでは、使用中のアプリケーションとハードウェアに Windows 8 との互換性の問題があるかどうかをチェックします (図 1 参照)。通常、このスキャンには数分かかります。

図 1 スキャンを始めるとアップグレード アシスタントのプレビュー画面が表示される

スキャンが完了すると、アップグレード アシスタントの画面に結果の概要が表示され、互換性テストに合格したアプリケーションとデバイスの数と、確認が必要なアプリケーションとデバイスの数を確認できます (図 2 参照)。[互換性の詳細を見る] をクリックし、全体像を確認します。

図 2 初期スキャンで、互換性があるものと確認が必要なものの数を確認できる

[互換性の詳細] ページには、スキャン中にチェックしたプログラムとデバイスの一覧が表示されます。画面の上部には確認が必要なプログラムとデバイスが表示され、その下に Windows 8 と十分に互換性のあるものが表示されます (図 3 参照)。確認マークが付いているいくつかのアプリケーションは、技術的な理由から、Windows 8 でアップグレードまたは再インストールが必要になる場合があります。ライセンス上の理由から、削除して、Windows 8 で再インストールが必要になるアプリケーションもあります。この時点では、いくつかのアプリケーションやデバイスは互換性がない場合もあります。

図 3 [互換性の詳細] ページには、互換性を最大限確保するために必要な作業の詳細が表示される

[互換性の詳細] ページの結果は、保存および印刷できます。この機能は、さらなる情報の収集や継続した記録の維持に利用できます。「Windows 8 Release Preview: よく寄せられる質問」では、Release Preview に関するより詳しい情報を提供しています。また、Windows 8 Release Preview 互換性センター (英語) ページでは、幅広い製品の互換性の詳細を確認できます。

Windows 8 をインストールまたは Windows 8 のインストール パッケージを作成するには、[互換性の詳細] ページを閉じて、[チェックした結果です] ページで [次へ] をクリックします。アップグレード アシスタントでは Windows 8 Release Preview のインストールに使用するプロダクト キーが提供されます。[次へ] をクリックして Windows 8 のダウンロードを開始します。通常、ダウンロードには、しばらく時間がかかることに注意してください。

Windows 8 のダウンロードが完了すると、3 つの選択肢が提示されたインストールのページが表示されます (図 4 参照)。[今すぐインストール]、[メディアを作ってインストール]、または [後でデスクトップからインストール] のいずれかを選択できます。[今すぐインストール] を選択すると、現在使用している PC の OS が Windows 8 にアップグレードされます。[メディアを作ってインストール] を選択すると、USB メモリに Windows 8 をインストールするか、ISO ファイルを作成して他の PC に Windows 8 をインストールできるようになります。[後でデスクトップからインストール] を選択すると、デスクトップに Windows のインストールのショートカットが作成されます。後でインストールするときには、上記と同じ 3 つの選択肢が提示されます。

図 4 スキャンと Windows 8 のダウンロードが完了すると、インストール方法の選択肢が提示される

アップグレード アシスタントは、Windows 7、Windows Vista、および Windows XP で実行できます。マイクロソフトが Windows 8 Release Preview にアップグレード アシスタントを同梱したことで、現在使用しているハードウェアおよびソフトウェアとの互換性を確認できるのは喜ばしいことです。その結果、Windows 8 へのアップグレードの準備作業がはるかにスムーズに行えるようになります。

Lance Whitney は、ライターであり、IT コンサルタントであり、ソフトウェア トレーナーでもあります。Windows のワークステーションおよびサーバーをカスタマイズすることに数えきれないほどの時間を費やしてきました。元々はジャーナリストでしたが、1990 年代前半に IT 業界への転向を実現しました。

関連コンテンツ

• ユーティリティ スポットライト: Windows XP から Windows 7 に移行する
• ユーティリティ スポットライト: SkyDrive でファイルを同期する
• ユーティリティ スポットライト: Microsoft Outlook に関する問題のスキャン