CrystalReportViewer オブジェクト モデル
CrystalReportViewer クラスには、次の 2 つの役割があります。
- Web フォームや Windows フォームでは、CrystalReportViewer はレポートの表示のためにフォームに追加できる .NET コントロールとして表示されます。.NET コントロールとしての役割の詳細については、「レポート ビューア コントロール」を参照してください。
- Web フォームや Windows フォームの基となるコードでは、CrystalReportViewer クラスは SDK の最も単純なオブジェクト モデルを提供します。このオブジェクト モデルについては、このセクション内で後述します。
レポートを Web フォームや Windows フォームに配置するための最も簡単な方法は、CrystalReportViewer コントロールをフォームに追加し、次に分離コード クラスで、そのレポートのパスを文字列として CrystalReportViewer クラスの ReportSource プロパティに割り当てることです。
ReportDocument や ReportClientDocument などの複雑なオブジェクト モデルにレポートを配置するのではなく、レポートのパスをコントロールに直接割り当てることにより、使用するインターフェイスが最も単純なオブジェクト モデルである CrystalReportViewer に限定されます。
注 |
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オブジェクト モデルの選択方法の詳細については、「適切なオブジェクト モデルの選択」を参照してください。 |
CrystalReportViewer オブジェクト モデルの図
次の図は、CrystalReportViewer オブジェクト モデル内の関係を示しています。
CrystalReportViewer には 2 つのオブジェクト モデルの図があります。これは、Windows アプリケーションと Web アプリケーションの両方で同一のコントロール名とクラス名(そして、結果的にその基となるオブジェクト モデルも同一となる)が再使用されるためです。したがって、CrystalReportViewer オブジェクト モデルは、わずかの違いはあるものの、2 つの名前空間で重複して使用されます。
Windows バージョンの CrystalReportViewer には、このオブジェクト モデルの Windows バージョンと Web バージョンの両方で共有される主要なクラスとイベントが含まれます。
図 1: CrystalDecisions.Windows.Forms.CrystalReportViewer オブジェクト モデル
Web バージョンの CrystalReportViewer オブジェクト モデルには、Windows バージョンと同じクラスとイベントが含まれますが、それに加えて ASPX ページのロード状態に関する次のイベントが含まれます。
図 2: CrystalDecisions.Web.CrystalReportViewer オブジェクト モデル
関連項目
CrystalReportViewer オブジェクト モデルのチュートリアル
このセクションのチュートリアルは、CrystalReportViewer クラスおよび CrystalDecisions.Shared 名前空間のクラスのメソッドおよびプロパティを使用します。