CWnd::OnUniChar

[アーティクル]
08/09/2011

キーが押されたときに、フレームワークによってこのメンバー関数が呼び出されます。つまり、現在のウィンドウにキーボードフォーカスが設定され、WM_KEYDOWN メッセージが TranslateMessage 関数によって変換されます。

afx_msg void OnUniChar(
    UINT nChar, 
    UINT nRepCnt, 
    UINT nFlags
);

パラメーター

パラメーター	説明
[入力] nChar	押されたキーの文字コードを指定します。
[入力] nRepCnt	現在のメッセージの繰り返し回数を指定します。この値は、ユーザーがキーを押し続けたときに自動的に繰り返されるキーストロークの回数です。キーを押し続ける時間が長ければ、複数のメッセージが送信されることになります。ただし、繰り返し回数は累積されません。
[入力] nFlags	スキャンコード、拡張キー、コンテキストコード、直前のキー状態、変換状態を指定するフラグ。各フラグの説明を以下の表にまとめます。フラグ説明 0-7スキャンコードを指定します。この値は、相手先ブランド供給 (OEM: Original Equipment Manufacturer) によって異なります。 8拡張キー (拡張 101 または 102 キーのキーボード上にある右側の Alt キーや Ctrl キーなど) を指定します。拡張キーの場合は 1、それ以外の場合は 0 になります。 9-12Windows 内部で使用します。 13コンテキストコードを指定します。Alt キーを押した状態でキーを押した場合は 1、それ以外の場合は 0 になります。 14直前のキー状態を指定します。メッセージが送られる前にキーが押されていた場合は 1、キーが離されていた場合は 0 になります。 15変換状態を指定します。キーが離されている場合は 1、押されている場合は 0 になります。

解説

このメソッドは、WM_UNICHAR 通知を受け取ります。この通知については、Windows SDK を参照してください。 WM_UNICHAR メッセージは、Unicode 文字を ANSI ウィンドウに送るためのメッセージです。機能的には WM_CHAR メッセージと同じですが、WM_CHAR メッセージが UTF-16 (Unicode Transformation Format の 16 ビットエンコーディング形式) を使用するのに対し、このメッセージは UTF-32 を使用します。

注意

このメンバー関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。この関数に渡されるパラメーターの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメーターの値に基づいています。この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメーターではなく、メッセージと共に渡されたパラメーター自体が使用されます。