セカンダリ タイルのガイドライン
セカンダリ タイルを使うと、スタート画面から Windows ストア アプリ内の特定の領域に、一貫した方法で効率的に直接アクセスすることができます。ユーザーはセカンダリ タイルをスタート画面に"ピン留め"するかどうかを選択できますが、アプリ内のピン留めできる領域は開発者によって決められます。詳しくは、「セカンダリ タイルの概要」をご覧ください。Windows ストア アプリでセカンダリ タイルを有効にし、関連する UI を設計するときは、次のガイドラインを考慮してください。
注 セカンダリ タイルをスタート画面にピン留めできるのはユーザーだけです。アプリでプログラムによってピン留めすることはできません。タイルの削除もユーザーがコントロールし、セカンダリ タイルをスタート画面や親アプリ内から削除することができます。
推奨事項
アプリでセカンダリ タイルを有効にするときは、以下の推奨事項を考慮してください。
対象のコンテンツがピン留めできる場合は、セカンダリ タイルを作る "[スタート画面にピン留めする]" ボタンをアプリ バーに表示する必要があります。
ユーザーが "[スタート画面にピン留めする]" ボタンをクリックしたときに表示されるポップアップを作成します。このポップアップでは、セカンダリ タイルをスタート画面に追加してもよいかユーザーに確認します。例として、ESPN アプリの確認ポップアップを次に示します。
対象のコンテンツが既にピン留めされている場合は、アプリ バーの "[スタート画面にピン留めする]" ボタンを "[スタート画面からピン留めを外す]" ボタンに置き換えます。"[スタート画面からピン留めを外す]" ボタンは、既にあるセカンダリ タイルを削除します (ユーザーの確認を得た後)。
対象のコンテンツがピン留めできない場合は、"[スタート画面にピン留めする]" ボタンを表示しません (または、"[スタート画面にピン留めする]" ボタンを無効にします)。
"[スタート画面にピン留めする]" ボタンと "[スタート画面からピン留めを外す]" ボタンには、システムが提供するグリフを使います (Windows.UI.Xaml.Controls.Symbol または WinJS.UI.AppBarIcon のピン留めとピン止め解除のメンバーをご覧ください)。
ボタンのテキストは標準の "スタート画面にピン留めする" と "スタート画面からピン留めを外す" を使います。システムによって提供されるピン留めとピン留め解除のグリフを使うときは、既定のテキストをオーバーライドする必要があります。
"次のトラックにスキップ" タイルのように、親アプリと対話するための、事実上のコマンド ボタンとしてセカンダリ タイルを使わないでください。
その他の使い方のガイダンス
開発者向け
- アプリの起動時には、常にセカンダリ タイルを列挙する必要があります。セカンダリ タイルの追加や削除を把握していない場合があるためです。スタート画面のアプリ バーを使ってセカンダリ タイルを削除すると、タイトルも削除されます。セカンダリ タイルによって使われていたリソースは、アプリ自体で解放する必要があります。クラウドを通じてセカンダリ タイルがコピーされた場合、セカンダリ タイル上のタイルまたはバッジの現在の通知、スケジュールされた通知、プッシュ通知チャネル、定期的な通知で使われる URI (Uniform Resource Identifier) はタイルと共にコピーされないので、再設定する必要があります。
- セカンダリ タイルの作成時には RequestCreateForSelectionAsync クラスを使います。このクラスを使うと、確認ポップアップを想定どおりに配置できるため、ユーザー エクスペリエンスが向上します。
- アプリを公開した後でタイルの既定の画像アセットの名前を変更しないでください。セカンダリ タイルが最初の通知を受け取るまでと、表示する通知がないときは、既定の画像が表示されます。想定される画像が見つからない場合は、空のタイルが表示されます。
- アプリでは、セカンダリ タイルに意味のある再作成可能な一意の ID を使う必要があります。この点が重要な理由は次のとおりです。
- アプリを別のコンピューターにインストールしたときに、ユーザーはセカンダリ タイルを再取得できます。アプリにとって意味のある予測可能なセカンダリ タイル ID を使うことにより、新しいコンピューターの新規インストールでセカンダリ タイルが表示されたときに、アプリはそれらのタイルで実行する処理を判断できるようになります。
- 実行時に、アプリは特定のタイルが存在するかどうかを照会できます。
- セカンダリ タイルのプラットフォームに、特定のアプリに属するすべてのセカンダリ タイルのセットを返すよう要求できます。これらのタイルに意味のある一意の ID を使うことにより、アプリはセカンダリ タイルのセットを調べ、適切なアクションを実行できます。たとえば、ソーシャル メディア アプリの場合、ID によってタイルの作成対象である個々の連絡先を識別できます。
- スタート画面のすべてのタイルと同様に、セカンダリ タイルは新しいコンテンツで頻繁に更新できる動的な表示機能です。セカンダリ タイルでは、他のタイルと同じメカニズムを使って通知や最新情報を表示できます。アプリを実行していないときにタイルを更新するには、セカンダリ タイルで Windows プッシュ通知サービス (WNS) を使ってチャネルの URI を要求し、URI を開く必要があります。詳しくは、「通知チャネルを要求、作成、保存する方法」を参照してください。
関連トピック
デザイナー向け
Guidelines for Segoe UI Symbol icons
開発者向け (XAML)
Windows.UI.Xaml.Controls.Symbol
Quickstart: Pinning a secondary tile
開発者向け (HTML)
サンプル