スクリプト エンコーダの概要

スクリプト エンコーダは、スクリプト設計者のためのシンプルなコマンド ライン ツールです。このツールを使用すると、作成したスクリプトをエンコードし、Web ホストや Web クライアントによりスクリプトのソースが表示されたり変更されないように保護できます。ただし、このツールのエンコード処理は、コードがユーザーの目に触れるのを防ぐことを目的としており、エンコードされた内容がハッカーによって解読されるのを防ぐことを目的としているものではありません。

Web ページおよびサーバーサイド ASP (Active Server Pages) にスクリプトを埋め込むことで、Web 設計者はさまざまな機能を柔軟に追加できます。さらに、Windows® Scripting Host (WSH) やその他のアプリケーションでスクリプトを使用しても、同じような結果が得られます。

従来、スクリプトの欠点として、スクリプトに含まれている知的所有権を保護する手立てがないことや、作成したとおりの機能をユーザーが利用できるという保証がないことが挙げられてきました。優れたアルゴリズムを採用して、慎重にスクリプトを設計しても、テキストとして保存される以上、その内容は常に外部に筒抜けでした。その結果、どのレベルのスクリプト ユーザーでもスクリプト コードを表示して、その内容をコピーしたり、修正したり、自分のものとして使用したりすることができました。

スクリプトレットを使用している場合は、ソース コードを保護することがさらに重要になります。スクリプトレットは、スクリプト設計者が手軽に利用できる魅力的なコンポーネント アーキテクチャですが、その反面、設計者の本意の反して、第三者にソース コードを流用されてしまう可能性があります。エンコードされたスクリプトを含んだファイルでは、1 箇所でも変更されるとスクリプトが動作しなくなるので、スクリプトの整合性を確実に保護できます。

参照

スクリプト エンコーダを使用する | スクリプト エンコーダの構文 | スクリプト エンコードのサンプル