VBS またはラブレター ウイルスについて

最終更新日: 2000年12月5日

電子メールをとおして新種のウイルスの感染が広がっているため、多くのお客様に悪影響を与えています。ラブレター ウイルスを実行すると、jpg、mp3 などの形式のファイルが不正に書き換えられます。また、Outllook のアドレス帳に登録されているすべての宛先にウイルスの複製が送信されます。ウイルス対策ソフトの大手ベンダーでは、このウイルスを検出し駆除するパターン ファイルのアップデート バージョンを提供しています。

ウイルスが含まれている電子メールの件名は 「ILOVEYOU」 で、本文は 「Kindly check the attached LOVELETTER coming from me」 (日本語訳: 私からのラブレターです。どうぞ読んでみてください。) という短い文章です。添付されているウイルスのファイル名は 「LOVE-LETTER-FOR-YOU.txt.vbs」 です。

重要なのは受信者がメールを開いて添付ファイルをダブルクリックし、ファイルを開かない限りウイルスは実行されないということです。信頼できるファイルかどうかの確認を促す [添付ファイルを開いています] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックしたときに、はじめてウイルスプログラムが実行されます。

ラブレター ウイルスに感染しないためには以下の点にご注意ください。

  • 出所、目的が明確な添付ファイル以外は決して実行 (ダブルクリック) しない

  • 品質の良いウイルス対策ソフトを常に使用する

  • ウイルス対策ソフトのパターン ファイルを常にアップデートする

ワームやウイルスといった悪意のあるプログラムから守るためにリリースされた Outlook セキュリティ アップデートは以下のとおりです。

  • Outlook 97Outlook 98Outlook 2000 を対象としたアップデート ファイルが提供されています。明確な警告ダイアログ ボックスが表示され、添付ファイルがメールから直接開かないように設定されているため、不注意に添付ファイルを起動できないようになります。

  • Outlook 98Outlook 2000 を対象としたセキュリティ アップデートは、ファイル保護機能アップデートよりさらに強化された保護機能を提供しています。一度開いた添付ファイル、またはディスクに保存された添付ファイルを実行できないように設定されています。

Exchange サーバーの管理者がすべての受信メールから添付ファイルを削除できるツールも用意されています。上記のツールに関する詳細は、マイクロソフト サポート技術情報の文書番号 224493 「[XADM] ウイルス感染したメッセージ/添付ファイルを ISSCAN で削除する方法」 を参照してください。

変種型ラブレター ウイルスの発生も報告されています。変種型ラブレター ウイルスの件名と本文は、ラブレター ウイルスの件名と本文と違う場合があります。しかし、変種型ラブレター ウイルスはラブレター ウイルスの場合と同じように受信者が添付ファイルを開かない限りウイルスは実行されません。

詳細は以下のウイルス対策ソフト大手ベンダーのホームページを参照してください。

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