マイクロソフト セキュリティ情報 MS10-064 - 緊急
Microsoft Outlook の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2315011)
公開日: 2010年9月15日 | 最終更新日: 2010年9月24日
バージョン: 1.0
概説
要点
この更新プログラムは非公開で報告された 1 件の脆弱性を解決します。この脆弱性で、ユーザーが、オンライン モードで Exchange サーバーに接続している影響を受けるバージョンの Microsoft Outlook を使用して特別な細工がされた電子メール メッセージを開いた場合、またはプレビュー表示した場合、リモートでコードが実行される可能性があります。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ローカルのユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
このセキュリティ更新プログラムの深刻度は、すべてのサポートされているエディションの Microsoft Outlook 2002 について「緊急」、すべてのサポートされているエディションの Microsoft Outlook 2003 および Microsoft Outlook 2007 について「重要」と評価しています。
詳細情報は、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションをご覧ください。この更新プログラムは Microsoft Outlook が特別に細工された電子メールのメッセージのコンテンツを解析する方法を修正することにより、この脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細情報は、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」をご覧ください。
推奨する対応策: マイクロソフトは、お客様が直ちにこの更新プログラムを適用されることを推奨します。
既知の問題: サポート技術情報 2315011 で、このセキュリティ更新プログラムのインストール時に発生する可能性がある既知の問題に関して説明しています。また、これらの問題に対する推奨される解決策についても説明しています。なお、既知の問題および推奨される解決策がソフトウェアの特定のリリースにのみ該当する場合は、サポート技術情報に関連のリンクを掲載します。
US マイクロソフトセキュリティ情報: https://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS10-064.mspx
影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア
次の影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェアの表では、サポート ライフサイクルが終了したソフトウェア バージョンは含んでいません。ご使用中の製品およびバージョンのサポートライフ サイクルを確認するためには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトをご覧ください。
影響を受けるソフトウェアおよびそのダウンロード先:
このマークをクリックして、更新プログラムをダウンロードしてください。
更新プログラムをダウンロードおよびインストールする方法は、更新プログラムのダウンロード方法および更新プログラムのインストール方法をご覧ください。
Office スイートおよびその他のソフトウェア | コンポーネント | PC/AT | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | この更新プログラムによって置き換えられるセキュリティ情報 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Office XP Service Pack 3 | Microsoft Outlook 2002 Service Pack 3 (KB2293422) |
![]() |
リモートでコードが実行される | 緊急 | MS06-012 |
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | Microsoft Outlook 2003 Service Pack 3 (KB2293428) |
![]() |
リモートでコードが実行される | 重要 | なし |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | Microsoft Outlook 2007 Service Pack 2 (KB2288953) |
![]() |
リモートでコードが実行される | 重要 | MS10-045 |
影響を受けるソフトウェア | Outlook のヒープ ベースのバッファー オーバーフローの脆弱性 - CVE-2010-2728 | 総合的な深刻度 |
---|---|---|
Microsoft Outlook 2002 Service Pack 3 | 緊急 リモートでコードが実行される | 緊急 |
Microsoft Outlook 2003 Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft Outlook 2007 Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
今後のこのソフトウェア向けのサービス パックは計画されていません。この問題に対する修正は今後リリースされる更新プログラムのロールアップに含まれる可能性があります。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | officexp-KB2293422-FullFile-JPN /q:a |
再起動しないインストール | officexp-KB2293422-FullFile-JPN /r:n |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。機能を選択してインストールする機能については、このセクションのサブセクション「Office の機能」をご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 **注:** この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office XP の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
このセクション内のサブセクション「ファイル情報」をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
このセキュリティ更新プログラムの日本語版のファイル属性は次のとおりです。
Microsoft Office XP のすべてのサポートされているバージョン (KB2293422)
ファイル名 | バージョン | 日付 | 時間 | サイズ |
---|---|---|---|---|
Cdo.dll | 5.5.2658.40 | 2010/07/26 | 17:37 | 818,960 |
Contab32.dll | 10.0.6785.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 129,736 |
Emablt32.dll | 10.0.6713.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 113,352 |
Emsabp32.dll | 10.0.6750.6752 | 2010/07/26 | 17:37 | 199,368 |
Emsmdb32.dll | 10.0.6742.6752 | 2010/07/26 | 17:37 | 539,336 |
Emsui32.dll | 10.0.6308.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 133,688 |
Msmapi32.dll | 10.0.6861.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 841,560 |
Mspst32.dll | 10.0.6803.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 510,736 |
Olkfstub.dll | 10.0.6515.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 56,008 |
Outex.dll | 10.0.6770.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 731,840 |
Outllibr.dll | 10.0.6605.6711 | 2010/07/26 | 17:37 | 1,978,368 |
Pstprx32.dll | 10.0.6308.0 | 2010/07/26 | 17:37 | 358,976 |
注: 更新プログラムの言語により、ファイル数、ファイル バージョンが異なる場合がありますが、これは期待する動作です。
注: サポートされているバージョンおよびエディションの完全な一覧は、サポート ライフサイクル - 製品名一覧をご覧ください。サービスパックの完全な一覧は、ライフサイクル サポート対象サービスパックをご覧ください。サポート ライフサイクル ポリシーに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルをご覧ください。
Office の機能
次の表には、更新プログラムのために再インストールが必要な機能名の一覧が含まれています (大文字、小文字区別)。すべての機能をインストールするためには、REINSTALL=ALL、または次の機能を使用することができます。
製品名 | 機能 |
---|---|
OUTLOOK、PIPC1、PROPLUS、PRO、SBE、STD、STDEDU | OUTLOOKNonBootFiles、OUTLOOKFiles、OutlookMAPIEMS2、OutlookDVExtensionsFiles、OutlookVBScript |
注: 組織内で Office 用更新プログラムを適用するための完全なリソースについて、管理された環境での管理者は Microsoft Office Desktop Applications TechCenter をご覧ください。Windows Installer Documentation (英語情報) もまた、Windows インストーラーによりサポートされるパラメータに関する追加情報を提供しています。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントに関する詳細情報は、「検出および展開ツールとガイダンス」のサブセクションの「Office の管理者用インストールポイント」の情報を参考にしてください。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 2.0 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。すべてのサポートされている Windows には、Windows Installer 2.0 またはそれ以降のバージョンが含まれています。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
- Windows 95、Windows 98、Windows 98 SE および Windows Millennium Edition 用の Windows Installer 2.0 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストールスイッチ
スイッチ | 説明 |
---|---|
/q | パッケージ処理の状況を一部表示しないモード |
/q:u | ユーザー Quiet モードを指定します。このモードでは、いくつかのダイアログ ボックスが表示されます |
/q:a | 管理者 Quiet モードを指定します。このモードでは、ダイアログ ボックスは表示されません |
/t:<完全なパス> | 一時フォルダーを指定 |
/c | インストールせずに、ファイルを解凍します。/t:<完全なパス> が指定されていない場合、ターゲット フォルダーについて確認メッセージが表示されます |
/c:< 完全なパス> | 作成者により定義されたインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します |
/r:n | インストール後にコンピューターを再起動しません |
/r:i | 必要な場合再起動 - インストールを完了するために必要な場合はコンピューターを自動的に再起動します。(このスイッチが /q:a スイッチと使用される場合を除く) |
/r:a | インストール後、常にコンピューターを再起動します |
/r:s | インストール後、ユーザーにプロンプトを表示せずにコンピューターを再起動します |
/n:v | バージョン チェックなし - 以前のバージョン上にプログラムをインストールします |
注: これらのスイッチはすべての更新プログラムで動作するわけではありません。スイッチが動作しない場合は、そのパッケージに対応した機能が必要です。また、/n:v スイッチの使用はサポートされておらず、コンピューターが起動しなくなる原因となる場合があります。インストールが正常に完了しない場合、その理由をお客様のサポート プロフェッショナルにお問い合わせください。
サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 197147 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
[スタート] をクリックし、次に [検索] をクリックします。
[検索結果] のウィンドウの [検索コンパニオン] の下の [ファイルとフォルダーすべて] をクリックします。
[ファイル名のすべてまたは一部] のボックスで、適切なファイル情報の表からファイル名を入力し、次に [検索] をクリックします。
ファイルの一覧で、適切なファイル情報の表からファイル名を右クリックし、次に [プロパティ] をクリックします。
注: インストールされているオペレーティングシステムまたはプログラムのバージョンにより、ファイル情報の表に記載されているファイルで、インストールされないものがある場合もあります。
[バージョン情報] タブで、適切なファイル情報の表に記載されているバージョンと比較し、コンピューターにインストールされているファイルのバージョンを確認します。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。そのほかのファイルの属性をファイル情報の表の情報と比較することは、更新プログラムが正しくインストールされたことを確認する方法としてサポートされていません。また、ファイル名がインストール中に変更される場合があります。ファイルまたはバージョンの情報が存在しない場合、その他の方法によって更新プログラムが正しくインストールされたことを確認してください。
Outlook 2003 (すべてのエディション)
参照表
次の表には、このソフトウェアのセキュリティ更新プログラムに関する情報が含まれています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」をご覧ください。
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | office2003-KB2293428-FullFile-JPN /q:a |
再起動しないインストール | office2003-KB2293428-FullFile-JPN /r:n |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。機能を選択してインストールする機能については、このセクションのサブセクション「Office の機能」をご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 **注:** この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office 2003 の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
このセクション内のサブセクション「ファイル情報」をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
このセキュリティ更新プログラムの日本語版のファイル属性は次のとおりです。
Microsoft Office 2003 のすべてのサポートされているバージョン (KB2293428)
ファイル名 | バージョン | 日付 | 時間 | サイズ |
---|---|---|---|---|
Cdo.dll | 6.5.7653.21 | 2007/11/29 | 10:14 | 743,424 |
Contab32.dll | 11.0.8307.0 | 2009/04/21 | 22:40 | 118,616 |
Dumpster.dll | 11.0.8310.0 | 2009/05/18 | 01:46 | 31,048 |
Emablt32.dll | 11.0.8202.0 | 2007/11/19 | 20:38 | 109,064 |
Emsabp32.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 265,544 |
Emsmdb32.dll | 11.0.8303.0 | 2009/03/12 | 20:04 | 709,976 |
Emsui32.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 135,000 |
Mapir.dll | 11.0.8201.0 | 2007/11/12 | 19:45 | 782,336 |
Mlshext.dll | 11.0.8161.0 | 2007/03/22 | 19:06 | 33,632 |
Msmapi32.dll | 11.0.8323.0 | 2010/02/22 | 13:00 | 1,430,360 |
Mspst32.dll | 11.0.8317.0 | 2009/10/22 | 16:44 | 732,488 |
Olkfstub.dll | 11.0.8202.0 | 2007/11/19 | 20:39 | 237,064 |
Outex.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 657,232 |
Outllibr.dll | 11.0.8238.0 | 2008/10/22 | 16:56 | 3,034,960 |
Pstprx32.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 282,968 |
Scanost.exe | 11.0.8202.0 | 2007/11/19 | 20:42 | 77,320 |
Scanpst.exe | 11.0.8161.0 | 2007/03/22 | 19:07 | 69,472 |
Scnpst32.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 232,280 |
Scnpst64.dll | 11.0.8300.0 | 2009/02/16 | 00:25 | 240,984 |
注: 更新プログラムの言語により、ファイル数、ファイル バージョンが異なる場合がありますが、これは期待する動作です。
注: サポートされているバージョンおよびエディションの完全な一覧は、サポート ライフサイクル - 製品名一覧をご覧ください。サービスパックの完全な一覧は、ライフサイクル サポート対象サービスパックをご覧ください。サポート ライフサイクル ポリシーに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルをご覧ください。
Office の機能
次の表には、更新プログラムのために再インストールが必要な機能名の一覧が含まれています (大文字、小文字区別)。すべての機能をインストールするためには、REINSTALL=ALL、または次の機能を使用することができます。
製品名 | 機能 |
---|---|
BASIC11、OUTLS11、OUTL11、PERS11、PRO11SB、PROI11、PRO11、STDP11、STD11 | OUTLOOKFiles、OUTLOOKNonBootFiles、OutlookDVExtensionsFiles、OutlookImportExportFiles |
OUTLSM11 | OUTLOOKFiles、OUTLOOKNonBootFiles |
注: 組織内で Office 用更新プログラムを適用するための完全なリソースについて、管理された環境での管理者は Microsoft Office Desktop Applications TechCenter をご覧ください。Windows Installer Documentation (英語情報) もまた、Windows インストーラーによりサポートされるパラメータに関する追加情報を提供しています。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。Microsoft Windows Server 2003 SP1 には、Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンが含まれます。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
- Windows 95、Windows 98、Windows 98 SE および Windows Millennium Edition 用の Windows Installer 2.0 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストールスイッチ
スイッチ | 説明 |
---|---|
/q | パッケージ処理の状況を一部表示しないモード |
/q:u | ユーザー Quiet モードを指定します。このモードでは、いくつかのダイアログ ボックスが表示されます |
/q:a | 管理者 Quiet モードを指定します。このモードでは、ダイアログ ボックスは表示されません |
/t:<完全なパス> | 一時フォルダーを指定 |
/c | インストールせずに、ファイルを解凍します。/t:<完全なパス> が指定されていない場合、ターゲット フォルダーについて確認メッセージが表示されます |
/c:< 完全なパス> | 作成者により定義されたインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します |
/r:n | インストール後にコンピューターを再起動しません |
/r:i | 必要な場合再起動 - インストールを完了するために必要な場合はコンピューターを自動的に再起動します。(このスイッチが /q:a スイッチと使用される場合を除く) |
/r:a | インストール後、常にコンピューターを再起動します |
/r:s | インストール後、ユーザーにプロンプトを表示せずにコンピューターを再起動します |
/n:v | バージョン チェックなし - 以前のバージョン上にプログラムをインストールします |
注: これらのスイッチはすべての更新プログラムで動作するわけではありません。スイッチが動作しない場合は、そのパッケージに対応した機能が必要です。また、/n:v スイッチの使用はサポートされておらず、コンピューターが起動しなくなる原因となる場合があります。インストールが正常に完了しない場合、その理由をお客様のサポート プロフェッショナルにお問い合わせください。
サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 197147 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
[スタート] をクリックし、次に [検索] をクリックします。
[検索結果] のウィンドウの [検索コンパニオン] の下の [ファイルとフォルダーすべて] をクリックします。
[ファイル名のすべてまたは一部] のボックスで、適切なファイル情報の表からファイル名を入力し、次に [検索] をクリックします。
ファイルの一覧で、適切なファイル情報の表からファイル名を右クリックし、次に [プロパティ] をクリックします。
注: インストールされているオペレーティングシステムまたはプログラムのバージョンにより、ファイル情報の表に記載されているファイルで、インストールされないものがある場合もあります。
[バージョン情報] タブで、適切なファイル情報の表に記載されているバージョンと比較し、コンピューターにインストールされているファイルのバージョンを確認します。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。そのほかのファイルの属性をファイル情報の表の情報と比較することは、更新プログラムが正しくインストールされたことを確認する方法としてサポートされていません。また、ファイル名がインストール中に変更される場合があります。ファイルまたはバージョンの情報が存在しない場合、その他の方法によって更新プログラムが正しくインストールされたことを確認してください。
Outlook 2007 (すべてのエディション)
参照表
次の表には、このソフトウェアのセキュリティ更新プログラムに関する情報が含まれています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」をご覧ください。
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | outlook2007-kb2288953-fullfile-x86-glb /passive |
再起動しないインストール | outlook2007-kb2288953-fullfile-x86-glb /norestart |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 **注:** この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office system の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
このセクション内のサブセクション「ファイル情報」をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
このセキュリティ更新プログラムの日本語版のファイル属性は次のとおりです。
Microsoft Office 2007 のすべてのサポートされているエディション (KB2288953)
ファイル名 | バージョン | 日付 | 時間 | サイズ |
---|---|---|---|---|
Cnfnot32.exe | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 140,104 |
Contab32.dll | 12.0.6514.5000 | 2009/08/17 | 22:54 | 128,360 |
Dlgsetp.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 87,392 |
Dumpster.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 34,192 |
Emablt32.dll | 12.0.6518.5000 | 2009/09/23 | 22:01 | 115,576 |
Emsmdb32.dll | 12.0.6539.5000 | 2010/06/11 | 14:41 | 1,514,936 |
Exsec32.dll | 12.0.6532.5000 | 2010/03/20 | 00:25 | 392,016 |
Impmail.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 138,072 |
Mimedir.dll | 12.0.6537.5000 | 2010/05/14 | 07:29 | 340,320 |
Mlcfg32.cpl | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 82,808 |
Mspst32.dll | 12.0.6539.5000 | 2010/06/11 | 14:41 | 1,085,872 |
Olkfstub.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 253,808 |
Olmapi32.dll | 12.0.6538.5000 | 2010/05/26 | 00:56 | 2,878,848 |
Omsmain.dll | 12.0.6510.5000 | 2009/06/22 | 05:13 | 661,872 |
Omsxp32.dll | 12.0.6510.5000 | 2009/06/22 | 05:13 | 194,440 |
Outlctl.dll | 12.0.6514.5000 | 2009/08/17 | 22:54 | 136,520 |
Outlmime.dll | 12.0.6538.5000 | 2010/05/26 | 00:56 | 576,920 |
Outlook.exe | 12.0.6539.5000 | 2010/06/11 | 14:42 | 12,979,056 |
Outlph.dll | 12.0.6524.5000 | 2009/11/21 | 03:55 | 177,040 |
Outlvba.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 52,072 |
Pstprx32.dll | 12.0.6520.5000 | 2009/10/12 | 20:28 | 421,208 |
Recall.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 38,248 |
Rm.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 75,624 |
Rtfhtml.dll | 12.0.6501.5000 | 2009/03/12 | 22:22 | 407,920 |
Scanost.exe | 12.0.6501.5000 | 2009/03/11 | 18:01 | 54,088 |
Scanpst.exe | 12.0.6507.5000 | 2009/05/30 | 01:27 | 37,264 |
Scnpst32.dll | 12.0.6507.5000 | 2009/05/30 | 01:27 | 273,816 |
Scnpst64.dll | 12.0.6507.5000 | 2009/05/30 | 01:27 | 282,016 |
注: サポートされているバージョンおよびエディションの完全な一覧は、サポート ライフサイクル - 製品名一覧をご覧ください。サービスパックの完全な一覧は、ライフサイクル サポート対象サービスパックをご覧ください。サポート ライフサイクル ポリシーに関する詳細については、マイクロソフト サポート ライフサイクルをご覧ください。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントに関する詳細情報は、「検出および展開ツールとガイダンス」のサブセクションの「Office の管理者用インストールポイント」の情報を参考にしてください。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。Microsoft Windows Server 2003 SP1 には、Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンが含まれます。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
サポートされているセキュリティ更新プログラムのインストールスイッチ
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | コンピューターの再起動が必要な場合に、ユーザーに再起動を促すメッセージが表示されないようにします。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲットフォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | パッケージの内容を <完全なパス> に展開します。<完全なパス> が指定されていない場合は、[参照] ダイアログ ボックスが表示されます。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<完全なパス> | 更新プログラムのインストールの詳細ログを有効にします。 |
注: これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、セットアップ プログラムの以前のバージョンによって使用されるセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 912203 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
[スタート] をクリックし、次に [検索] をクリックします。
[検索結果] のウィンドウの [検索コンパニオン] の下の [ファイルとフォルダーすべて] をクリックします。
[ファイル名のすべてまたは一部] のボックスで、適切なファイル情報の表からファイル名を入力し、次に [検索] をクリックします。
ファイルの一覧で、適切なファイル情報の表からファイル名を右クリックし、次に [プロパティ] をクリックします。
注: インストールされているオペレーティングシステムまたはプログラムのバージョンにより、ファイル情報の表に記載されているファイルで、インストールされないものがある場合もあります。
[バージョン情報] タブで、適切なファイル情報の表に記載されているバージョンと比較し、コンピューターにインストールされているファイルのバージョンを確認します。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。そのほかのファイルの属性をファイル情報の表の情報と比較することは、更新プログラムが正しくインストールされたことを確認する方法としてサポートされていません。また、ファイル名がインストール中に変更される場合があります。ファイルまたはバージョンの情報が存在しない場合、その他の方法によって更新プログラムが正しくインストールされたことを確認してください。
その他の情報
謝辞
この問題を連絡し、顧客の保護に協力して下さった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。
- 「Outlook のヒープ ベースのバッファー オーバーフローの脆弱性」 - CVE-2010-2728 の 問題を報告してくださった Secunia の Dyon Balding 氏
Microsoft Active Protections Program (MAPP)
お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。この様な保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報は、Microsoft Active Protections Program (MAPP) Partners (英語情報) に記載されている各社の Web サイトをご覧ください。
サポート
- セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などありましたら、マイクロソフト セキュリティ情報センターまでご連絡ください。 マイクロソフト セキュリティ情報センター
- その他、製品に関するご質問は、マイクロソフト プロダクト サポートまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償またはインシデントの未消費にてサポートをご提供いたします。 マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。
免責条項
本セキュリティ情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- 2010/09/15: このセキュリティ情報ページを公開しました。
- 2010/09/24: このセキュリティ情報ページを更新し、「Outlook のヒープ ベースのバッファー オーバーフローの脆弱性」の回避策 - CVE-2010-2728 の欄の Outlook Express 6 に関する誤った記述を削除しました。
Built at 2014-04-18T01:50:00Z-07:00