マイクロソフト セキュリティ情報 MS11-036 - 重要
Microsoft PowerPoint の脆弱性により、リモートでコードが実行される (2545814)
公開日: 2011年5月11日 | 最終更新日: 2011年6月15日
バージョン: 1.0
概説
要点
このセキュリティ更新プログラムは、非公開で報告された 2 件の Microsoft PowerPoint に存在する脆弱性を解決します。これらの脆弱性により、特別に細工された PowerPoint ファイルをユーザーが開いた場合、リモートでコードが実行される可能性があります。これらの脆弱性のいずれかが悪用された場合、攻撃者がログオン ユーザーと同じ権限を取得する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
Office のファイル検証 (OFV) をインストールおよび構成して疑わしいファイルが開かれるのを防ぐことにより、CVE-2011-1269 および CVE-2011-1270 で説明している脆弱性を悪用するための攻撃手法をブロックします。「このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)」のセクションで、Office のファイル検証機能を構成して攻撃手法をブロックする方法に関する詳細情報をご覧ください。 このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているエディションの Microsoft PowerPoint 2002、Microsoft PowerPoint 2003、Microsoft PowerPoint 2007、Microsoft Office 2004 for Mac および Microsoft Office 2008 for Mac について、「重要」と評価しています。このセキュリティ更新プログラムは、すべてのサポートされているバージョンの Open XML File Format Converter for Mac および Microsoft Office 互換機能パックについても、深刻度を「重要」に評価しています。詳細情報は、このセクションの「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のサブセクションをご覧ください。
この更新プログラムは Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを解析する際のメモリの処理方法を変更して、これらの脆弱性を解決します。この脆弱性の詳細情報は、次の「脆弱性の情報」のセクションの特定の脆弱性に関するサブセクション「よく寄せられる質問 (FAQ)」をご覧ください。
推奨する対応策: お客様は Microsoft Update サービスを使用して Microsoft Update からオンラインで更新プログラムをチェックするための自動更新を構成することができます。Microsoft Update から更新プログラムをオンラインでチェックするために自動更新を有効にし、構成しているお客様は、通常このセキュリティ更新プログラムは自動でダウンロードおよびインストールされるため、特に操作をする必要はありません。自動更新を有効にしていない場合、この更新プログラムを手動で Microsoft Update で確認し、インストールする必要があります。サポートされているエディションの Windows XP および Windows Server 2003 の自動更新の特定の構成オプションに関する情報は、マイクロソフト サポート技術情報 294871 をご覧ください。Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 のサポートされているエディションの自動更新に関する情報は、マイクロソフト サポート技術情報 Windows 自動更新とはをご覧ください。 管理者およびエンタープライズのインストール、またはこのセキュリティ更新プログラムを手動でインストールしたいエンドユーザーは、更新プログラムの管理ソフトウェアまたは Microsoft Update サービス で更新プログラムを確認して、できる限り早期にこの更新プログラムを適用することを推奨します。 このセキュリティ情報の後半の「検出および適用のツールとガイダンス」をご覧ください。
既知の問題: マイクロソフト サポート技術情報 2545814 で、このセキュリティ更新プログラムのインストール時に発生する可能性がある既知の問題に関して説明しています。また、これらの問題に対する推奨される解決策についても説明しています。なお、既知の問題および推奨される解決策がソフトウェアの特定のリリースにのみ該当する場合は、サポート技術情報に関連のリンクを掲載します。
US マイクロソフトセキュリティ情報: https://www.microsoft.com/technet/security/bulletin/MS11-036.mspx
影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア
次の影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェアの表では、サポート ライフサイクルが終了したソフトウェア バージョンは含んでいません。ご使用中の製品およびバージョンのサポートライフ サイクルを確認するためには、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトをご覧ください。
影響を受けるソフトウェアおよびそのダウンロード先:
このマークをクリックして、更新プログラムをダウンロードしてください。
更新プログラムをダウンロードおよびインストールする方法は、更新プログラムのダウンロード方法および更新プログラムのインストール方法をご覧ください。
影響を受けるソフトウェア
Microsoft Office スイートおよびその他のソフトウェア | コンポーネント | PC/AT | 最も深刻な脆弱性の影響 | 総合的な深刻度 | この更新プログラムによって置き換えられるセキュリティ情報 |
---|---|---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | |||||
Microsoft Office XP Service Pack 3 | Microsoft PowerPoint 2002 Service Pack 3 (KB2535802) | [.jpg)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=2e8a30ac-bcfe-4535-8ceb-723c25b43d5f&displaylang=ja) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/security/bulletin/ms11-022) |
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | Microsoft PowerPoint 2003 Service Pack 3 (KB2535812) | [.jpg)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=fc1cfcac-64cc-484a-97f2-3dcfe84cfdcd&displaylang=ja) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/security/bulletin/ms11-022) |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2 (KB2535818) | [.jpg)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=9a181739-709a-4c0d-a97f-f9891c45c04c&displaylang=ja) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/security/bulletin/ms11-022) |
Microsoft Office for Mac | |||||
Microsoft Office 2004 for Mac | 対象外 | [1] | リモートでコードが実行される | 重要 | なし |
Microsoft Office 2008 for Mac | 対象外 | [1] | リモートでコードが実行される | 重要 | なし |
Open XML File Format Converter for Mac | 対象外 | [1] | リモートでコードが実行される | 重要 | なし |
その他の Office ソフトウェア | |||||
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 (KB2540162) | 対象外 | [.jpg)](https://www.microsoft.com/download/details.aspx?familyid=5be09069-1cac-4b1e-ac94-4fb7024fb4ac&displaylang=ja) | リモートでコードが実行される | 重要 | [MS11-022](https://technet.microsoft.com/security/bulletin/ms11-022) |
[1] Microsoft Office 2004 for Mac (KB2555786)、Microsoft Office 2008 for Mac (KB2555785) および Open XML File Format Converter for Mac (KB2555787) 用のセキュリティ更新プログラムは 2011 年 6 月 15 日よりご利用可能です。「このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)」のセクションではこれらの更新プログラムの入手方法を説明しています。
影響を受けないソフトウェア
Office およびその他のソフトウェア |
---|
Microsoft PowerPoint 2010 (32 ビット版) |
Microsoft PowerPoint 2010 (64 ビット版) |
Microsoft Office 2011 for Mac |
Microsoft PowerPoint Viewer 2007 Service Pack 2 |
Microsoft PowerPoint Viewer |
Microsoft Works 9 |
このセキュリティ更新プログラムに関するよく寄せられる質問 (FAQ)
なぜこのセキュリティ情報は 2011 年 6 月 15 日に更新されたのですか?
マイクロソフトはこのセキュリティ情報を更新し、このセキュリティ情報が最初に公開された際に提供されていなかった Microsoft Office for Mac 用セキュリティ更新プログラムが、セキュリティ情報 MS11-045 で利用可能となったことをお知らせしました。
Microsoft Office 2004 for Mac、Microsoft Office 2008 for Mac および Open XML File Format Converter for Mac 用のセキュリティ更新プログラムはどこにありますか?
セキュリティ情報 MS11-045 で説明された脆弱性に加え、Microsoft Office 2004 for Mac (KB2555786)、Microsoft Office 2008 for Mac (KB2555785) および Open XML File Format Converter for Mac (KB2555787) のセキュリティ更新プログラムはこのセキュリティ情報で説明されている脆弱性も解決します。詳細およびダウンロード リンクは、セキュリティ情報 MS11-045 をご覧ください。
ファイル情報の詳細はどこにありますか?
ファイル情報の詳細の場所については、「セキュリティ更新プログラムの適用」の参照表をご覧ください。
Office ファイル検証機能は、この脆弱性を緩和するためにどのように役立ちますか?
Office ファイル検証機能が Microsoft PowerPoint 2003 および Microsoft PowerPoint 2007 で有効にされている場合、この脆弱性を悪用するために使用される特別に細工されたファイルは自動で開きませんが、その代わりに、既定でファイルを開くかどうかの選択がユーザーに提供されます。これらの脆弱性のいずれかが悪用される場合、ユーザーがこの警告をクリックして、ファイルを開く必要があります。Microsoft PowerPoint 2003 または Microsoft PowerPoint 2007 の Office のファイル検証機能に関する詳細は、マイクロソフト セキュリティ アドバイザリ 2501584 をご覧ください。
PowerPoint 2003 および PowerPoint 2007 でファイル検証に失敗したファイルが開かれることを無効にした場合、どのような利点がありますか?
Office のファイル検証機能を設定すると、PowerPoint 2003 および PowerPoint 2007 の疑わしいファイルが開かれなくなります。サポート技術情報 2501584 で利用可能な Microsoft Fix it ソリューションの「PowerPoint 2003 および PowerPoint 2007 の文書を開く操作を無効にする」により、CVE-2011-1269 および CVE-2011-1270 で説明している脆弱性を悪用する攻撃手法がブロックされます。お客様が、PowerPoint 2003 または PowerPoint 2007 用のセキュリティ更新プログラムを今のところはインストールしないと選択した場合、Fix it ソリューションを回避策として適用することを選択できます。
サポート技術情報 2501584 で、自動化された Fix it ソリューション「PowerPoint 2003 および PowerPoint 2007 の文書を開く操作を無効にする」の適用方法を確認するか、または、このセキュリティ情報の「脆弱性の情報」の CVE-2011-1269 および CVE-2011-1270 の回避策のセクションで、手動によるソリューションの適用方法を確認してください。
なぜ、この更新プログラムがいくつかの報告されたセキュリティ上の脆弱性を解決するのですか?
この更新プログラムには、いくつかの脆弱性のサポートが含まれていますが、これらの問題を解決するために必要な変更が関連するファイルにあるためです。類似している更新プログラムを数種類インストールする代わりに、お客様はこの更新プログラムのみをインストールしてください。
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックのどのコンポーネントが、このセキュリティ情報で更新されますか?
このセキュリティ情報に含まれている更新プログラムは、影響を受ける Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック内の特定のコンポーネントのみに適用されます。例えば、Excel のセキュリティ情報には、Excel の互換機能パックのコンポーネント ファイルのみが更新プログラム パッケージに含まれ、Word や PowerPoint の互換機能パックのコンポーネント ファイルは含まれません。Word の互換機能パックのコンポーネント ファイルは Word のセキュリティ情報で更新され、PowerPoint の互換機能パックのコンポーネント ファイルは PowerPoint のセキュリティ情報で更新されます。
Microsoft Office のスタンドアロンのプログラムは、どのようにこれらの脆弱性の影響を受けますか?
Microsoft Office のスタンドアロン プログラムへの影響は、関連の Microsoft Office スイートのコンポーネントと同じ深刻度です。例えば、Microsoft PowerPoint のスタンドアロンのインストールへの影響は、Microsoft Office スイートに同梱された Microsoft PowerPoint のインストールと同じ深刻度です。
このセキュリティ情報で説明している Microsoft Office コンポーネントは、使用しているシステムにインストールした Microsoft Office スイートの一部ですが、この特定のコンポーネントをインストールすることを選択しませんでした。この場合、この更新プログラムは提供されますか?
はい、このセキュリティ情報で説明しているコンポーネントがシステムにインストールされた Microsoft Office スイートのバージョンと共に配布された場合、そのコンポーネントのインストールの有無にかかわらず、この更新プログラムがシステムに提供されます。影響を受けるシステムのスキャンに使用される検出のロジックは、特定の Microsoft Office スイートに同梱されている全コンポーネントに対して更新プログラムのチェックを行い、システムに更新プログラムを提供するように設計されています。Microsoft Office スイートのバージョンと配布されていてもコンポーネントをインストールしていない場合、そのコンポーネント用の更新プログラムの適用を選択しなかったユーザーに対してシステムのセキュリティ上の危険性が増加することはありません。その一方で、更新プログラムのインストールを選択したユーザーのシステムのセキュリティまたは機能に、悪影響が及ぶことはありません。
影響を受けないバージョンの Microsoft Office に更新プログラムを提供するのは、マイクロソフトの更新のメカニズムに問題があるということですか?
いいえ。更新のメカニズムは正しく機能しています。お使いのシステム上でこの更新プログラムよりも古いバージョンのファイルを検出したため、この更新プログラムを提供します。
このセキュリティ情報で説明されているソフトウェアの旧バージョンを使用していますが、どうしたらよいですか?
このセキュリティ情報に記載されている影響を受けるソフトウェアについてはテストを実施し、影響を受けるバージョンを確認しました。その他のバージョンについては、サポート ライフサイクルが終了しています。製品のライフサイクルに関する詳細情報は、マイクロソフト サポート ライフサイクルの Web サイトをご覧ください。
今後、脆弱性の影響を防ぐために、旧バージョンのソフトウェアを使用しているお客様は、サポート対象のバージョンに移行することを強く推奨します。ご使用中のソフトウェアのサポート ライフサイクルを確認するには、プロダクト サポート ライフサイクル - 製品一覧をご覧ください。これらのソフトウェアのサービス パックの詳細情報は、サポート対象サービス パックをご覧ください。
カスタムサポートが必要なお客様は、担当営業、担当テクニカル アカウント マネージャ (TAM)、またはカスタム サポート オプションのマイクロソフト パートナー担当者までご連絡ください。プレミア契約をお持ちでないお客様は、マイクロソフト サポート契約センター(営業時間 9:30-12:00 13:00-19:00 土日祝祭日を除く TEL: 0120-17-0196 FAX: 03-5388-8253)までお問い合わせください。連絡先の情報は、Microsoft Worldwide Information Web サイト の Contact Information のプルダウン リストから、国を選択し、[Go] ボタンをクリックすると、連絡先の電話番号が表示されます。お問い合わせの際、お住まいの地域のプレミア サポート営業担当にご連絡ください。詳細情報は、マイクロソフト ライフサイクル ポリシー FAQ をご覧ください。
脆弱性の詳細
深刻度および脆弱性識別番号
次の深刻度の評価は脆弱性による影響が最大であった場合を前提としています。このセキュリティ情報のリリース後 30 日以内に、深刻度の評価およびセキュリティ上の影響に関連する脆弱性が悪用される可能性に関する情報は、5 月のセキュリティ情報の「Exploitability Index (悪用可能性指標)」のセクションをご覧ください。詳細については、Microsoft Exploitability Index (悪用可能性指標)をご覧ください。
影響を受けるソフトウェア | プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性 - [CVE-2011-1269](https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2011-1269) | プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性 - [CVE-2011-1270](https://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=cve-2011-1270) | 総合的な深刻度 |
---|---|---|---|
Microsoft Office スイートおよびコンポーネント | |||
Microsoft PowerPoint 2002 Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft PowerPoint 2003 Service Pack 3 | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 リモートでコードが実行される | 重要 |
Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft Office for Mac | |||
Microsoft Office 2004 for Mac | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
Open XML File Format Converter for Mac | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
その他の Office ソフトウェア | |||
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 重要 リモートでコードが実行される | 対象外 | 重要 |
プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性 - CVE-2011-1269
Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性をご覧になるためには、CVE-2011-1269 をご覧ください。
「プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2011-1269:
「問題を緩和する要素」とは、設定、一般的な構成または一般的な最善策、既定の状態により、脆弱性の悪用の深刻度が低くなる可能性がある要素を指します。次の「問題を緩和する要素」は、お客様の環境で役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオでは、攻撃者がこの脆弱性の悪用を意図した Web ページが含まれている Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトに、特別に細工されたコンテンツが含まれ、この脆弱性を悪用する可能性があります。しかし、すべての場合において、攻撃者が強制的にユーザーをこれらの Web サイトに訪問させる方法はありません。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した PowerPoint ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。ユーザーが電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
- 攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ログオンしたユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
「プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性」の回避策 - CVE-2011-1269:
回避策は、設定または構成の変更を示すもので、基本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用する前に、既知の攻撃方法を阻止するために役立ちます。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Office ファイル検証機能を設定して、PowerPoint 2003 および PowerPoint 2007 でファイル検証に失敗したファイルが開かれるのを無効にする
注: この回避策を適用する前に、各自の Microsoft Office のバージョン向けの Office ファイル検証機能を有効にする必要があります。Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 で Office ファイル検証機能を有効にする方法に関する情報は、TechNet の記事 Office File Validation for Office 2003 and Office 2007 (英語情報) をご覧ください。
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル検証に失敗したファイルの編集を無効にするために使用できます。レジストリ スクリプトの使用方法に関する詳細は、サポート技術情報310516 をご覧ください。
注: 自動化された “Microsoft Fix it” ソリューションを使用して適切な Office ソフトウェアの回避策を有効または無効にするには、サポート技術情報 2501584 をご覧ください。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
各自の Office ソフトウェアに適切なレジトリ スクリプトを使用する。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001Microsoft PowerPoint 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001回避策の影響: Office のファイル検証機能により、疑わしいファイルは開かれなくなります。
回避策の解除方法:
各ソフトウェアに適切なレジストリ スクリプトを使用して、この回避策で設定した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001Microsoft PowerPoint 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントが開かれるのをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。レジストリ スクリプトの使用方法に関する詳細は、サポート技術情報310516 をご覧ください。各自の Office ソフトウェアに適切なレジトリ スクリプトを使用する。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
注: Microsoft Office 2003 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2003 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。Microsoft Office 2007 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
Microsoft PowerPoint 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
または、Microsoft Office 2007 では、グループ ポリシーを使用してファイル制限機能を適用できます。詳細情報は、TechNet の記事 2007 Office system でファイル形式のブロック設定を構成するをご覧ください。
回避策の影響: Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 について、ファイル ブロックのポリシーを構成している、および特別な「除外されるディレクトリ」を構成していない、またはファイルを信頼できる場所へ移していないユーザーは、Office 2003 ファイルまたはそれ以前のバージョンを開くことができなくなります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定の影響に関する詳細情報は、サポート技術情報922850をご覧ください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2003 および Microsoft Office 2007 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000Microsoft PowerPoint 2007 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Office\12.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000未知の、または信頼されないソースからのファイルを開く時、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された “Microsoft Fix it” ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にするには、サポート技術情報 935865 をご覧ください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE に関する詳細情報は、サポート技術情報 935865 をご覧ください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Office ファイルを開かない
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Office ファイルを開かないでください。特別に細工されたファイルをユーザーが開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2011-1269:
どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は、Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを解析する際の関数呼び出しにおいて正しくメモリを処理しないことが原因で起こります。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在ログオン中のユーザーのコンテキストで影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft PowerPoint の影響を受けるバージョンで、特別に細工された PowerPoint ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した PowerPoint ファイルが Web サイトに含まれる可能性があります。攻撃者は、Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わりに、ユーザーに攻撃者の Web サイトに接続させる電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーが攻撃者の Web サイトに訪問し、特別に細工した PowerPoint ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールでの攻撃のシナリオでは、攻撃者は特別に細工した PowerPoint ファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導して、この脆弱性を悪用する可能性があります。
主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
主に、ワークステーションやターミナル サーバーなど、Microsoft PowerPoint の影響を受けるバージョンを使用しているシステムが、この脆弱性の危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、セキュリティ上の最善策として、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは、PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを解析する際の関数呼び出しにおけるメモリの処理方法を変更して、この脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開により、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性 - CVE-2011-1270
Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを処理する方法にリモートでコードが実行される脆弱性が存在します。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。
Common Vulnerabilities and Exposures のリストの標準のエントリとしてこの脆弱性をご覧になるためには、CVE-2011-1270 をご覧ください。
「プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性」の問題を緩和する要素 - CVE-2011-1270:
「問題を緩和する要素」とは、設定、一般的な構成または一般的な最善策、既定の状態により、脆弱性の悪用の深刻度が低くなる可能性がある要素を指します。次の「問題を緩和する要素」は、お客様の環境で役立つ場合があります。
- Web ベースの攻撃のシナリオでは、攻撃者がこの脆弱性の悪用を意図した Web ページが含まれている Web サイトをホストする可能性があります。さらに、侵害された Web サイトおよびユーザー提供のコンテンツまたは広告を受け入れる、またはホストする Web サイトに、特別に細工されたコンテンツが含まれ、この脆弱性を悪用する可能性があります。しかし、すべての場合において、攻撃者が強制的にユーザーをこれらの Web サイトに訪問させる方法はありません。その代わり、通常、攻撃者は電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーを攻撃者の Web サイトに誘導し、特別に細工した PowerPoint ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
- この脆弱性は、電子メールを介して、自動的に悪用されることはありません。ユーザーが電子メール メッセージで送信された添付ファイルを開かない限り、攻撃は実行されません。
- 攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、ログオンしたユーザーと同じユーザー権限を取得する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
「プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性」の回避策 - CVE-2011-1270:
回避策は、設定または構成の変更を示すもので、基本的な脆弱性を正すものではありませんが、更新プログラムを適用する前に、既知の攻撃方法を阻止するために役立ちます。マイクロソフトは次の回避策をテストし、回避策が機能性を低下させるかどうかの情報を提供しています。
Office のファイル検証機能を設定して、PowerPoint 2003 で、ファイル検証に失敗したファイルが開かれるのを無効にする
注: この回避策を適用する前に、各自の Microsoft Office のバージョン向けの Office ファイル検証機能を有効にする必要があります。Microsoft Office 2003 で Office ファイル検証機能を有効にする方法に関する情報は、TechNet の記事 Office File Validation for Office 2003 and Office 2007 (英語情報) をご覧ください。
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル検証に失敗したファイルの編集を無効にするために使用できます。レジストリ スクリプトの使用方法に関する詳細は、サポート技術情報310516 をご覧ください。
注: 自動化された “Microsoft Fix it” ソリューションを使用して適切な Office ソフトウェアの回避策を有効または無効にするには、サポート技術情報 2501584 をご覧ください。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
次のレジストリ スクリプトを使用します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001回避策の影響: Office のファイル検証機能により、疑わしいファイルは開かれなくなります。
回避策の解除方法:
次のレジストリ スクリプトを使用して、この回避策で設定した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileValidation]
"InvalidFileUIOptions"=dword:00000001Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーを使用して、未知または信頼されないソースおよび場所から Office 2003 以前のドキュメントを開くことをブロックする
Microsoft Office 向けファイル ブロックのポリシーは、特定のファイル形式の種類が Microsoft Word、Microsoft Excel および Microsoft PowerPoint で開かれるのをブロックするために使用できます。
Microsoft Office 2003
次のレジストリ スクリプトは、レジストリ エントリ (.reg) ファイルに保存し、ファイル ブロックのポリシーを設定するために使用できます。
レジストリ スクリプトの使用方法に関する詳細は、サポート技術情報310516 をご覧ください。
注: レジストリを正確に変更しないと、深刻な問題となり、オペレーティング システムの再インストールが必要になる可能性があります。マイクロソフトは正しくレジストリを変更しないことで起こる問題の解決を、保証することはできません。レジストリは、お客様各自の責任において変更してください。
注: Microsoft Office 2003 で 'FileOpenBlock' を使用するためには、すべての最新の Microsoft Office 2003 用のセキュリティ更新プログラムを適用する必要があります。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000001
回避策の影響: Microsoft Office 2003 について、ファイル ブロックのポリシーを構成している、および特別な「除外されるディレクトリ」を構成していない、またはファイルを信頼できる場所へ移していないユーザーは、Office 2003 ファイルまたはそれ以前のバージョンを開くことができなくなります。Microsoft Office ソフトウェアのファイル ブロックの設定の影響に関する詳細情報は、サポート技術情報922850をご覧ください。
回避策の解除方法:
Microsoft Office 2003 では、次のレジストリ スクリプトを使用して、ファイル ブロック ポリシーの設定に使用した構成を元に戻します。
Microsoft Office ソフトウェア レジストリ スクリプト Microsoft PowerPoint 2003 Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\11.0\PowerPoint\Security\FileOpenBlock]
"BinaryFiles"=dword:00000000未知の、または信頼されないソースからのファイルを開く時、Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) を使用する
Microsoft Office Isolated Conversion Environment (MOICE) は、Word、Excel および PowerPoint のバイナリ フォーマット ファイルをさらに安全な方法で開くことにより、Office 2003のインストールの保護に役立ちます。
MOICE をインストールするためには、Office 2003 または Office 2007 がインストールされている必要があります。
また、MOICE をインストールするためには Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パックもインストールされている必要があります。この互換機能パックはマイクロソフト ダウンロード センターから無償でダウンロードできます。
MOICE にはすべての Office プログラムに推奨されているすべての更新プログラムが必要です。Microsoft Update ですべての推奨される更新プログラムをインストールしてください。
MOICE を有効にする
注: 自動化された “Microsoft Fix it” ソリューションを使用してこの回避策を有効または無効にするには、サポート技術情報 935865 をご覧ください。
手動で MOICE を有効にするには、次の一覧で指定されているようにコマンドを実行します。コマンドを実行することにより、Office アプリケーションが MOICE と関連します。
MOICE を有効にして、登録ハンドラーにするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=oice.word.documentExcel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .XLS=oice.excel.sheet
ASSOC .XLT=oice.excel.template
ASSOC .XLA=oice.excel.addinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .PPT=oice.powerpoint.show
ASSOC .POT=oice.powerpoint.template
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
MOICE に関する詳細情報は、サポート技術情報 935865 をご覧ください。
回避策の影響: MOICE により 2007 Microsoft Office System Open XML 形式に変換される Office 2003 および Office 2003 以前の形式の文書は、マクロ機能を保持しなくなります。さらに、パスワードが含まれるドキュメント、またはデジタル著作権管理 (DRM) で保護されているドキュメントは変換できません。
回避策の解除方法: 次の表に指定されているようにコマンドを実行して MOICE を無効にしてください。
登録ハンドラーとして MOICE を無効にするコマンド Word では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .doc=Word.Document.8Excel では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .xls=Excel.Sheet.8
ASSOC .xlt=Excel.Template
ASSOC .xla=Excel.AddinPowerPoint では、コマンド プロンプトから次のコマンドを実行します。
ASSOC .ppt=PowerPoint.Show.8
ASSOC .PPS=oice.powerpoint.slideshow
ASSOC .pps=PowerPoint.SlideShow.8注: Windows Vista、Windows Server 2008、Windows 7 および Windows Server 2008 R2 では、昇格されたコマンド プロンプトから上記のコマンドを実行する必要があります。
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Office ファイルを開かない
信頼できない、または信頼できるソースから予期せず受け取った Office ファイルを開かないでください。特別に細工されたファイルをユーザーが開いた場合、この脆弱性が悪用される可能性があります。
「プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性」のよく寄せられる質問 - CVE-2011-1270:
どのようなことが起こる可能性がありますか?
これはリモートでコードが実行される脆弱性です。攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。
何が原因で起こりますか?
この脆弱性は、Microsoft PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを解析する際に、メモリ処理のエラーが発生することが原因で起こります。
この脆弱性により、攻撃者は何を行う可能性がありますか?
攻撃者がこの脆弱性を悪用した場合、現在ログオン中のユーザーのコンテキストで影響を受けるシステムを完全に制御する可能性があります。その後、攻撃者はプログラムのインストール、データの表示、変更、削除、または完全なユーザー権限を持つ新たなアカウントを作成する可能性があります。システムで、アカウントのユーザー権限を低く設定している場合、管理者ユーザー権限で実行しているユーザーよりもこの脆弱性の影響が少なくなると考えられます。
攻撃者はこの脆弱性をどのように悪用する可能性がありますか?
この脆弱性が悪用されるには、ユーザーが Microsoft PowerPoint の影響を受けるバージョンで、特別に細工された PowerPoint ファイルを開くことが攻撃者にとっての必要条件となります。
Web ベースの攻撃のシナリオでは、この脆弱性の悪用を意図した PowerPoint ファイルが Web サイトに含まれる可能性があります。攻撃者は、Web サイトにユーザーを強制的に訪問させることはできません。その代わりに、ユーザーに攻撃者の Web サイトに接続させる電子メール メッセージまたはインスタント メッセンジャーのメッセージ内のリンクをクリックさせて、ユーザーが攻撃者の Web サイトに訪問し、特別に細工した PowerPoint ファイルを表示させることが攻撃者にとっての必要条件となります。
電子メールでの攻撃のシナリオでは、攻撃者は特別に細工した PowerPoint ファイルをユーザーに送信し、ユーザーにそのファイルを開くよう誘導して、この脆弱性を悪用する可能性があります。
主にどのようなコンピューターがこの脆弱性による危険にさらされますか?
主に、ワークステーションやターミナル サーバーなど、Microsoft PowerPoint の影響を受けるバージョンを使用しているシステムが、この脆弱性の危険にさらされます。管理者がユーザーにサーバーへのログオンおよびプログラムの実行を許可している場合、サーバーが影響を受ける可能性が高くなります。しかし、セキュリティ上の最善策として、これを許可しないことを強く推奨しています。
この更新プログラムはどのように問題を修正しますか?
この更新プログラムは PowerPoint が特別に細工された PowerPoint ファイルを解析する方法を修正することにより、これらの脆弱性を解決します。
このセキュリティ情報のリリース時に、この脆弱性は一般に公開されていましたか?
いいえ。マイクロソフトは協調的な脆弱性の公開により、この脆弱性に関する情報を受けました。
このセキュリティ情報の公開時に、マイクロソフトはこの脆弱性が悪用されたという報告を受けていましたか?
いいえ。マイクロソフトは、このセキュリティ情報が最初に公開された際に、この脆弱性が一般で悪用され、お客様が攻撃されていたことを示す情報を受けていませんでした。
セキュリティ更新プログラムに関する情報
検出および展開ツールとガイダンス
組織のサーバー、デスクトップ、モバイル コンピューターに適用する必要があるソフトウェアおよびセキュリティ更新プログラムを管理してください。詳細情報は、TechNet 更新プログラム管理センターをご覧ください。Microsoft セキュリティ TechCenter では、製品に関するセキュリティ情報を提供しています。
セキュリティ更新プログラムは Microsoft Update および Windows Update から利用可能です。セキュリティ更新プログラムはマイクロソフト ダウンロード センターからダウンロードすることができます。「セキュリティ更新プログラム」のキーワード探索によって容易に見つけることができます。
最後に、セキュリティ更新プログラムは Microsoft Update カタログからダウンロードできます。Microsoft Update カタログは、セキュリティ更新プログラム、ドライバーおよびサービスパックなどを含むコンテンツを検索可能なカタログで、Windows Update および Microsoft Update でご利用になれます。セキュリティ番号 (例えば “MS07-036” など) を使用して検索することにより、バスケットに適用可能な更新プログラムをすべて追加することができ (異なる言語の更新プログラムを含む)、選択しているフォルダーにダウンロードできます。「Microsoft Update カタログ」の関連情報を参照するには、Microsoft Update カタログ よく寄せられる質問をご覧ください。
検出および展開のガイダンス
マイクロソフトは今月のセキュリティ更新プログラム向けの検出および適用のガイダンスを提供しました。このガイダンスには、IT プロフェッショナルがセキュリティ更新プログラムの検出および適用のための多様なツールの使用方法を理解するのに役立つ推奨策および情報が含まれています。詳細情報は、サポート技術情報 961747 をご覧ください。
Microsoft Baseline Security Analyzer
Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) により、管理者は一般的なセキュリティの誤構成だけでなく、不足しているセキュリティ更新プログラムについても、ローカルおよびリモートのコンピューターをスキャンできます。MBSA の詳細情報については、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) Web サイト をご覧ください。以下の表では、このセキュリティ更新プログラム用の MBSA が検出する概要を提供しています。
ソフトウェア | MBSA |
---|---|
Microsoft Office XP Service Pack 3 | 可 |
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | 可 |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | 可 |
Microsoft Office 2004 for Mac | 不可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 |
Open XML File Format Converter for Mac | 不可 |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 |
注: MBSA、Microsoft Update および Windows Server Update Services でサポートされていないレガシ製品をご使用のお客様は、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) をご覧のうえ、レガシ製品のサポート セクションのレガシ ツールで包括的にセキュリティ更新プログラムを検出する方法をご参照ください。
Windows Server Update Services
Microsoft Windows Server Update Services (WSUS) により、情報技術の管理者は最新のマイクロソフト製品の更新プログラムを Windows オペレーティング システムを実行しているコンピューターに適用できます。Windows Server Update Services を使用して、セキュリティ更新プログラムを適用する方法に関する詳細情報は、次のマイクロソフトの Web サイトをご覧ください。 Microsoft Windows Server Update Services (WSUS)
Systems Management Server
次の表に、このセキュリティ更新プログラムについての SMS の検出および展開のまとめを記載します。
ソフトウェア | SMS 2003 with ITMU | Configuration Manager 2007 |
---|---|---|
Microsoft Office XP Service Pack 3 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2003 Service Pack 3 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2007 Service Pack 2 | 可 | 可 |
Microsoft Office 2004 for Mac | 不可 | 不可 |
Microsoft Office 2008 for Mac | 不可 | 不可 |
Open XML File Format Converter for Mac | 不可 | 不可 |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2 | 可 | 可 |
注: マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で SMS 2.0 のサポートを終了しました。また SMS 2003 についても、マイクロソフトは 2011 年 4 月 12 日付で Security Update Inventory Tool (SUIT) のサポートを終了しました。マイクロソフトはお客様に System Center Configuration Manager 2007 にアップグレードすることを推奨します。
SMS 2.0 および SMS 2003 では、SMS はセキュリティ更新プログラムの検出に Security Update Inventory Tool (SUIT) が含まれている SMS SUS Feature Pack (SUSFP) を使用します。詳細は、Systems Management Server 2.0 のダウンロードをご覧ください。
SMS 2003 について、SMS 2003 Inventory Tool for Microsoft Updates (ITMU) は、Microsoft Update により提供されるセキュリティ更新プログラムおよび Windows Server Update Services よりサポートされるセキュリティ更新プログラムを検出するために、SMS により使用されます。SMS 2003 ITMU に関する詳細は、次の マイクロソフトの Web サイト をご覧ください。また SMS 2003 も Microsoft Office Inventory Tool を使用して Microsoft Office アプリケーションに必要な更新プログラムを検出することができます。Office Inventory Tool および別のスキャンニング ツールに関する詳細情報は、SMS 2003 Software Update Scanning Tools (英語情報) をご覧ください。詳細は Downloads for Systems Management Server 2003 (英語情報) もご覧ください。
System Center Configuration Manager 2007 は更新プログラムの検出に WSUS 3.0 を使用します。Configuration Manager 2007 Software Update Management に関する詳細情報は、System Center Configuration Manager 2007 (英語情報) をご覧ください。
SMS に関する詳細情報は、次の SMS Web サイトをご覧ください。
詳細は、マイクロソフト サポート技術情報 961747「Microsoft セキュリティ更新プログラムの検出と展開の手引き」をご覧ください。
Office の管理者用インストールポイント
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。
Microsoft Office XP のサポートされているバージョンについては、製品の更新プログラムを管理者インストールポイントから適用する (英語情報) をご覧ください。更新された管理者用インストール ポイントから Office XP の元のベースライン ソースまたは Service Pack 3 (SP3) にクライアント コンピューターのソースを変更する方法に関する詳細情報は、マイクロソフト サポート技術情報 922665 をご覧ください。
注: ソフトウェアの更新プログラムを更新された管理的なイメージから中央管理する予定の場合、詳細情報を Updating Office 2000 Clients from a Patched Administrative Image (英語情報) をご覧ください。
Microsoft Office 2003 のサポートされているバージョンについては、Creating an Administrative Installation Point (英語情報) をご覧ください。Microsoft Office 2003 のサポートされていないバージョンの管理者用インストール ポイントの場合は、マイクロソフト サポート技術情報 902349 をご覧ください
注: ソフトウェアの更新プログラムを更新された管理的なイメージから中央管理する予定の場合、詳細情報を Distributing Office 2003 Product Updates (英語情報) をご覧ください。
サポートされているバージョンの Microsoft Office についてのネットワーク インストール ポイントの作成は、Office 2010 のネットワーク インストール ポイントを作成するをご覧ください。
注: Windows Server Update Services を使用してセキュリティ更新プログラムを中央で管理する場合。Windows Server Update Services を使用して、Microsoft Office system 2007 用のセキュリティ更新プログラムを適用するためには、次のマイクロソフトの Web サイトで詳細をご覧ください。Windows Server Update Services 製品概要
Update Compatibility Evaluator および Application Compatibility Toolkit
更新プログラムはアプリケーションを実行するにあたり必要となる同じファイルやレジストリ設定に頻繁に書き込みを行います。これにより、非互換性の原因となったり、セキュリティ更新プログラムの適用にかかる時間が長くなる可能性があります。Application Compatibility Toolkit 5.0 (英語情報) に含まれている Update Compatibility Evaluator (英語情報) コンポーネントでインストールされているアプリケーションに対し、Windows の更新プログラムのテストおよび確認を効率化することができます。 Application Compatibility Toolkit (ACT) には、お客様の環境に Microsoft Windows Vista、Windows Update、Microsoft Security Update または Windows Internet Explorer の新しいバージョンを適用する前に、アプリケーションの互換性問題を評価するために必要なツールやドキュメントが含まれています。
セキュリティ更新プログラムの展開
影響を受けるソフトウェア
影響を受けるソフトウェアに関する特定のセキュリティ更新プログラムについての情報は、該当のリンクをご覧ください。
PowerPoint 2002 (すべてのエディション)
参照表
次の表には、このソフトウェアのセキュリティ更新プログラムに関する情報が含まれています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」をご覧ください。
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
今後のこのソフトウェア向けのサービス パックは計画されていません。この問題に対する修正は今後リリースされる更新プログラムのロールアップに含まれる可能性があります。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | PowerPoint 2002: officexp-KB2535802-FullFile-JPN /q:a |
再起動しないインストール | PowerPoint 2002: officexp-KB2535802-FullFile-JPN /r:n |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。機能を選択してインストールする機能については、このセクションのサブセクション「Office の機能」をご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | この更新プログラムは再起動を必要としない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動するメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office XP の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
サポート技術情報 [2535802](https://support.microsoft.com/kb/2535802) をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
Office の機能
次の表には、更新プログラムのために再インストールが必要な機能名の一覧が含まれています (大文字、小文字区別)。すべての機能をインストールするためには、REINSTALL=ALL、または次の機能を使用することができます。
製品名 | 機能 |
---|---|
PPT, PROPLUS, PRO, STD, STDEDU | PPTFiles |
注: 組織内で Office 用更新プログラムを適用するための完全なリソースについて、管理された環境での管理者は Microsoft Office Desktop Applications TechCenter をご覧ください。Windows Installer Documentation (英語情報) もまた、Windows インストーラーによりサポートされるパラメータに関する追加情報を提供しています。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントに関する詳細情報は、「検出および展開ツールとガイダンス」のサブセクションの「Office の管理者用インストールポイント」の情報を参考にしてください。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 2.0 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。すべてのサポートされている Windows には、Windows Installer 2.0 またはそれ以降のバージョンが含まれています。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
- Windows 95、Windows 98、Windows 98 SE および Windows Millennium Edition 用の Windows Installer 2.0 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/q | パッケージ処理の状況を一部表示しないモード |
/q:u | ユーザー Quiet モードを指定します。このモードでは、いくつかのダイアログ ボックスが表示されます |
/q:a | 管理者 Quiet モードを指定します。このモードでは、ダイアログ ボックスは表示されません |
/t:<完全なパス> | 一時フォルダーを指定 |
/c | インストールせずに、ファイルを解凍します。/t:<完全なパス> が指定されていない場合、ターゲット フォルダーについて確認メッセージが表示されます |
/c:< 完全なパス> | 作成者により定義されたインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します |
/r:n | インストール後にコンピューターを再起動しません |
/r:i | 必要な場合再起動 - インストールを完了するために必要な場合はコンピューターを自動的に再起動します。(このスイッチが /q:a スイッチと使用される場合を除く) |
/r:a | インストール後、常にコンピューターを再起動します |
/r:s | インストール後、ユーザーにプロンプトを表示せずにコンピューターを再起動します |
/n:v | バージョン チェックなし - 以前のバージョン上にプログラムをインストールします |
注: これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、セットアップ プログラムの以前のバージョンによって使用されるセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 262841 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
[スタート] をクリックし、次に [検索] をクリックします。
[検索結果] のウィンドウの [検索コンパニオン] の下の [ファイルとフォルダーすべて] をクリックします。
[ファイル名のすべてまたは一部] のボックスで、適切なファイル情報の表からファイル名を入力し、次に [検索] をクリックします。
ファイルの一覧で、適切なファイル情報の表からファイル名を右クリックし、次に [プロパティ] をクリックします。
注: インストールされているオペレーティングシステムまたはプログラムのバージョンにより、ファイル情報の表に記載されているファイルで、インストールされないものがある場合もあります。
[バージョン情報] タブで、適切なファイル情報の表に記載されているバージョンと比較し、コンピューターにインストールされているファイルのバージョンを確認します。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。そのほかのファイルの属性をファイル情報の表の情報と比較することは、更新プログラムが正しくインストールされたことを確認する方法としてサポートされていません。また、ファイル名がインストール中に変更される場合があります。ファイルまたはバージョンの情報が存在しない場合、その他の方法によって更新プログラムが正しくインストールされたことを確認してください。
PowerPoint 2003 (すべてのエディション)
参照表
次の表には、このソフトウェアのセキュリティ更新プログラムに関する情報が含まれています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」をご覧ください。
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
今後のこのソフトウェア向けのサービス パックは計画されていません。この問題に対する修正は今後リリースされる更新プログラムのロールアップに含まれる可能性があります。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | PowerPoint 2003: office2003-KB2535812-FullFile-JPN /q:a |
再起動しないインストール | PowerPoint 2003: office2003-KB2535812-FullFile-JPN /r:n |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。機能を選択してインストールする機能については、このセクションのサブセクション「Office の機能」をご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | この更新プログラムは再起動を必要としない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動するメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに Microsoft Office 2003 の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
サポート技術情報 [2535812](https://support.microsoft.com/kb/2535812) をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
Office の機能
次の表には、更新プログラムのために再インストールが必要な機能名の一覧が含まれています (大文字、小文字区別)。すべての機能をインストールするためには、REINSTALL=ALL、または次の機能を使用することができます。
製品名 | 機能 |
---|---|
STD11, PPT11, PROI11, PRO11, STDP11, PRO11SB | PPTFiles |
注: 組織内で Office 用更新プログラムを適用するための完全なリソースについて、管理された環境での管理者は Microsoft Office Desktop Applications TechCenter をご覧ください。Windows Installer Documentation (英語情報) もまた、Windows インストーラーによりサポートされるパラメータに関する追加情報を提供しています。
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるソフトウェアおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。Microsoft Windows Server 2003 SP1 には、Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンが含まれます。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
- Windows 95、Windows 98、Windows 98 SE および Windows Millennium Edition 用の Windows Installer 2.0 Redistributable
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/q | パッケージ処理の状況を一部表示しないモード |
/q:u | ユーザー Quiet モードを指定します。このモードでは、いくつかのダイアログ ボックスが表示されます |
/q:a | 管理者 Quiet モードを指定します。このモードでは、ダイアログ ボックスは表示されません |
/t:<完全なパス> | 一時フォルダーを指定 |
/c | インストールせずに、ファイルを解凍します。/t:<完全なパス> が指定されていない場合、ターゲット フォルダーについて確認メッセージが表示されます |
/c:< 完全なパス> | 作成者により定義されたインストール コマンドを上書きします。Setup.inf ファイルまたは .exe ファイルのパスおよび名前を指定します |
/r:n | インストール後にコンピューターを再起動しません |
/r:i | 必要な場合再起動 - インストールを完了するために必要な場合はコンピューターを自動的に再起動します。(このスイッチが /q:a スイッチと使用される場合を除く) |
/r:a | インストール後、常にコンピューターを再起動します |
/r:s | インストール後、ユーザーにプロンプトを表示せずにコンピューターを再起動します |
/n:v | バージョン チェックなし - 以前のバージョン上にプログラムをインストールします |
注: これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、セットアップ プログラムの以前のバージョンによって使用されるセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 262841 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
- [スタート] をクリックし、[検索の開始] ボックスに更新ファイル名を入力します。
- [プログラム] の下にファイルが表示されたら、ファイル名を右クリックし、[プロパティ] をクリックします。
- [全般] タブで、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表とファイルのサイズを比較します。
- [詳細] タブをクリックし、ファイル バージョンや変更された日付などの情報を、このセキュリティ情報のサポート技術情報で提供しているファイル情報の表と比較することもできます。
- 最後に、[以前のバージョン] タブをクリックし、ファイルの新しいまたは更新されたバージョンについて、ファイルの以前のバージョンをファイル情報と比較することもできます。
PowerPoint 2007 (すべてのエディション) および、Word、Excel および PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック (すべてのバージョン)
参照表
次の表には、このソフトウェアのセキュリティ更新プログラムに関する情報が含まれています。追加情報については、このセクションのサブセクション「展開に関する情報」をご覧ください。
この修正を含む予定のサービスパック | |
---|---|
この問題に対する更新プログラムは今後リリースされるサービス パックまたは更新プログラムのロールアップに含まれる予定です。 | |
展開 | |
ユーザーによる操作を必要としないインストール | PowerPoint 2007: PowerPoint2007-kb2535818-fullfile-x86-glb /passive |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2: Office2007-kb2540162-fullfile-x86-glb /passive | |
再起動しないインストール | PowerPoint 2007: PowerPoint2007-kb2535818-fullfile-x86-glb /norestart |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack 2: Office2007-kb2540162-fullfile-x86-glb /norestart | |
ログファイル | 対象外 |
詳細 | 「検出および展開ツールとガイダンス」のセクションをご覧ください。 |
再起動に関する情報 | |
再起動の必要性 | この更新プログラムは再起動を必要としない場合もあります。必要なファイルが使用中の場合、この更新プログラムを適用すると、再起動が要求されます。この動作が起きた場合、再起動するメッセージが表示されます。 再起動が必要になる可能性を低減する手助けとするために、このセキュリティ更新プログラムをインストールする前に、すべての影響を受けるサービスを停止し、影響を受けるファイルを使用している可能性のあるすべてのアプリケーションを閉じてください。再起動が必要となる理由に関する詳細情報は、サポート技術情報 [887012](https://support.microsoft.com/kb/887012) をご覧ください。 |
ホットパッチ | 対象外 |
削除に関する情報 | |
\[コントロール パネル\] の \[プログラムの追加と削除\] を使用します。 注: この更新プログラムを削除する場合、CD ドライブに 2007 Microsoft Office system の CD を挿入するようメッセージが表示される場合があります。さらに、\[コントロール パネル\] の \[アプリケーションの追加と削除\] から更新プログラムを削除するオプションがない場合もあります。この問題について、いくつかの考えられる原因があります。削除に関する詳細情報は、サポート技術情報 [903771](https://support.microsoft.com/kb/903771) をご覧ください。 | |
ファイル情報 | |
PowerPoint 2007 については、サポート技術情報 [2535818](https://support.microsoft.com/kb/2535818) をご覧ください。 | |
Word/Excel/PowerPoint 2007 ファイル形式用 Microsoft Office 互換機能パック Service Pack については、サポート技術情報 [2540162](https://support.microsoft.com/kb/2540162) をご覧ください。 | |
レジストリキーの確認 | |
対象外 | |
展開に関する情報
更新プログラムのインストール
更新プログラムは、「影響を受けるおよび影響を受けないソフトウェア」のセクションの適切なダウンロード リンクからインストールできます。
アプリケーションをサーバー ロケーションからインストールした場合、サーバー管理者は管理者アップデートでサーバー ロケーションを更新し、その更新をコンピューターに適用する必要があります。管理者インストール ポイントに関する詳細情報は、「検出および展開ツールとガイダンス」のサブセクションの「Office の管理者用インストールポイント」の情報を参考にしてください。
このセキュリティ更新プログラムでは、コンピューターに Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンがインストールされている必要があります。Microsoft Windows Server 2003 SP1 には、Windows Installer 3.1 またはそれ以降のバージョンが含まれます。
Windows インストーラーの最新バージョンをインストールするためには、次の Web サイトをご覧ください。
- Windows Server 2008、Windows Vista、Windows Server 2003 および Windows XP 用の Windows Installer 4.5 Redistributable (日本語)
- Windows Server 2003、Windows XP および Windows 2000 用の Windows Installer 3.1 Redistributable (日本語)
このセキュリティ情報で使用されている用語 (修正プログラムなど) に関しては、サポート技術情報 824684 をご覧ください。
このセキュリティ更新プログラムは次のセットアップ スイッチをサポートします。
スイッチ | 説明 |
---|---|
/? または /help | 使用ダイアログを表示します。 |
/passive | 無人モードを指定します。ユーザーの操作を必要としません。ユーザーには基本的な進行ダイアログが表示されますがキャンセルはできません。 |
/quiet | Quiet モードを指定します。パッケージ処理の状況を表示しません。 |
/norestart | コンピューターの再起動が必要な場合に、ユーザーに再起動を促すメッセージが表示されないようにします。 |
/forcerestart | 再起動の必要性の有無にかかわらず、更新プログラムの適用後にコンピューターを自動的に再起動します。 |
/extract | インストールせずに、ファイルを解凍します。ターゲットフォルダーについてメッセージが表示されます。 |
/extract:<完全なパス> | パッケージの内容を <完全なパス> に展開します。<完全なパス> が指定されていない場合は、[参照] ダイアログ ボックスが表示されます。 |
/lang:<LCID> | 更新プログラムのパッケージが特定の言語をサポートしている場合、その言語の使用を強制します。 |
/log:<完全なパス> | 更新プログラムのインストールの詳細ログを有効にします。 |
注: これらのスイッチを 1 つのコマンドに組み込むことができます。旧バージョンとの互換性のため、このセキュリティ更新プログラムは、セットアップ プログラムの以前のバージョンによって使用されるセットアップ スイッチもサポートしています。サポートされるインストール スイッチに関する詳細は、サポート技術情報 912203 をご覧ください。
更新プログラムが適用されたかどうかを確認する方法
Microsoft Baseline Security Analyzer
影響を受けるコンピューターにセキュリティ更新プログラムがインストールされていることを確認するために、Microsoft Baseline Security Analyzer (MBSA) ツールを使用できます。「検出および展開ツールとガイダンス」の下の “Microsoft Baseline Security Analyzer” をご覧ください。
ファイルバージョンの確認
Microsoft Windows にはいくつかのバージョンがあるため、次のステップは使用中のコンピューターにより異なる場合があります。その場合、製品の説明書をご覧ください。
[スタート] をクリックし、次に [検索] をクリックします。
[検索結果] のウィンドウの [検索コンパニオン] の下の [ファイルとフォルダーすべて] をクリックします。
[ファイル名のすべてまたは一部] のボックスで、適切なファイル情報の表からファイル名を入力し、次に [検索] をクリックします。
ファイルの一覧で、適切なファイル情報の表からファイル名を右クリックし、次に [プロパティ] をクリックします。
注: インストールされているオペレーティングシステムまたはプログラムのバージョンにより、ファイル情報の表に記載されているファイルで、インストールされないものがある場合もあります。
[バージョン情報] タブで、適切なファイル情報の表に記載されているバージョンと比較し、コンピューターにインストールされているファイルのバージョンを確認します。
注: ファイルのバージョン以外の属性はインストール中に変更される場合があります。そのほかのファイルの属性をファイル情報の表の情報と比較することは、更新プログラムが正しくインストールされたことを確認する方法としてサポートされていません。また、ファイル名がインストール中に変更される場合があります。ファイルまたはバージョンの情報が存在しない場合、その他の方法によって更新プログラムが正しくインストールされたことを確認してください。
その他の情報
謝辞
この問題を連絡し、顧客の保護に協力して下さった下記の方に対し、マイクロソフトは深い謝意を表します。
- プレゼンテーションのメモリ破損の RCE の脆弱性 CVE-2011-1269 についてマイクロソフトと協力してくださった CERT/CC の Will Dormann 氏
- プレゼンテーションのバッファー オーバーランの RCE の脆弱性 - CVE-2011-1270 についてマイクロソフトと協力してくださった CERT/CC の Will Dormann 氏
Microsoft Active Protections Program (MAPP)
お客様のセキュリティ保護をより向上させるために、マイクロソフトは、月例のセキュリティ更新プログラムの公開に先立ち、脆弱性情報を主要なセキュリティ ソフトウェア プロバイダーに提供しています。セキュリティ ソフトウェア プロバイダーは、この脆弱性の情報を使用し、ウイルス対策、ネットワーク ベースの侵入検出システムまたはホスト ベースの侵入防止システムを介して、お客様に最新の保護環境を提供します。この様な保護環境を提供するセキュリティ ソフトウェア ベンダーの情報は、Microsoft Active Protections Program (MAPP) Partners (英語情報) に記載されている各社の Web サイトをご覧ください。
サポート
- セキュリティ関連、およびセキュリティ更新プログラムに関するご質問や、ご不明な点などありましたら、マイクロソフト セキュリティ情報センターまでご連絡ください。 マイクロソフト セキュリティ情報センター
- その他、製品に関するご質問は、マイクロソフト プロダクト サポートまでご連絡ください。マイクロソフトでは、お問い合わせの内容が弊社製品の不具合が原因である場合、無償またはインシデントの未消費にてサポートをご提供いたします。 マイクロソフト プロダクト サポートへの連絡方法はこちらをご覧ください。
免責条項
本セキュリティ情報に含まれている情報は、いかなる保証もない現状ベースで提供されるものです。Microsoft Corporation 及びその関連会社は、市場性および特定の目的への適合性を含めて、明示的にも黙示的にも、一切の保証をいたしません。さらに、Microsoft Corporation 及びその関連会社は、本文書に含まれている情報の使用及び使用結果につき、正確性、真実性等、いかなる表明・保証も行いません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの権限ある代理人による口頭または書面による一切の情報提供またはアドバイスは、保証を意味するものではなく、かつ上記免責条項の範囲を狭めるものではありません。Microsoft Corporation、その関連会社及びこれらの者の供給者は、直接的、間接的、偶発的、結果的損害、逸失利益、懲罰的損害、または特別損害を含む全ての損害に対して、状況のいかんを問わず一切責任を負いません。(Microsoft Corporation、その関連会社またはこれらの者の供給者がかかる損害の発生可能性を了知している場合を含みます。) 結果的損害または偶発的損害に対する責任の免除または制限を認めていない地域においては、上記制限が適用されない場合があります。
更新履歴
- 2011/05/11: このセキュリティ情報ページを公開しました。
- 2011/05/18: このセキュリティ情報を更新し、影響を受けるソフトウェアの表から Microsoft PowerPoint 2007 Service Pack 2 についてのセキュリティ更新 KB2535818 および KB2540162 に関する誤った注釈を削除しました。
- 2011/06/15: このセキュリティ情報を更新し、このセキュリティ情報が最初に公開された際に提供されていなかった Microsoft Office for Mac 用セキュリティ更新プログラムが、セキュリティ情報 MS11-045 で利用可能となったことをお知らせしました。また、このセキュリティ情報で解決される 2 つの脆弱性について、「Office のファイル検証機能を設定して、ファイル検証に失敗したファイルが開かれるのを無効にする」回避策内の誤ったレジストリ スクリプトの記載を修正しました。
Built at 2014-04-18T01:50:00Z-07:00